Vespid Models(ヴェスピッドモデル)の1/72 レオパルト2A7Vを作りました。
2023/9/18に製作開始して、完成したのは10/22でした。
これもキシダ模型のミニスケール(1/72、1/76)AFV祭りに合わせて作ったものですね。
■実車について
レオパルト2A7は、A6に対して車体下面の防御力の強化、重くなったスカートの取り付け部の強化や車長用のパノラマサイトが追加されており、車体右側後部にジェネレーターなどが増えていますが、本来やりたかった改修は予算の都合でやりきれなかったため、後になってA7Vとして追加改修をすることになりました。
A7Vは車体前面の装甲が強化されて、車体前面が左右フェンダーとツライチになったり、操縦手用のカメラが車体前後に追加されています。その他砲塔側面のスモークディスチャージャーの数が変わったりと細かい変更があります。
生産済の車体を改修する形で2021年から部隊配備が始まっています。
それにしてもレオパルト2A7Vというと第1次大戦のドイツ戦車 A7Vを連想せざるを得ない。
■キットについて
2023年の4月に発売された新しいキットです。
キットの中味ですが、ドイツレベルの72キットと比べると各パーツはかなりシャープです。
パーツ数も多く、1/35並の分割になっています。
砲身はプラパーツとは別にアルミ挽物の砲身もついています。
また1/72ながらも、一部のパーツがエッチングパーツになっています。
エッチングパーツなのはいいとしても、1/72のエッチングパーツとなると、2mm位のもの大きさのものが多くて鼻息だけで飛んでしまうし、小さすぎて接着面も殆ど無くて、こんなのをわざわざエッチングで再現する必要があるのかと思う部分もあります。
ただ、砲塔バスケットのメッシュ部分と、エンジングリルのカバーは効果が出てるようです。
ワイヤーロープの両端の輪っかのパーツはスライド金型で穴が空いてました。
1/35でも片方から貼り付けるタイプが大半なのに1/72でこれはすごい。
ワイヤーロープも金属製ワイヤーで再現されていますが、硬過ぎて曲げても戻ってしまうので、電気コードの中の電線をねじったもので作り直しました。
アンテナは伸ばしランナーで再現しましたが、それ以外の追加工作はしていません。
こちらもPzH2000と同じように、キャラピラは先に転輪と一緒に車体に接着してから塗装しました。
72なので以下の3つの塊にあるまで組み立ててから塗装しました。
・その①転輪とキャタピラを接着した車体下部
・その②車体上部+スカート
・その③砲塔
塗装はタミヤアクリルのNATOグリーンをエアブラシで吹いた後で、VICカラーのNATOブラウン、NATOブラックを筆塗りし、その後水性のプレミアムトップコートつや消しをエアブラシで2回ほど重ねて段差や筆むらを隠しています。
後はいつものように色調を落とすためにウォッシングをしてから墨入れしました。
今回はドライブラシや足回りの汚しはしていません。
PzH2000と同時に塗装したので同じ手順になっています。
ワイヤーロープだけは後に接着したのですが、いざ接着しようとしたら車体に馴染ませるのにエポキシ接着材に使わざるを得なくて、塗装が汚れてしまったので、これも接着してから塗装した方がよかったかもしれない。
NATO迷彩は光の加減によってはほとんど迷彩の境界が識別しづらいので、ウォッシングで迷彩のコントラストを落としてみたんだけど暗くなりすぎたかも知れません。
ウォッシングをしたらしっとり感がでてしまった上に、指紋が付きやすくなったので、仕上げに水性のつや消しクリアーで整えたところ、少し明るく見えるようになりました。
レオパルト2A6、A7の1/72キットは各社から出ているので色々選べるのでいい状況かなと思います。
1/35でもレオパルト2A5、2A6、2A7などが出ているので作りたいね。2A7がでてしまうと2A5って今更作る??という気分になってしまうけど。
車体前方の底面に増加装甲がついている。
塗装前のエッチングパーツ
前に作ったレオパルト1A5と、PzH2000と並べてみた。
■資料について
Tankogradからモノグラフが出ている。
[MFZ-S5092]「レオパルド2A7V 生まれ変わるドイツの豹〜世界最高の主力戦車へ」(中はドイツ語と英語の併記)
こちらは2023/10/28の「キシダ模型”ミニスケールAFV祭り”お披露目ライブ」で紹介して貰いました。