(2024/1/12)
実家に眠っていたキットを回収してきた。
お手つき状態で一部組み立て済だったけど、作り直しをしようとしている。
これはアメリカのドラッグレーサーで、全米ホットロッド協会(NHRA)のPro Stockクラスで1987年にチャンピオンになったBog Gliddenのマシン。
ググると案外作例がヒットする。
バンダイのフィギュアライズ・スタンダード「機動戦士ガンダム 水星の魔女」のスレッタ・マーキュリーです。
(製作開始:2024/1/3、組み立て終了:2024/1/3)
今日(1/3)の外出予定が狂ったので気分転換に水星の魔女のスレッタとミオリネを作ろうと思って作り始めたのはいいけど、案外時間がかかってスレッタしか作れなかった。(始めたのが15時半ぐらい)
可動フィギュアとしてはよく出来ていますね。可動範囲もそれなりにあるし。
組み立ては終わったけど、塗装するかどうか考え中なのでデカール類も貼ってない。
しかもこのポーズ取らせるなら顔は別のデカールを貼ったものに変えないといけない。
塗装しなくても十分に見栄えするけども、「塗装しなくてもいいな」と「このままでは我慢出来ない」のギリギリのラインを付いている気がする。塗装しても代わり映えしないかもしれないし。
ネクタイと肩章は塗装した方がいい気もする。
上体のポーズを変えられるようにするために胸の下あたりが分割されて可動部になってるんだけど、そのせいで元の上衣の幼さが失われているので、可動部を埋めてしまった方がよいかもしれない。
去年、2023年に作ったプラモを並べてみた(日付は完成した日)。
2022年後半から病気で入院を繰り返していて、2023年の1月に退院した。11月のうちに病後の過ごしやすさも考えて広い家に引っ越していた。
それまではゴミ屋敷だったのでまともに製作出来る環境じゃなかったので、思い切ってきれいにして環境を用意した。
入院中に見ていた「キシダ模型」の製作動画や閑古鳥ライブ等を見ていて、模型を作りたい意欲が高まったというのもある。
引っ越しにあわせて模型を作りやすい環境を整えたので(仕事用机と製作用机を作ったりとかして)、製作がはかどっている。
まあ、なんというか模型製作に全振りしているような気はするが。
なんと17個も作っている。
一番沢山作ったのが大学の3年ぐらいだけどそれだって年に4つも作ってなかった気がする。
これもキシダ模型閑古鳥ライブに投稿するというモチベーションのおかげですな。
今後も1月当たり1個〜2個ぐらいのペースで作っていればどんどん増えるプラモの山も多少はけるし、「アレが作りたいのにいつ手を付けられるかわからない」という悩みも減りそう。
タミヤ 1/24 フェラーリ・ミトス by ピニンファリーナを作りました。
製作開始は2023/11/2、完成したのは12/16でした。
これもフェラーリ350アメリカと同じく、キシダ模型の「イタリア祭り」にあわせて作りました。
イタリア祭りとしては他にも色んな候補を考えていました。
・サニー 1/24 フェラーリ250LM
・フジミ 1/24 フェラーリ250GTO
・フジミ 1/24 フェラーリ288GTO
・ハセガワ 1/24 フェラーリ348tb
・フジミ 1/24 フェラーリ330P4
・イタレリ 1/24 フェラーリ365GTB デイトナ レーシング
・イタレリ 1/24 ランボルギーニ・ディアブロ
・ハセガワ 1/24 ランボルギーニ・イオタ SVR
・タミヤ 1/24 アルファロメオ 155 V6 TI(DTM)
・アオシマ/BEEMAX 1/24 ランチア・デルタS4
・タミヤ 1/12 ドゥカティ900SS
・タミヤ 1/12 ドゥカティNCRレーサー
・プロター 1/9 モトグッチV8
・ファインモールド サボイアS.21 (紅の豚)
しかしまあ〆切の関係でパーツが少なそうなミトスと350アメリカにしました。
ドゥカティ900SSはイモラタンクにしようと思ってタンク工作中から何十年も経っているけど、当時よりは工作の可能性が上がってるのでそのうち作りたい。
■実車について
フェラーリ・ミトスは1989年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカーで、テスタロッサのシャシーにピニンファリーナがデザインしたボディを乗せたものです。
