煩悩

きまぐれブギーポップ 事典

生活

上遠野浩平『ブギーポップ』シリーズに関する事典ですが、気まぐれで更新しているので役に立ちません。更新)
見出しだけで説明が無い項目についてはご愛敬という事で・・

50音:                    
英字:   H   M   N   R   V  

50音

あ行

「あれ」
藤花の母親が娘の「二重人格」を指していったもの。
「高校に入ってからはあれもでなくって」

安全靴
霧間凪の戦闘服に欠かせないアイテム。
工事現場などで使われる、足の上に誤って物を落としても足が潰れない。ただし痛くないわけではないらしい。

「今はブギーポップだ」
ブギーポップが登場したとき、宮下藤花と思われそうになったらこう応える。

エコーズ
「どこか上」からやってきた模様で、人間がそのまま活かしておくのに値するかどうかを調べに来た。評価の妨げにならないよう、エコーズからは情報を与えないため自分からは口を利けず、相手の言葉を組み合わせて返すだけしか出来ないようになっている。何者かに捕まって(統和機構ではないようだが)、研究所で研究されていたらしいが逃げ出してきたところを紙木城直子に助けられる。直子はこだまのように返すしか出来ない彼の言うことを理解し「エコーズ」と名づける。エコーズも直子には心を開いていたらしい。
ただ、エコーズから作り出されたコピーであるマンティコアも「エコーズ」と呼んでいたので、直子が付けた名前は偶然なのかどうか。

ピンク・フロイドのアルバム「おせっかい」に「エコーズ(Echoes)」という曲が収録されている。
(余談だが、同アルバムの1曲目にはアブドーラ・ザ・ブッチャーのテーマソングとなった「吹けよ風、呼べよ嵐」が入っている)

王子様
「あなたこそ私の王子様だわ」。
早乙女正美はマンティコアにとって唯一の存在であった。

「落ちるのはきれいだけど、落ちてるのは汚いだけよね」


案山子(かかし)
合成人間・黒田慎平が、自らの本名=スケアクロウから、自分のことを指す言い回し。

紙木城 直子 (かみきしろ・なおこ)
霧間凪の中学(?)からの親友。

「"カルラ舞う"みたく黒魔術が使える」(『ブギーポップは笑わない』P.93)
永久保貴一の妖術伝奇シリーズ『カルラ舞う』。
べつに案山子のような恰好をしているわけでもなく、黒魔術を使うわけでもない。守護神にカルラ神がいるけれども、ごく平凡な(?)女子高校生姉妹が主人公である。

木下 京子 (きのした・きょうこ)
末真和子が2年D組の時のクラスメート。
マンティコアが仕掛けた「薬」を草津秋子から貰っていたが、霧間凪が脅して止めさせる。その時、末真和子が相談に乗ったことから、衣川琴絵も飛鳥井仁のことで末真を頼ってくる。

霧間 誠一 (きりま・せいいち)

霧間 誠一の著書
『ブギーポップは笑わない』の時点で霧間ファンの末真があげたところでは以下の物がある。
『心の中の叫び −多重人格について』
『人が人を殺すとき』
『殺戮者は気が変わる』
『退屈する悪夢』
『"知らない"の増殖』
『VSイマジネーター』

霧間 凪 (きりま・なぎ)
通称「炎の魔女」。「ブギーポップ」シリーズの真の主役。

「"原子心母"の方がよかったかな。」(『ブギーポップは笑わない』P.57)
ブギーポップが得意の「ニュルンベルグのマイスタージンガー」を口笛で吹いたのを聞いて、竹田啓司が「ロックかと思った」と言ったのに答えたセリフ。
「原子心母(Atom Heart Mother)」はピンク・フロイドの名盤。

公務執行妨害(こうむしっこうぼうがい)
警官に逆らった奴はとりあえず連行出来るシステム。「任意同行」に「任意」で同行しなかったときも同様。

『心の中の叫び −多重人格について』
霧間誠一の著書の一つ。
ブギーポップに出会った竹田啓司が二重人格のことを調べようとしてたまたま買ったのがこの本。

小宮 真理子 (こみや・まりこ)


