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2010-10-01(金) [長年日記] この日を編集

_ 五十嵐藍『鬼灯さん家のアネキ(2)』(角川コミックスA Extra)

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吾朗は親の再婚相手の連れ子だった姉がめっちゃ好き。姉も吾朗をキモイとかいっていじりつつも仲がよくて、自分にドキドキしている純情な吾朗にちょっかい出しては喜んでいるという、そばで見てると絶対うざったい姉弟 :-) 別れて暮らす実の姉とは全然そうでもないのに。

2巻はちょっとおとなしくなった気がするなあ。紹介するためのエピソードは終わったからだろうか。

_ 『ヤングキングOURs(11月号)』

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やまむらはじめ『天にひびき』は要領の良さそうな梶原君といつも一緒にいる柊さんの事情。

宮原るり『ぼくらはみんな河合荘』は律先輩とちょっといい感じと思ったら直ぐに誤解されて嫌われるというループだが、しばらくこのままで。

『ツマヌダ格闘街』はうんちく先行だし、『青き鋼のアルペジオ』は大戦中デザインの潜水艦で活躍できる設定に魅力がないし、、、終わらんかなあ。


2010-10-02(土) [長年日記] この日を編集

_ ブランドン・サンダースン『ミストクローク - 霧の羽衣(1) 新たな救い手』(ハヤカワ文庫SF)

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「ミストボーン」は第三部「ミストクローク」へ(といってもタイトルを変えてるのは日本語訳の世界でだけど)。

前の巻で、「即位の泉」で瀕死の重傷を負ったエレンドを助けるために泉の力を解放したヴィン。エレンドは「霧の落とし子」になったかわりに、泉からは「<破壊>神」が外の世界に脱出してしまう。アレンディに関する記録は泉を解放してはいけないと書かれていたのに、破壊神によって書き換えられていたのだった…。

という状態で、支配王の死後、灰や霧がひどくなって来たため、支配王は何らかの方法で抑えていたことがわかってくる。

破壊神や霧に意志があるだろうということはヴィンぐらいしか信じていないのだが、悪くなる気象をなんとかするために支配王が残していったものを探すエレンド達。その倉庫を暴くために、べつの都市に対して戦を仕掛けなければいけないエレンドと、他のやり方はないのだろうかと思い悩むヴィン。

誰か特定の個人を倒したら事態が改善するわけでもなく、やる気を出せば解決するわけでもなく、それでも状況に対して抵抗を続けるエレンド達がうまく描かれているのはいつも通り。

最後のヴィンの台詞は笑ったが:-)

_ 内田樹『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)

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なぜユダヤ人は迫害されるのかを論じた本。

元々は養老孟司との対談『 逆立ち日本論 』で存在を知ったのだけど、紀伊國屋書店の内田フェアで並んでたので。

欧米でのユダヤ人迫害の「理由」や「歴史的経緯」を語ってるわけではないが、ユダヤ人とほとんど接点が無かったはずの日本でユダヤ人排斥論や陰謀論が輸入された経緯は描かれている。(日本人-ユダヤ人同祖論とか)

ここで出てきた資料は本書が初めて取り上げたものではないけども、日本でユダヤ人同祖論を最初に出版したのがイギリス人だったとか、シオンの議定書がナポレオン3世批判の剽窃だとか、混乱に対するユダヤ人陰謀論の流れは、理解する上でまとまってて役に立つ。

「日本辺境論」や「街場のアメリカ論」でもでてきた「自分たちの民族的奇習」をいったん忘れて相手の奇習を見る必要があり、同じ次元で考えてはいけないというところは内田樹読者にとってはなじみやすいアプローチである。

「正しい考え方はこうだ」「真相はこうだ」とならないのが内田樹らしいが、最後には内田樹なりの結論がでている。でもちょっとこれが荘なのかがしっくりこない。「ユダヤ人」が「ユダヤ人社会」の中で育っていればその振る舞いや自分に対する規律がみんなに行き渡るのはわかるが、住んでる土地もばらばらになってもそのような奇習というか振る舞いが引き継がれるものなのだろうか?