ウェッジシェイプの組み合わせが特徴的ですな。
ベースになったテストロッサよりも後のオーバーハングが短くされていて、後輪が車体の後ギリギリに有る感じになっています。それでいて車幅が7cm広がっていて、前から見るとお尻の広がり方が強調されてます。
■キットについて
タミヤのキットは1991年頃に発売したもので、発売当時に買っていたものです。
ボディの仮組だけして放ってありましたが、イタリア祭りということで引っ張り出してきました。
キットは比較的シンプルです。
足回りとエンジン部分はテスタロッサのキットと同じで、ダブルウィッシュボーンのサスペンションが再現されています。
エンジン廻りは、エンジンをフレームに取り付けてからシャシーに取り付ける形になっており、リアハッチを開けばエンジンが見えるようになっており、下からもよく見えます。
エンジンや足回りの塗装は塗り分けて組み立てるだけなので割と簡単です。
シリンダーヘッドやエアクリーナー上部は、シルバーだけども凹んだところには赤が塗られていて、シルバー部分が刻印として浮かぶようになっているのですが、塗り分けるのに苦労しました。
シルバー刻印部分を筆塗りしようと思ったけどうまく行かず。
キットではシートベルトが再現されていませんが、実車ではシートベルトがシートに穴が開いていてそこから生えており、加工が大変そうだったのでそのままにしています。
ボディはオープンタイプで、テスタロッサと違って窓枠やサイドスリットの黒の塗り分けが少ないので楽ですね。
ウィンドウスクリーンは周囲に黒い縁取りがありますが、純正マスキングシールも無い時代なので、頑張ってマスキングして裏からセミグロスブラックを吹きましたが、剥がすときに少し汚くなってしまった。
レッドはクレオスのC68モンザレッド。
個人的にはクリアーが厚そうに見えるのが好きではなく、シャープなツヤ感がでるようにしたいのでクリアーは薄めにして研ぎ出しました。
これは2000番のペーパーと、タミヤのコンパウンドを荒目・細目・仕上げ目で磨いただけです。
研いでる途中に少しエッジの赤がはげてしまいましたが、塗り直す気力が無かったのでやむなくそのままに…。
ピニンファリーナのロゴやシフトゲートは金属製のインレットマークというのを貼り付けるようになっています。
30年ぐらい経ってるキットでもデカールの劣化の心配が無いから安心なんですがインレットのノリ自体が弱まっていて、貼り付けても浮いてしまうし、表についている透明シートのほうがセロテープ並みにくっついているので、貼り付けてシートを剥がそうとするとインレットがくっついてきてしまいます。
しかたないのでインレットをデカール糊を使って定着させてみました。
セメダインハイグレード模型用などを使う手もあるようですが、はみ出しが目立ちそうなので使っていません。
フロントのフェラーリのエンブレムもインレットマークですが、切り絵みたいに枠と馬の部分だけがあって、下の黄色い部分がないので、半透明シートにイエローを吹いたものを切って車体に貼り付けてからその上にエンブレムを載せました。こちらもデカール糊で固定。
ライト類はただのクリアパーツで奥に難のパーツもないので、裏からメタルフィニッシュのシートを貼って、クリアパーツ自体はボンドGPクリアーで貼り付け。
フロントライトのカバーが縁取りが無いタイプなのでフチを塗装するわけにもいかず、このままGPクリアーで付けても接着剤がめだちそうだったので、ラッカーのつや有りクリアーをフチに塗って固定してみました。
ホイールはメッキパーツで、説明書の指定では全体をクロームシルバーで吹くようになっていますが、実車はアウターリムがピカピカで、インナーリムはつや消しシルバーという感じなので、仲宗根さんのレシート拳ならぬコピー用紙拳で筒を作って内側だけC8シルバーを吹き付けるというやりかたで塗装しました。
タイヤはポリキャップでは無く、ピンを押し込むようになってるのですが、ホイールとの合わせがゆるゆるでかなりガタついてしまいますが、まあ飾るだけなので問題は無いでしょう。気になる場合は太めに加工して接着してしまった方がよいかも。
