2006-03-16(木)
_ 『月刊Dokiッ!(4月号)』
春輝『秘書課ドロップ』。沙織が海外に異動と聞いて取りやめられないかと動き回る大輔。結局部長に聞いたら秘書課の異動はタブーだったようで取りやめに。
田中ユタカ『愛しのかな』。旅先で車にはねられそうになり崖下に堕ちて土に埋まってしまった大吉。抜け出せないと焦っているところに家を出られないはずのかなが飛んできた。かなも助けようとするが、体に触れなくなってしまってどうしようもない。体温も下がってきていよいよ最期かとあきらめていたら、かなが自分の命をあげると言って体と引き替えに大吉を温めてくれて一命を取り留める。そうしてかなは消えた…。
と思ったら、まだいるし :-)
2007-03-16(金)
_ おかざき真理『渋谷区円山町 - 桜 -』(りぼんマスコットコミックスCookie)
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数年前に出た『渋谷区円山町』の続きらしい。が、おぼえてない。日記に書いてないのでもしかして買わなかったのだろうか。
渋谷区円山町 (りぼんマスコットコミックス)
集英社
(no price)
『渋谷区円山町』は榮倉奈々主演で3/17から映画が公開されるらしい。最近榮倉奈々多いな^^;
『渋谷区円山町 桜』
高校3年の由紀江がアタックをかけている相手は先生。
いちどキスまでしたのにいっこうに相手をしてくれない先生を置いて、同級生とデートすることにしたが…。
この先生はいまの『サプリ』と同じでちょっと「悪いヤツ」だなー:-)
『渋谷区円山町 純真』
ひさびさに再会したもと同級生。友達だからと大丈夫、、といいきかせていたのに、雨宿りではいったホテルでエッチしてしまった。相手には彼女もいるのに。自分も先輩とつきあうことになったが、彼と股会いたくて仕方がない…。
『フカミドリ』
友達の恋バナに入れない亜咲。血の繋がらない小説家の姉の家事を手伝いに行った先で同居人の男に恋をした…。
ちょっと日常から離れた空間と言うこともあって濃密な時間。
_ 川西蘭『コーンクリームスープ』(JIVE/ピュアフル文庫)
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帯の「ボーイ・ミーツ・ガール」に釣られて新刊棚から拾ってきた。やさしそうな、というか心地よさそうな、タイトルとカバーにも惹かれたのだけど。
川西欄という人は、名前だけ聞いたことがあるようなないような、その程度しか知らないのだけど、全部読み終わって解説を見たら、オリジナルは15年も前(1992年)に出た本だった、ううむ。社会風俗を反映しているところは手直しが入っているようで電話がケータイになってたりする。オリジナルは固定電話だったのかしら。この主人公達のタイプややりとりからしてポケベルだったとも思えないが。
両親がちょっと不仲な、ピアノを習っている少年と、再婚した両親がちょっと不安定な少女がたまたま出会う。
最初は間違って、友達に手を振ったのに自分に挨拶されたと思って手を振り返したところから。
2回目に二人が出会ってお茶をしようとしたらたまたまみかけた彼女の別れた実の母親の恋人が、彼の父親だというのがわかったところで。
おまけにまただれそれと誰それが昔いい仲だったとか、まあ「思わぬつながり」が出てきたりするので、できすぎと言うところはあるけども、それはまあどうでもいいかも。
両親が不仲でもそれは両親の問題、とちょっと割り切っている彼らの態度は自分の心の防御のためか。親に反発するでもなく、機嫌を取ろうというわけでもないが、ある程度機嫌を伺っている。親と話すときも子供としてより同居人みたいで、客観的なものの言い方をしていて、結構ポーカーフェースというか、物事に立ち入らないようにしている。しかしそのせいか親が居ないところでも結構堅苦しいというかなんというか、いっしょにいると嬉しいくせによそよそしい話し方をしていて、その硬い口の利き方はないだろう、という感じがしてなんだかおかしい :-)
