相戸結衣「流鏑馬ガール!青森県立一本杉高校、一射必中!」

相戸結衣「流鏑馬ガール!青森県立一本杉高校、一射必中!」(ポプラ文庫ピュアフル)

売ってる店が少ない『ツルネ』をジュンク堂に買いに行ったら見かけて知った作品。

舞台は青森県十和田市。主人公の舞衣子は今は高校一年で弓道部に入っているが、昔小学生時代には流鏑馬の大会に出ていた。しかし今は苦い思い出があって流鏑馬からは遠のいている。

東京から青森に来たという同級生の美鶴が弓道に関心がありそうだから声を掛けようと思ったら、実は元国体少年の部の選手だった。弓道部に誘おうとしたものの、競射では高い的中を見せたものの入部はしないという。それよりも流鏑馬をしたいという。

実は美鶴は昔舞衣子が流鏑馬の大会に出場した際に舞衣子の姿に憧れて、東京から十和田までやって来たのだった。美鶴が熱心に舞衣子を流鏑馬に誘おうとするが、舞衣子もあまり乗り気じゃない。美鶴と近づいたり仲違いしながら舞衣子は弓を引いていたが…。

美鶴が弓道(近的)はせずに流鏑馬に注力したい背景とか、色々あるのだけど、弓道の話というよりは「流鏑馬」を巡る女の子2人の友情の話として面白い。

というか実質流鏑馬の話なのでタイトルの弓道部あまり関係ない。

ちなみに読む前には小学生や高校生が流鏑馬なんて出来るの?と思ってたけど、実際に青森県十和田市では神事ではない流鏑馬が盛んで、今では「世界流鏑馬選手権」なんてのもやっているんですねえ。

追記:神事じゃない流鏑馬と言えば、「スポーツ流鏑馬」というのをやってる人達もいて、「スポーツ流鏑馬入門」という本も出ています。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です