サイン
男女交際が禁じられている深陽学園で付き合っている、竹田啓司と宮下藤花が2人の間でやり取りするためのサインがある。
「人差し指を立てる」が「放課後に校舎の裏で会う」、OKなら同じ仕種をする。
「指2本を立てる」が「今は駄目」らしい。

早乙女 正美(さおとめ・まさみ)


清水 香里(しみず・かおり)
声優。ブギーポップの登場人物ではない。
1999年3月に放映された電撃文庫のTVCMでブギーポップのアニメが使用された。そのとき宮下藤花とブギーポップ(と新刻敬も?)の声を当てていたのが「serial experipents lain」の玲音役でデビューした清水香里だった。

深陽学園


出席番号
クラスの名簿では末真和子は2年D組33番らしい。霧間凪はその「3つ前」とのことだから30番か。

末真 和子 (すえま・かずこ)
中1のとき、猟奇殺人犯の目標になっていたが犯人は実行に移す前に自殺。これは当時中1の藤花=ブギーポップと中2の凪の仕業らしい。
知らない人間が知らない人間を狙っていたという体験から、異常犯罪に強い関心を抱くようになり、「殺人博士」と呼ばれるに至る。犯罪者が自滅するのを待つしかないのかと思っていたところで、凪(とブギーポップ)が「正義の味方」をしていたことを知り、闘う価値があると勇気づけられる。そうして、いままで受け身だった反動か、今後もますます事件に積極的に関与していくのだろう。親友の藤花は無意識のうちに末真を抑えるように動いてしまう。「あまり周りのものに心配をかけないようにね」

鈴宮孝子(すずみや・たかこ)
2年F組。草津秋子から「薬」を貰っていた中の1人で、その中では最初にねらわれた。マンティコアは「スレイブ」にするつもりだったが、うまく行かず死亡。

スポルディングのバッグ
宮下藤花がブギーポップの着替えを入れて持ち歩いているカバン。中身を判っていて持ってきているのかどうかは不明。ただ、「何かが起きそうなとき」は朝から持ってきているようである。
なお、『VSイマジネーター』で織機綺が正樹のために用意したカバンはナイキであった。
学生が持ち歩くスポルディングのバッグというからスポーツバッグを連想したのだが、「イマジネーターpart 1」表4のイラストではちょっと違うようだ。「part 2」の表4はナイキを持つ正樹。

成長病
凪が13歳の頃かかっていた病気。体の成長が著しく、患者の体に膨大な負担がかかるらしい。発作を起した凪に掴まれたスケアクロウの手はくすぶっていた。
治療のため、寺月恭一郎が出資していた病院に入院していた。(→「寺月恭一郎の病院」)
生き長らえる可能性は危ぶまれたが、スケアクロウが統和機構の設備から盗み出した薬のおかげで病気の症状は抑えられた様である。

「そうなのね?」
末真和子が霧間凪が何故5年前の事件を知っているのか問い詰めるシーン。「やっぱり、あなただったのね」と続く。
この2ページはまるでラブシーンのようである。

竹田 啓司 (たけだ・けいじ)
ブギーポップこと宮下藤花の彼氏で高校卒業後デザイン事務所へ。
この人は傍観者のまま終わるのだろうか :-)

田中 志郎 (たなか・しろう)
『ブギーポップは笑わない』で紙木城直子から交際を申込まれて付き合い始めたものの、結局は断わろうとしたところで彼女がマンティコアに殺されてしまい、行き場を失う。直子の遊び友達であった木村明雄の方が自分よりも彼女を好きだったのではないかと考え続ける。その思いを抱えたままムーンテンプルに来た志郎は「歪曲王」を生み出してしまう。

谷口 正樹 (たにぐち・まさき)
霧間凪の弟。

寺月恭一郎の病院


ドアーズ(Doors)
早乙女正美が好きなバンド。でもそれを隠しているらしい。理由不明。
ドアーズの「The End」は映画「地獄の黙示録」で使われた。

朝日新聞社のパソコン雑誌(すでに休刊)にもそういうのがあったけど、関係無いな :-)