それにしても二回目ぐらいでいきなり彼女の自宅をいきなり訪れる度胸もすごい。
_ 筒井ともみ『食べる女』(新潮文庫)
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これもなんとなく新刊棚から。
まえがきでスローフード・スローセックス宣言をしている。
ひとはおいしい食事をすると、体が元気になる。
いとしいセックスをすると、心がやさしくなる。
ということで、食べ物とセックスにまつわる話が18篇。
なかなか良かった。セックスはまあ出てきたり出てこなかったりなのだけど、食い物の話とか、料理の過程がつらつら描かれている話ってわりと好きなのだよなあ。
『セックスとラーメンの方向性』
家でセックスをするとそのあとで近所のラーメン屋で中華そばを食べるのが好きという女。「セックス→ラーメン」という公式ができあがっている。ある日は一人で中華そばを食べていたら相席になった男性とちょっと気があってビールを一緒に飲んだあと、別の店での見直し、自宅まで一緒に連れてベッドへ。愛撫されながらも頭の中では「セックス→ラーメン」を「セックス⇔ラーメン」に訂正する…。
『きもちいいのが好き』
厄年を迎える女三人の親友たち。結婚は要らない同盟みたいな感じ。
定期的に3人がマンションにあつまって、出張専門のエステティシャンのゴトーさん(これも女性)に来てもらってまとめてエステをしてもらっておいしいものを食べるのが習慣。
今回の集まりでは咲江が妊娠したと告白。でも彼と結婚する気はない、という。じゃあ3人で育てるか、一緒に騒いでいたのに、次のエステでは流産をしてしまったと聞かされる二人とゴトーさん。
結局残念会に突入するのだけど、「男とは別れたけど。だってさ、子供できたから結婚するのが当然みたいなのって、短絡すぎだよね……ちょっと坊や、いったい何を教わってきたの、私だって私だって、疲れるわ」とのセリフから、みんなして「ちょっと待って、プレイバックプレイバック」と歌い出すところが楽しかった。
(そういえば、山口百恵の曲って一つも持ってないのだった。買おうかな)
『峠の我が家』
男の料理シリーズ。
母が亡くなった男所帯で、父と息子二人が家事をこなす。
下の息子である主人公が料理担当になり、なれない天ぷらをつくるがまずいと言われたのに奮起して勉強して天ぷらの腕を磨く。今では父もおまえの天ぷらが一番旨いと言ってくれる。出世よりも家族のための料理を選んだ話。
『桜花美人』
祖母がつくるおはぎをうまいといっていい食いっぷりをみせた男友達。
付き合い始めた二人だが、祖母も亡くなり、彼も実家の寺を継がないと行けなくなったからと別れてしまう。
春のお彼岸に思い立って祖母のおはぎを大量に作って彼に持って行く。寺の裏の墓地の奥にある桜の下でおはぎを食べる二人。
ちょうどこの本を読んだ頃、店頭では餅(ぼたもち・おはぎ)が並んでいて、わしも三色餅とか買って食ってたのだが「春に食べるのは"おはぎ"じゃなくて"ぼた餅"だろう」という話がn-mixで出ていたので、なんとまあタイミングの良いことかと思ってしまった。ちなみにこの話では春秋ともに「おはぎ」でした。
さらに、この話の中で彼が好きだったグレン・グールドのピアノが流れる場面があるのだけど、今日一緒に買った『コーンクリームスープ』での主人公もグレン・グールドが好きだとか言う話で、まあ人気演奏家だとはいえ、こういう偶然もあるのだなあ、と感心。
『花嫁の父』
母を亡くして、家事の出来ない父と二人暮らしの娘。結婚して父と離れると生活能力がない父は生きていけない、、、と思って結婚も逃してしまった。
気を使った父親から独立を薦められて、一人暮らしをしているが、毎週土日は家に帰って料理を作って作り置き(とくにポテトサラダ)をしておくのが習慣になっている。
そんな自分にもいい人が出来て、結婚をしてもいいと思うようになったが、さてどうやって父親に切り出すか。花嫁を送り出す父親のように寂しくならないように話を持って行かねば、、、と緊張して週末に望んだところ…。
これは淡々といきさつを説明するモノローグも良いし、告白しようとする場面の感情の流れもおもしろい。