まあ、内田樹に対する質問ではないのだけど。

内田樹の本は、語れている知識ではなくて考え方や自分の考え方に対する疑問の立て方という身振りがお手本という感じ。

_ 来年のスケジュール帳もたぶんパイロットのORDINAL

来年のスケジュール帳がぽろぽろ出始めているが、たぶん来年もパイロットの「ニュースタンダードダイアリー ORDINAL」。

2009年2010年とORDINALで、2010年は革装カバー版が店頭で売ってないので通販で買ったのだよね。

2011年向けのページを見ると、このあたりが変わっている。

  • 革カバーにパープルが出来た
  • 革カバーを持ってる人向けに中のリーフだけというのも増えてる
  • ペン差し付のバンドが増えた(ペンが横向きになるよ・・・)

あとは革カバーだけ単品で売ってくれればいいのになー。


2010-10-03(日) [長年日記] この日を編集

_ 小林泰三『天体の回転について』(ハヤカワ文庫JA)

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芸風が肌に合わないのか、どうもしっくりこなかった。芸風が大事で、そこは突っ込んじゃ駄目、みたいなところなのかなあ?

コペルニクス『天体の回転について』と同じタイトルの表題作は、科学技術を忌避して忘れてしまった人間達がいる世界で好奇心旺盛な男が拾った望遠鏡で見つけた謎を解きに「妖怪」の森に向かうというもの。

「妖怪」達に見守られながら塔にのぼるとホログラムの女性ガイドが出てきて軌道エレベータの案内をする。なぜか主人公の言葉はシステムにないので言葉が全く通じないが、読者には両方の言葉がわかる。そしてガイドが話すことは読者層には通じるレベルの話なのだが、ほとんど月や地球をみたことがなく天動説を知ってるかどうかも怪しい主人公は何となく理解したりして…。

なんか説明するとむなしくなってきた。主人公に謎なら読者にも謎のほうがいいだろうになまじ通じるせいで何も知らない主人公の理解度がおかしく見えない。それともこれは別の読み方をしないといけない話なのかしらん…。

はじめは妖怪というのが都市の人間で、主人公達は森の動物仮何かと思ったのだけど、妖怪がなんなのかわからなかった。急に訪れた主人公を軌道エレベータで月に連れて行ってくれたり、地球圏を離れる旅行にも案内してくれたりどんだけお大尽な世界なのかとか、バストイレ食事付きとはいえ何日も掛かっているのに、「数日経った」レベルの記述で終わったり(その間たいくつしなかったのかしら)、そんなことの描写が気になるのだけど、気にしたら駄目な作品なのか。

ロボット3原則を題材にした『灰色の車輪』は、ロボット3原則が守られているか確認するために「自分で自分を壊せ」と命令して実行されたことから信用するのだけど、第1、第2原則に反しない限り自分を守るんじゃないのかしらん、、と最初に感じてしまったので、「良心回路」を壊すことになって急に人間に反抗したり、性能が落ちたときのロボットの台詞はカタカナとか そんな話までどうでもよくなったり。

『あの日』は叙述トリック的なところがあるのだが(と言うか全体的にそうだけど)、罠に掛かった「先生」はなぜそれぐらい念頭にないのだろうか。先生の方は宇宙に長くなかったのだろうか。できが悪い生徒の筋書きではないが「そんなことがあることを思い至る」ようなことではない気がするのだが…。

捕食の話『性交体験者』は、手術を受けなくてもあまり事態が変わらなさそうに見える。それと、殺すことは罪に問われなくても、たぶん食いきれないなあ。何日かに分けて食ってると思えないしディスポーザーで全部始末してる?なんか隠滅しようとするとも思えないし。

とは言え、この話の筋書きは嫌いではないのだけど。

全体的に小道具は新しいがプロットは懐かしいもののような印象。「ショートショートならバランスよかったのに」と思った。

_ 香魚子/谷瑞穂『伯爵と妖精(4)』(マーガレットコミックス)

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コバルト文庫で出ているシリーズのうち「伯爵と妖精 あまい罠には気をつけて」をコミック化したもの。小説を読んでないのになぜマンガから読むかというと香魚子(あゆこ)が好きだから。