統和機構


トリスタン
街にある喫茶トリスタン。

ナイキのバッグ
スポルディングのバッグ参照

中山 春男(なかやま・はるお)
深陽学園の数学教師。独身。
早乙女正美が放送で霧間凪を呼び出したときには宿直室にいたが、マンティコアに眠らされていた。まさに食われそうな状態だったが、放送を聞いたマンティコアが立ち去ったため一命を取り留める。

新刻 敬 (にいとき・けい)

鳩 "ピジョン"
スケアクロウの探偵事務所に入り浸っていた、同じく統和機構の合成人間の少女のあだ名。

風紀委員長

ブギーポップ (boogiepop)

フジ(藤花)ちゃん
紙木城直子が宮下藤花を指してこう呼んだ。

「僕が誰なのか君は知っている筈だ」
ブギーポップが登場したとき、相手が顔を知らなければこう応える。

炎の魔女
霧間凪のあだ名。

マンティコア(Manticore、人を食うもの)
エコーズを捕らえて調査・実験したどこぞの研究施設がエコーズのクローンとして作り上げた人間。エコーズより力は劣るがエコーズに科せられていた制限が無くなっているため、人間と積極的にコミュニケーションを行える。また、他の人間に変身する能力も持つ。
百合原美奈子を殺したのち、彼女になりすます。

EL&Pが設立したレーベル。「マンティコアの逆襲」というアルバムも出しているんだってね。

水乃星 透子 (みなほし・すいこ)


宮下 藤花 (みやした・とうか)


宮下家の葬儀
5年前、初めて藤花から第2の人格が現れたのは、宮下家の火葬が行われているそばで、藤花とスケアクロウが出会ったときである。
このとき宮下家のどういう縁の人間の葬儀だったのかは説明が出てこないので不明。連続殺人犯には関係ないのだろうか。

呼び出し
(1).「番長グループからの呼び出し?」
(2).「(スケバンとか)なんかの呼び出しじゃなかったんですね」
あるのか、深陽学園にそういうの。

百合原美奈子(ゆりはら・みなこ)
深陽学園きっての秀才。末真和子・霧間凪・早乙女正美と同じ2年D組。
茶道部の活動中、作法室でマンティコアに殺される。以後マンティコアが百合原になりすます。

立体駐車場
街の繁華街のすぐ傍にある立体駐車場はいまは持ち主が破産したため無人の管理物件である。人目に付かないのでマンティコアが草津秋子を仕込むのに使った。ここを「食堂」に使っていたらしい。

笑う
「ブギーポップは笑わない」、ブギーポップは笑えない。「笑うのは、僕たちの仕事なのだ」と竹田啓司は言った。
『歪曲王』では、ムーンテンプルの中で新刻敬に微笑んだようであるが・・・。

英字

H

Heartbreaker
"HeartbreakerII"とは「歪曲王」の英文タイトルである。"Heartbreaker"というとその方面の人はレッド・ツェッペリンの同名曲を連想するらしい。

M

MPLS
統和機構の端末達が監視し、見付けようとしている「人に出来ないことが出来る人間たち」、いわゆる「超能力者」の類。

N

NH33W
喫茶シャングリスのこと。モ・マーダーがスケアクロウ暗殺の指令を受け取るのに指定された。
ウェイトレスに統和機構の端末がいる。

R

RS22TTU
スケアクロウが凪の「成長病」を抑えるための「進化薬」を盗むために押し入った、統和機構の施設の一つ。

V

『VS(バーサス)イマジネーター』
霧間誠一の著書の一つ。
犯罪研究マニアの末真和子は当然読んでいたようで、霧間凪が霧間誠一の娘だと知ったときに挙げられた本の中にも入っていた。(『ブギーポップは笑わない』P.109)
ブギーポップが水乃星透子をイマジネーターと名付けたのは霧間の著書から。

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