最後にシャシーとボディを合体させるのですが、組んでる途中はぴったりだったのに、コクピットを取り付けてから塗装で皮膜が増えたせいか、イマイチきっちりとはまらなくなってしまいました。
まあ最後に写真撮ってこれでいいかと言うことにしてしまった。
でも久々に赤いフェラーリを作って楽しめたので良かったかな。
他にもフェラーリを作りたくなった。
■2024/1/4のキシダ模型 イタリア祭り お披露目ライブ で紹介して貰いました。
サニーの昔のキット、1/32 フェラーリ350アメリカを作りました。
製作開始は2023/10/24、完成は12/23でした。
キシダ模型でイタリア祭りに投稿するために古いキットを引っ張り出してきました。
■実車について
初期のフェラーリの名車というと、1949年に発表した「166MM(ミッレリミア)」。
ル・マンやミッレリミアを席巻しました。
その後アメリカ市場向けとして1952年に「340アメリカ」を発表しました。1気筒あたり340ccの12気筒で4.1リッターのエンジンを登載していました。
350アメリカは350cc x 12気筒では無いかと思うけども、どうも実車の情報が無い。
ただ、このキットの車体は市販車っぽい趣の強い340アメリカよりは166MMに似ています。
■キットについて
このキットは今は亡きサニーが発売していたものです。
サニーはオリジナルキットと言うより他メーカーの金型のキットを発売していたメーカーで、このキットの刻印を見ると、Gowland & gowland 1955とあります。当時ゴウランド兄弟のメーカーが製造して、レベルなどが発売していたそうです。
箱を見るとフェラーリ350アメリカの他にもジャガーXK120、MG-TDの写真も載ってます。
購入した時期は不明。1980年代末だったか、1990年代か…。
パーツはあっさりしたものでランナーが非常に太く、簡易インジェクションという感じですがプロポーションは悪くありません。
ボディを一発で抜けないのでボディのフロントマスクと左右は別パーツです。
タイヤもホイールと一体になっていて、左右貼り合わせです。
せっかくのオールドキットなのでディテールアップなどはせず、そのまま組んで楽しむことにします。
塗装はサーフェイサーのあと白を吹き、その後でクレオスC68モンザレッドを吹いています。
クリアーを厚く吹いたときの、「ああ、クリア層があるなあ」という感じが好きではないので、赤の塗装に直接コンパウンドかけています。
タイヤはホイールとタイヤが一体なので、塗り分けが必要です。
サークルカッターでマスキングシートを切り出そうと思ったのですが、丸く切り抜くと全てをきれいに貼り付けるのが難しかったので、半分ずつ貼り付けてマスキングしてシルバーを吹いてみた。
しかしマスキングを外したら結構はみ出ている!しかも使う塗料を間違えてクレオスのMr.メタリックカラーを使ってしまった。
これは吹いた後で磨くことでメタリックの輝きが出る塗料なので、吹いた後も触ると手に粉がついてしまうんですよね。おかげでその後も銀色があちこちに写ってしまって困りました。
しかたなく、タイヤブラックを後から筆塗りしてタッチアップしましたがうまくいってないところがあります。
ウィンドスクリーンは付属の透明プラ板を型紙にあわせて切るような指示がありますがプラ板がありませんでした。無くしたのかも…。
しかもボディ塗装後に気づいたのですが、ウィンドウスクリーンを車体に取り付ける基部パートを紛失していました。
しかも基部を取り付ける穴が車体に開いており、ここが丸見えになってしまいます。
仕方ないのでステーを自作して、穴を隠しつつウィンドウスクリーンを付けるようにしました。小さいステーを作るのにどうしようかと悩んだ結果、エポパテで作成しました。すごいやっつけ感のパーツになってしまった。
ウィンドウスクリーンはお惣菜が入っていたブリスターのフタから切り出しました。
リアのナンバープレートを付ける部分にも穴があるのですが、こちらもナンバーが紛失しているので、ナンバープレートを自作し、基部も適当にでっち上げました(黒いパーツです)。
ナンバープレートやライト、ウィンドウシールド類は、塗装面に接着するので、プラスチック用接着剤では無く、コニシの「ボンド デコプリンセス」を使ってみました。