猫の姿をしたニコがしゃべるせいなのか、他の理由からか、対象年齢がやや低い印象はするのだが、伯爵とリディアの掛け合いを見てると和むのでとりあえず読むのだった。

まあ伯爵が仕掛けてるとは言え、リディアが単純なせいで諍いになりやすいのだが(傍目には痴話喧嘩に近い)。。。

_ メモ:WindowsにもATOK 2010をインストールした

日記に書いておかないと埋もれるので書いておく。

VMware Fusionで動かしている Windows Vista はいままで日本語文章の作成頻度が低いつもりだったのでMS-IMEのままだったが、ATOK 2010をいれた。

といっても定額サービスで申し込んでおくつもりだけど。

_ 泉本小夜子『退職給付会計の知識<第2版>』(日経文庫)

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たまたま見かけて買ったのだけど、年金設計わかりやすいなあ。企業年金そのものではなく退職給付会計の視点で書いてあり、変動があったとき(減額が必要なときや、基礎率、平均残存勤務期間など見直しが必要な場合など)の取り扱いや、キャッシュバランスプランやポイント制の説明や、PSL(過去勤務債務)の償却の会計上のあつかいなどがわかりやすく書かれている。(PSLを定率・定額などの方式により数年間で償却するのは知っていたが、平均残存勤務期間の範囲内、というのは知らなかった)

※仕事で企業年金に関係しているので興味を持ってるけど、企業年禁の実務担当をしてるわけではない。

この第2版は9月に出たもので、最近の改訂があるほか、IFRSのコンバージェンスで論点になっている未認識数理債務の単年度計上とかそのあたりの会計処理(B/S、P/Lそれぞれの)なんかも載ってて参考になるわ。IFRSの本って、全体を説明してるもんだから、リースとかそんなのと一緒になってて、企業年金に割いてるスペース低いからなあ。(無茶分厚い本は置いといて)

企業年金そのものについては、 久保知行『わかりやすい企業年金<第2版>』 が割といい本で、コンパクトだけど要点押さえてるしあまり細かい(数理上の)算式も出てこない。


2010-10-05(火) [長年日記] この日を編集

_ 内田樹『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)

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2002年の本。8年間で30刷。 現代思想のことをほとんど知らない人を想定して説明をした構造主義の本。

内田樹の本を読んでると何度か出てくる話だが、専門家が専門家のために書いた本は内輪っぽい目配せが多かったり「知っての通り」と言いながら顕示するようなことを書いたりと言うのが多くてつまらないというところから書きたいと思っていたという初心者を想定した入門書。

マルクス、フロイト、ニーチェを前振りに、フーコー、レヴィ=ストロース、ソシュール、バルト、ラカンを紹介。

それぞれの思想のエッセンスを紹介しているが、細かいことは知っておいた方がよいものの、大きく二つのことは「今」のものの見方として重点を置かれていると思われる。内田樹がよく書いていることだけど。

ひとつは「どちらかが正しい」というのではなく「それぞれの集団にはそれぞれの正義や考え方がある」というような考え方自体が普及したのが最近であるという説明。つまり、価値体系や考え方・常識自体が地域・集団や時代の制約のもとにあるというのはもはや現代思想を勉強して初めて知ると言うものではなく、すでに構造主義的なものの見方の一部が広まっているということ。

もうひとつは、今「こうなっている」制度や習慣について、今の視点で過去を振り返って「昔からこういうものだった」「昔は間違っていたがだんだん間違いが正されて今の形に向かってきた」という歴史主義的な見方では隠されてきたもの、忘れられてきたものが見えない。それぞれの時代・場所ではそれぞれの原理に従って正しくて、またそれぞれの時代でものの見え方が異なっており身体性までも違っていたという系譜学の視点。

すでにマルクス、ニーチェが先鞭をつけていたことではあるけども、今の視点を特権化できない(制約の下にあると言うことを指摘している自分も制約の下にあり、一番後からきて過去を見ているからと言って一番正しくものを見れるとはいえない)という自己否定にもなりそうな状態でものを見ることは今や避けて通れないというのは何度も出てくる話ですね。

