サニーの昔のキット、1/32 フェラーリ350アメリカを作りました。
製作開始は2023/10/24、完成は12/23でした。
キシダ模型でイタリア祭りに投稿するために古いキットを引っ張り出してきました。
■実車について
初期のフェラーリの名車というと、1949年に発表した「166MM(ミッレリミア)」。
ル・マンやミッレリミアを席巻しました。
その後アメリカ市場向けとして1952年に「340アメリカ」を発表しました。1気筒あたり340ccの12気筒で4.1リッターのエンジンを登載していました。
350アメリカは350cc x 12気筒では無いかと思うけども、どうも実車の情報が無い。
ただ、このキットの車体は市販車っぽい趣の強い340アメリカよりは166MMに似ています。
■キットについて
このキットは今は亡きサニーが発売していたものです。
サニーはオリジナルキットと言うより他メーカーの金型のキットを発売していたメーカーで、このキットの刻印を見ると、Gowland & gowland 1955とあります。当時ゴウランド兄弟のメーカーが製造して、レベルなどが発売していたそうです。
箱を見るとフェラーリ350アメリカの他にもジャガーXK120、MG-TDの写真も載ってます。
購入した時期は不明。1980年代末だったか、1990年代か…。
パーツはあっさりしたものでランナーが非常に太く、簡易インジェクションという感じですがプロポーションは悪くありません。
ボディを一発で抜けないのでボディのフロントマスクと左右は別パーツです。
タイヤもホイールと一体になっていて、左右貼り合わせです。
せっかくのオールドキットなのでディテールアップなどはせず、そのまま組んで楽しむことにします。
塗装はサーフェイサーのあと白を吹き、その後でクレオスC68モンザレッドを吹いています。
クリアーを厚く吹いたときの、「ああ、クリア層があるなあ」という感じが好きではないので、赤の塗装に直接コンパウンドかけています。
タイヤはホイールとタイヤが一体なので、塗り分けが必要です。
サークルカッターでマスキングシートを切り出そうと思ったのですが、丸く切り抜くと全てをきれいに貼り付けるのが難しかったので、半分ずつ貼り付けてマスキングしてシルバーを吹いてみた。
しかしマスキングを外したら結構はみ出ている!しかも使う塗料を間違えてクレオスのMr.メタリックカラーを使ってしまった。
これは吹いた後で磨くことでメタリックの輝きが出る塗料なので、吹いた後も触ると手に粉がついてしまうんですよね。おかげでその後も銀色があちこちに写ってしまって困りました。
しかたなく、タイヤブラックを後から筆塗りしてタッチアップしましたがうまくいってないところがあります。
ウィンドスクリーンは付属の透明プラ板を型紙にあわせて切るような指示がありますがプラ板がありませんでした。無くしたのかも…。
しかもボディ塗装後に気づいたのですが、ウィンドウスクリーンを車体に取り付ける基部パートを紛失していました。
しかも基部を取り付ける穴が車体に開いており、ここが丸見えになってしまいます。
仕方ないのでステーを自作して、穴を隠しつつウィンドウスクリーンを付けるようにしました。小さいステーを作るのにどうしようかと悩んだ結果、エポパテで作成しました。すごいやっつけ感のパーツになってしまった。
ウィンドウスクリーンはお惣菜が入っていたブリスターのフタから切り出しました。
リアのナンバープレートを付ける部分にも穴があるのですが、こちらもナンバーが紛失しているので、ナンバープレートを自作し、基部も適当にでっち上げました(黒いパーツです)。
ナンバープレートやライト、ウィンドウシールド類は、塗装面に接着するので、プラスチック用接着剤では無く、コニシの「ボンド デコプリンセス」を使ってみました。
これは「セメダイン ハイグレード模型用」と似た接着剤ですが、乾燥後はハイグレード模型よりは固くなるということです。
キットにはデカールも無いし、フェラーリのエンブレムの指定も無かったので、とりあえず黄色に塗ったシートを貼り付けてごまかしました。
ボンネットを止めるベルトなどはモールドになっているので筆塗りです。あまりシャープにはなりませんでしたが、メリハリが付いていい感じになったのではないかと思いす。