これは「セメダイン ハイグレード模型用」と似た接着剤ですが、乾燥後はハイグレード模型よりは固くなるということです。
キットにはデカールも無いし、フェラーリのエンブレムの指定も無かったので、とりあえず黄色に塗ったシートを貼り付けてごまかしました。
ボンネットを止めるベルトなどはモールドになっているので筆塗りです。あまりシャープにはなりませんでしたが、メリハリが付いていい感じになったのではないかと思いす。
セメダイン ハイグレード模型用と、コニシボンドのデコプリンセス
■2024/1/4のキシダ模型 イタリア祭り お披露目ライブ で紹介して貰いました。
Vespid Models(ヴェスピッドモデル)の1/72 レオパルト2A7Vを作りました。
2023/9/18に製作開始して、完成したのは10/22でした。
これもキシダ模型のミニスケール(1/72、1/76)AFV祭りに合わせて作ったものですね。
■実車について
レオパルト2A7は、A6に対して車体下面の防御力の強化、重くなったスカートの取り付け部の強化や車長用のパノラマサイトが追加されており、車体右側後部にジェネレーターなどが増えていますが、本来やりたかった改修は予算の都合でやりきれなかったため、後になってA7Vとして追加改修をすることになりました。
A7Vは車体前面の装甲が強化されて、車体前面が左右フェンダーとツライチになったり、操縦手用のカメラが車体前後に追加されています。その他砲塔側面のスモークディスチャージャーの数が変わったりと細かい変更があります。
生産済の車体を改修する形で2021年から部隊配備が始まっています。
それにしてもレオパルト2A7Vというと第1次大戦のドイツ戦車 A7Vを連想せざるを得ない。
■キットについて
2023年の4月に発売された新しいキットです。
キットの中味ですが、ドイツレベルの72キットと比べると各パーツはかなりシャープです。
パーツ数も多く、1/35並の分割になっています。
砲身はプラパーツとは別にアルミ挽物の砲身もついています。
また1/72ながらも、一部のパーツがエッチングパーツになっています。
エッチングパーツなのはいいとしても、1/72のエッチングパーツとなると、2mm位のもの大きさのものが多くて鼻息だけで飛んでしまうし、小さすぎて接着面も殆ど無くて、こんなのをわざわざエッチングで再現する必要があるのかと思う部分もあります。
ただ、砲塔バスケットのメッシュ部分と、エンジングリルのカバーは効果が出てるようです。
ワイヤーロープの両端の輪っかのパーツはスライド金型で穴が空いてました。
1/35でも片方から貼り付けるタイプが大半なのに1/72でこれはすごい。
ワイヤーロープも金属製ワイヤーで再現されていますが、硬過ぎて曲げても戻ってしまうので、電気コードの中の電線をねじったもので作り直しました。
アンテナは伸ばしランナーで再現しましたが、それ以外の追加工作はしていません。
こちらもPzH2000と同じように、キャラピラは先に転輪と一緒に車体に接着してから塗装しました。
72なので以下の3つの塊にあるまで組み立ててから塗装しました。
・その①転輪とキャタピラを接着した車体下部
・その②車体上部+スカート
・その③砲塔
塗装はタミヤアクリルのNATOグリーンをエアブラシで吹いた後で、VICカラーのNATOブラウン、NATOブラックを筆塗りし、その後水性のプレミアムトップコートつや消しをエアブラシで2回ほど重ねて段差や筆むらを隠しています。
後はいつものように色調を落とすためにウォッシングをしてから墨入れしました。
今回はドライブラシや足回りの汚しはしていません。
PzH2000と同時に塗装したので同じ手順になっています。
ワイヤーロープだけは後に接着したのですが、いざ接着しようとしたら車体に馴染ませるのにエポキシ接着材に使わざるを得なくて、塗装が汚れてしまったので、これも接着してから塗装した方がよかったかもしれない。
NATO迷彩は光の加減によってはほとんど迷彩の境界が識別しづらいので、ウォッシングで迷彩のコントラストを落としてみたんだけど暗くなりすぎたかも知れません。