内田樹がよく言う言い回しだと「民族的奇習」から離れて見ないといけないということになるけども。


2010-10-06(水) [長年日記] この日を編集

_ 飛鳥井千砂『アシンメトリー』(角川書店)

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普段店頭で見かけなかったので変えなかったのだが、紀伊國屋リニューアルしてから行ったら並んでたので買ってきてあった分。

結婚願望が強い朋美は30近くになって焦ってきている。そんなとき、結婚は考えていないと言っていた親友の沙雪が急に結婚を決めてしまって驚くだけじゃなくてさらに焦ってしまう。

結婚パーティーに出るために好きな深い柿色のドレスを買った朋美だが、店員にアシンメトリーなので着こなしが難しい、と言われる…。

朋美は沙雪の後輩である貴人と結婚パーティーで出会い、とつきあうことになるが、、、。

朋美と沙雪、沙雪と結婚した治樹と貴人が、お互い対称の組み合わせになりそうで微妙にはすかいに向かい合っていたりして、アシンメトリーな関係が。

4人それぞれの視点を変えながら進んでいくが、お互いに何となく不満やいらだちを抱えていたところに、火をつけるような方向に話が進んでしまう。

ここのいらだち具合がまた微妙で、別にそれが話をドライブするわけではないのだけどそれの積み重ねなのがうまい。

それにしても出てくる男は、いちおうメインなのだろうけど、結局優柔不断で彼女に負けてる気がする^^;


2010-10-07(木) [長年日記] この日を編集

_ 西炯子『ひらひらひゅ〜ん(4)』(Wingsコミックス)

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『ひらひらひゅ〜ん』完結ですわ。

智和と彼女はうまくいってる、、と言うその横で新キャラのレオケン。

変なノリのやつかと思ってたら、健一といい感じに…

って最後は(エッチではないけど)ぼーいずらぶな話になってしまった。

健一のお姉さん脇役でしか出てないけど、ほわーとしているところがええわ。


2010-10-08(金) [長年日記] この日を編集

_ 西炯子『ふわふわポリス 比留ヶ谷駅前交番始末記』(フラワーコミックスアルファ)

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知らんかったシリーズ。西炯子惑星直列祭りで合同フェア中。

阿佐ヶ谷の隣駅にあるという比留ヶ谷駅の交番に勤務する女性警官・エリ。新しくエリートの相棒が配属されるとおもったら、ちっちゃくてお子様みたいな女の子で??

世間知らずだけど暗記力はよいという新入りのひよこ(本名は「倭漢道荒田井芙蓉子」)とコンビを組むことになって、マイペースぶりに振り回されてるけども捜査についてはきっちり押さえてたりして・・・

と、エリが28歳恋人募集中崖っぷちとかでちょっと気持ちがささくれてたりするのだけど、何か騒ぎがあるたびの合間合間が楽しいのだよなー。

_ 西炯子『ちはるさんの娘(1)』(アクションコミックス)

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まんがタウン連載の4コマまんが。

五十嵐ちなつ(38)はバツイチの人気ミステリー作家。

近所に住む母親のちはるさん(80)はちなつに再婚(というか恋愛)をやたらと勧める毎日。ちはるさんはその年にもかかわらず気持ちはやたらと若いのだった。

ちはるさんの若い格好したがるのを止めるのに必死なちなつさんは、仕事が常に忙しいせいもあって恋愛なんて考えることもないけども。。。

口出しされるのが疎ましいところもあるけども仲がいい親子なので千夏さんそれで満足してしまってるような・・・。

_ ヤスダスズヒト『夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~(9)』(シリウスコミックス)

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最近は円神と秋名でぶつかる話がながくてなー。

前は区長やマリアベルの昔の話がちょっと続いていたが、今回はじゅりさんの死んだはずの妹が魔法使いとなってよみがえる。

その妹りら、他のメインキャラより髪型や目のあたりのカーブがちょっと複雑な線で、他と造形が違う感じ。

_ 宇仁田ゆみ『うさぎドロップ(8)』(FEELコミックス)