ウォッシングをしたらしっとり感がでてしまった上に、指紋が付きやすくなったので、仕上げに水性のつや消しクリアーで整えたところ、少し明るく見えるようになりました。
レオパルト2A6、A7の1/72キットは各社から出ているので色々選べるのでいい状況かなと思います。
1/35でもレオパルト2A5、2A6、2A7などが出ているので作りたいね。2A7がでてしまうと2A5って今更作る??という気分になってしまうけど。
■資料について
Tankogradからモノグラフが出ている。
[MFZ-S5092]「レオパルド2A7V 生まれ変わるドイツの豹〜世界最高の主力戦車へ」(中はドイツ語と英語の併記)
こちらは2023/10/28の「キシダ模型”ミニスケールAFV祭り”お披露目ライブ」で紹介して貰いました。
ドイツレベルの1/72 PzH2000(Panzerhaubitze 2000、パンツァーハウビッツェ、装甲榴弾砲)を作りました。
2023/9/12に製作開始して、完成したのは10/22でした。
これはキシダ模型のミニスケール(1/72、1/76)AFV祭りに合わせて作ったものですね。
前にレオパルト1A5とビーバーを作ってドイツ連邦陸軍のNATO迷彩は1/72なら何とかなるなと思ったので今回もドイツ連邦軍です。
時間があればドイツ連邦軍じゃないけどM109A6とM109A7の作り比べもしたかったけどさすがに時間がありませんでしたわ。
■実車について
PzH2000はドイツ連邦軍が1998年に配備を始めた155mm自走榴弾砲で、それまで使っていたM109シリーズでは言外が見えていたので、より長射程で連射速度を上げられるようにしています。
自動装填装置を備えた主砲、MBT並に長い車体に長い砲塔、長い砲身が特徴です。
ウクライナにも提供されて話題になりました。
■キットについて
キットはドイツレベルの1/72としては標準的なもので、細かいパーツは少なくて、OVMは車体と一体成型ですがそこそこのディティール感があります。
キャタピラは部分連結式です。これもドイツレベルの1/72としては一般的な構成です。
キャタピラを組む前に塗装した場合、連結するときに羽目合いがきつくて入らなかったり、接着剤で塗装が汚れてしまうので、今回は事前に車体にホイールとキャタピラを接着してしまって、後で筆塗りすることにしました。上部のキャタピラはサイドスカートで見えなくなるので省略しています。
また、車体背面パーツは車体上下を接着してからでないと組み立てられないのですが、塗装後に接着すると塗料が汚れやすいので、車体上下とスカートも先に接着してしまいました。
そのため、
・転輪とキャタピラを接着して車体上下、後面も接着した車体
・砲塔
のように大きく分けて2の塊になるまで組み立ててしまってから塗装しました。
塗装はタミヤアクリルのNATOグリーンをエアブラシで吹いたあと、VICカラーのNATOブラウンとBATOブラックを筆塗りしました。
そのままだとアクリルはつや消し、VICカラーは半つやでちぐはぐになりますがが、クレオスの水性プレミアムトップコートつや消しをエアブラシで2回ほど吹いたら艶も均一になって筆むらも分からなくなりました。
そのあとはいつものようにエナメルのフラットブラックとレッドブラウンでウォッシングした後でスミ入れしました。
PzH2000の演習写真を見ると、足回りもサイドスカートも泥で隠れて迷彩すら見えない状態をよく見かけますが、今回はドライブラシや泥汚れは無し。
ランプ類にはオレンジを塗り、シャベルなども塗装しました。
ワイヤーロープはプラパーツですが、今回はあまり波打った形状を再現する必要が無かったのでそのまま使っています。
ウォッシングでエナメルを薄めて塗っていると、乾燥させてもほこりが付きやすいし指紋も付きやすいので、再度水性のつや消しでコートしました。
金属色とバイザーのガラス部分は最後に筆塗りしてます。
モンモデルの1/35キットも作らないとね。
2023/10/28の「キシダ模型”ミニスケールAFV祭り”お披露目ライブ」で紹介して貰いました。
タミヤ1/35 マーダーⅢを作りました。
2023/8/2に製作開始して、完成したのは8/23でした。(自分にしては早い!)
■実車について
このマーダーⅢはマーダーⅢ 3兄弟の中で一番最初の車体です。
1941年6月にソ連に侵攻したドイツ軍は、T-34やKV-1に対峙して、自分たちが持っている5.0cm砲のⅢ号戦車や、短砲身7.5cmのIV号戦車では太刀打ちできないことにショックを受けます。
早急に強力な対戦車兵器が必要になりますが、後に代表的な対戦車砲になる7.5cm PaK40はまだ開発途上で使えません。
しかしソ連から大量に鹵獲した7.62cm師団砲があり、そのままでは威力が足りないので、PaK40と同じ薬莢が使えるように改造したものをPaK36として正式採用していたので、これを載せることにしました。
取り急ぎこの7.62cm砲を載せる車体として、すでに第一戦レベルではなくなっていた38(t)が選ばれました。
38(t)から砲塔と戦闘室部分を外した車体に対戦車砲を載せることにしたものの、キャビン内で作業するように設置するのは難しかったので、キャビンの上に砲火を置いて、乗員はエンジンフードの上で作業することになりました。
砲架の位置を高くしたのは、俯角を取れるようにしたかったという理由もあるそうです。(丘の稜線などから頭だけをだして狙うため)
なお、ノーマルのままの38(t)の車体だとエンジンフードは高くて斜面になっているので、砲兵が作業する場所はエンジンフードに切り欠きが入って平らになっています。
戦闘室の全面と左右は低い装甲板があり、対戦車砲には小さい防楯があります。元々はもっと上まで保護する装甲板も検討されたようですが、重くなって機動性が悪くなるのでやめたようです。装甲板があると言っても後半はむき出しなので、銃弾や周りで爆発があった際にはかなり危険な状態だったようです。
このマーダーⅢは、1942年6月頃から引き渡しが始まり、PaK36の在庫がなくなる1942年10月まで生産され、その後は7.5cm PaK40を載せたマーダーⅢ H型に引き継がれました。
■キットについて
タミヤのキットなので作りやすいです。
イタレリが38(t)やマーダーⅢ H型、ヘッツァーを出していたので、足回りはイタレリのパーツそのままかと思っていたのですが、本車固有パーツが足回りと同じランナーについてたので、ランナーまるごと流用と言うことでは無いみたいです。
キャラピラはベルト式キャラピラですが、起動輪と誘導輪のシャフトが細いので、キャラピラを張るとテンションで少し軸がたわむようです。(あるある)
この車両はオープントップの自走砲なので、戦闘室の周りが装甲板で囲われているものの、キャビンの中が完成後も丸見えになります。
塗装をしてから装甲板をとりつけるか、先に組み立てるかを決める必要がありますが、塗装した部品を後から接着しようとすると接着剤で汚れたり強度が取れないことが多いので、ほとんど接着してから塗装することにしました。(エアブラシなので入り組んだところにも塗料が回るため)
足回りは、転輪やキャラピラまで接着してから塗装したり、転輪のゴム部分を後で塗装して、はみ出しても大丈夫、と言うような手順で作る人もいますが、個人的には足回りが塗り分けられていないのは気持ちが悪いので、転輪はおのおの塗装してゴム部分を塗ってから接着します。
塗装は全体をクレオスのプライマーサーフェイサー(ブラック)で塗って暗部を隠した後、クレオスの「C513 ドゥンケルグラウ」(ジャーマングレー)をエアブラシで塗装。
デカールを張ってからクリアでコート。その後でタミヤエナメルのハルレッドとフラットブラックを薄めたものでウォッシング。
その上からバフを薄めたものでフィルターのように吹いてみたが、色味がいまいちだったかも。
またその後で、エナメルのバフでウォッシングのようにして全体が砂汚れが染みついたようにしてから、クレオスのウェザリングパステルで泥汚し。
キャラピラは、ハルレッド+フラットブラック+バフを混ぜたもので、赤錆が乾いて汚れたような感じにしようとしたが、いまいちだったかもしれない。
車体左側にアンテナのポールがあるのが省略されているので、伸ばしランナーで作成。(結構太いです)
ちなみに車体後部の2つのポールは、上にキャンバスをかけたりして屋根を作れるようにするためのもの。
塗装がちょっと決まらなかったがまあこれでいいことにします。
作ってみると車体のあまりの小ささに驚いたので、比較用にタミヤのキューベルワーゲンも作って並べてみた。
■資料
マーダーⅢの資料で比較的現在手に入り安いものとしては以下のものになります。
・「グランドパワーNo.335(2022年4月号) ドイツ軍自走砲(4)」
マーダーⅢ特集号になっています。
■2023/9/1のキシダ模型閑古鳥ライブで紹介して頂きました。
タミヤ1/35 JS-2スターリン重戦車1944年 ChKZ(チェリャビンスク・キーロフ工場製)作りました。
2−3年前のコロナ自粛期間に作りかけてほぼ組み立てし終わった状態で止まっていたものを製作再開、
2023/7/9に再開して、完成したのは8/1でした。
■実車について
ドイツ戦車に対抗するために122mm砲を積んだのがスターリン重戦車。
ティーガーIやティーガーIIと違ってあまり大きくない車体なのに砲身が威圧的なのが特徴ですね。
JS-2の初期型の車体前面(操縦席部分)がくびれていたのに対して、避弾経始を向上させるように斜めの装甲にかわったのが1944年型になります。
昔はJS-2m等と呼称されていたものか?