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フィーヤン連載の先月号掲載分まで収録。

りんが母親に赤ん坊が生まれたから「妹だね」とダイキチの反対を押し切って会いに行ったり、高校にやってきて仕事の説明をしてくれた保母さんをみて、そういう仕事につきたいとりんが自覚したり、コウキのお母さんが再婚すると聞いて落ち込んでいるダイキチをみてちょっとむっとしたのは嫉妬していたのだと自覚したりんとか。

そしてりんがダイキチをそういう風に好きなのがコウキにもとうとうバレてしまい・・・。続きは今月号のフィールヤングだ:-)

_ 『フィールヤング(11月号)』

フィールヤング(11月号) フィールヤングHP

『うさぎドロップ』連載50回記念で手ぬぐいプレゼント(抽選)。りんが作中頭にかぶってたのと同じ。

その他、「えすとえむ×河内遙×武嶌波」の対談があるのだけど、3人とも高校の同級生で、日本画しながらマンガ描いてたりしたものの最終的にはマンガ家になって、今になって同じ雑誌で描くことになったという、なんというか継続は力なりとかで済ませられない気がした。

宇仁田ゆみ『うさぎドロップ』

りんの気持ちに気づいたコウキは翌日りんに問いただす。りんは想っているだけでいいというが、コウキはダイキチにりんの気持ちを話してしまい、今度はりんが家を飛び出す羽目に…。

ヤマシタトモコ『ミラーボール・フラッシング・マジック』

14歳中学生男子に迫られる29歳の田原さん。軽くあしらうつもりがタイミングよく現れたミラーボールに惑わされ攻守交代。

続き読みてー!と思ったら、雑誌には書けない続きのラフがtwitterで出てました(^o^)

「わたし さっきからパンツ見えそうで絶対みえないでしょ 大人になるとそういう技おぼえるのよ」もよいわ(^o^)(※いすに座る田原さんの正面で正座してるのです)

おかざき真里『&』

薫とシロが大学時代に出会った頃を回想するシロ。酔った薫にいきなりキスしたり。その頃からかなわないシロ。

みいけろむこ『キンモクセイ』

田舎で地元タウン誌の編集部につとめる主人公が、雑誌を扱ってくれている東京の代理店の男に地元を案内する。彼もまた地元はもっと田舎だといい、なにもない地元がきらいだけど、でもやっぱり故郷が好きという話を・・。

それはそうとコピーの「地方女子ライフ」て^^;

鳥野しの『オハナホロホロ』

熱を出したゆうた。保育園から電話が来るがみちるはSV昇格のための講習中だったので気づかない。

途中で着信履歴に気づいたものの、せっかく自立できるようにSVに昇格する機会が、、と躊躇するみちるに保父さんが事情を話せばまた機会は用意してもらえるからと説得する。

結局ゆうたを連れ帰ったみちるの家に保父さんが差し入れを持ってくる。

いままでまやに頼りきりだったみちるを避難していた彼だったけど、みちるの株が上がった?


2010-10-09(土) [長年日記] この日を編集

_ IE9 beta と Firefox 4.0 beta

前にIE9 betaを入れたが、Firefox 4.0 beta 6 がでてたのでMac/Win両方に入れてお試し中。

IE9は「WEB中心」というキーワードで、タイトルバー、ツールバー、ステータスバーを最小限にしてWEBサイトの表示部分を際立たせようとしているのだけど(それで「WEB中心」と言ってるのだがWEB中心でないブラウザって何だと思うので、WEBサイト中心とかWEBサイトが主役とかいえばいいのに)、Firefox 4.0 も似た感じになってるのだよね。

もともとはHTML5対応と言うことで試しながら調べたかったのとか、動画もHTML5で見れるから。

YouTubeでFlashの代わりにHTML5を使った動画再生をするための設定ページ(http://www.youtube.com/html5)で切り替えられるのだが、どう変わったのかが、比較できないのでわからない…^^; IE9 betaって、betaのくせに C:\Program Files (x86)\Internet Explorer にインストールしやがったのでIE8が使えなくなったのだ。