JS-2はIS-2と書くこともあるが、元々「ヨシフ・スターリン」のロシア語綴りが「Ио́сиф Ста́лин」なのでロシア語なら「ИС(イーエス)」、それに対するラテン文字で「IS」になるのだが、
スターリンの「ヨシフ」を英語圏の名前として「Joseph」と表記しているとその略称が「JS」になる。
戦車名は「ヨシフ・スターリン2」じゃないから「ИС-2」かそれをラテン表記にした「IS-2」と書く方が自然に思える。
■製作について
中断時はほぼ接着が終わっていて、砲身と砲塔、燃料タンクにタミヤパテを持って継ぎ目消しを待っている状態だったので、継ぎ目消し作業から開始。
砲塔の表面も鋳造の荒さを出そうと溶きパテを塗ってみたが、結果的にはおとなしくなりすぎたかも。
ディティールアップ的なことはほとんど何もせず、前照灯とホーンのための電気コードを足したぐらい。
今回は、ベルリン市街戦で敵味方識別用の白線を描きたかったのでさっさと塗装に入る。
車体はGSIクレオスのC511「ロシアングリーン 4BO」をエアブラシで。4BOというのはロシア戦車のグリーンの標準色です。
あとはタミヤアクリルのフラットホワイトを水で溶いたもので白線を筆塗り。
その後はいつものようにウォッシングとスミ入れをしてから、へたった感じにするために雨汚れとか入れてみようと思ってMRウェザリングカラーなど使ってみたが、少し色を載せただけでも色が落とせない(消しても残ってしまう)ので扱いが難しかった。溶剤で拭いても乾くと色が復活するんだよねえ。
燃料タンクあたりにオイル汚れ(ガソリン)、排気口あたりは黒い油混じりの汚れを入れてみた。全体は、兵士が乗り降りするので泥汚れを上面に入れてみたが途中で力尽きてきたので、全体は統一感がなくなってしまったかも。
マーキングはシロクマが描いてあるものにしたのでちょっと可愛い。
ロシアングリーンとホワイトを塗ってからデカールを貼っただけの状態。つやが落ち着いてない。
■2023/8/7のキシダ模型閑古鳥ライブで紹介して貰いました。
ドイツレベル 1/72 架橋戦車ビーバー作りました。
2023/6/3に作り始めて、完成したのは7/9でした。
ビーバーとレオパルト1A5を同時並行で作っていたのですが、ビーバーがメインで、レオパルト1A5は手法の確認を兼ねていました、
■実車について
ビーバー(Brückenlegepanzer 1 ”BIBER”)はレオパルト1初期の車体を使った架橋戦車で、2つの橋のパーツはそれぞれ11m有り、伸ばして繋いで22mになる。20mの幅のギャップまで渡れるらしく、橋の許容重量は50tらしいです。
サイドスカートが付いてない古い車体です。
今はレオパルト2をベースにした架橋戦車「レグアン(Gepanzerte Brückenlegesystem “LEGUAN”)」があります。
■キットについて
ドイツレベル1/72のキットはプラモデルでは唯一のキットですね。
ただ、ビーバー単体、ビーバーとレオパルト1A5のセット、ビーバーと軽車両(ディンゴだったか)のセットなどで売られています。
レオパルト1A5とほぼ共通だろうと思ったら、ホイールやキャラピラも別の物でした。(ただしパーツ構成は大体同じ)
その他、ワイヤーロープはプラ製だったので、レオパルト1A5と同じく電気コードをよじったものに作り替えて(手頃なアクセサリーがみつからなかったので)、ゲーブルを取り回す際のステーは真鍮線で自作した。
塗装はガイアノーツのNATOグリーンをエアブラシで吹いた後は、VICカラーのNATOブラウンとNATOブラック筆塗り。
(レオパルト1A5でうまく行ったので踏襲した)
苦労したのは橋の部分で、左右に分かれている橋を4本の棒で繋いであるのだけど、これの接着面が狭くて強度がない。
おまけに塗装したりエナメルでウォッシングすると弱って剥がれてしまい、塗料がついてるからなかなか再接着が難しい。
最初から真鍮線などを差し込んで強化すべきだった。
■2023/7/25のキシダ模型閑古鳥ライブで紹介していただきました。
■参考資料