IE9とFirefox4は見た目は似てるのだけど、個人的にはFirefoxを使いたい。

  • IE9はアドレスバーとタブを同じ段に配置しているので、タブのタイトル幅が短いので見えないことが多い。
  • beta固有かもしれないが、IE9はonLoad時のjavascriptの動作が変わっているようで動かないときがある。(途中から挙動が変わってるので直ってるのかもしれない)
  • Firefox4.0は3.xに比べると起動が格段に早くなっている。
  • IEは相変わらず取得中のマークが止まるのがレンダリング完了よりかなり早くて、実際の表示待ちタイミングがわかりにくいのが精神的によくない。
  • IE9ではタブをドラッグしてショートカットのようにクイック起動に登録出来たりするが、faviconのあつかいが普段と違ってくるようなので現時点では今一歩。

まあ、サイトの互換性確認のためにIE9も使うけども。

参考のスクリーンショット:画像がぼけているのはトリミング&縮小ツールにちゃんとしたのを使わなかったため。すみません。

・WindowsVistaの IE9 beta と Firefox 4.0 beta 6
Windows VistaのIE9とFirefox4.0beta
・Macの Firefox 4.0 beta 6 (Macはもともとメニューが各Windowにないのでメニュー分高さが低い)
MacのFirefox4.0beta

_ 森田季節『不動カリンは一切動ぜず』(ハヤカワ文庫JA)

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文庫版『BG、あるいは死せるカイニス』みたいな表紙の雰囲気や、ちょろっと立ち読みした時の、小夜の話につられて買ったのだが、後半はなんだかぐだぐだのような・・・。(性、出産がゆがんでるところもBGに通じるところがあったし、そういえば最近のだと『スワロウテイル人工少女販売処』も男女がセックス出来ない世界だったなあ)

男女がセックスすると死んでしまうというHRV感染が世界に蔓延した結果、子供は試験管で生まれ国から支給されるものになり、その結果、親子の血縁はなくなった。それでもまれに自分のおなかで育てて産んだ場合は性交しても死なないという。。。小夜は自分がそういう子供と知って…というのは前振りで主人公は別なのだが。

もう一つ舞台設定があって、手をつないだら空中に浮かぶノードを中継して思念で話ができるという時代。会話がろくに出来ない不動火輪はクラスメートの兎譚と思念をぶつけたことで友達になれたのだった。

とかまぁあって、舞台が六甲とか垂水とかなのだけど、あまり舞台として活躍してないような。。。語源とかに関連づけはしているのだが、いちいち意味づけが多すぎ。

途中までは追われるカリンがどんどん新しい面を見せていく、、というのが面白かったのだけど宗教団体の某代表が死んだあたりから惰性というか消化試合っぽくなってしまった。


2010-10-10(日) [長年日記] この日を編集

_ 内田樹サイン会 at 紀伊國屋梅田本店(10/10)

ということで10/10 14:00〜紀伊國屋梅田本店で内田樹サイン会。

整理券150枚配り終わってたのだけど、当日本を買っても参加出来たみたいです。

Highslide JS 内田樹サイン

その後3時間ほどいろいろ物色していて足疲れた。おまけに金ないのにまた内田樹本を4冊も買ってしまった。とはいえ 『若者よマルクスを読もう』 はちょっと外せないのだけど。

_ 【iPhone/iPod touch】Air Mouse Pro (Remote / Trackpad)

jinさんに教えてもらったアプリ。iPhoneにこのアプリを、Mac/Windowsにサーバを入れて同じネットワークにつなぐだけでiPhoneがリモコンになる。

TrackPadが画面大半を占めるけども、キーボードも出せるし、Dockにあるアプリ一覧からの起動もできる。アプリによってはリモコンがそれぞれに対応したものになる(iTunesやDVD Playerなど)。

Spacesの切り替えも出来ればいいのだがよくわからなかった。でもDockにあるアプリなら一覧からの切り替えが容易。

なれてないと誤操作してしまいそうなので、あまり重要な操作はしないようにしよう・・・。カーソル移動やスクロールはiPhoneの画面サイズでカバーする関係上、移動が早い(移動量が大きい)ので慎重に^^;

Air Mouse Pro (Remote / Trackpad)(App Store)

→パソコン側ではこっちのソフトを動かしておく。サーバとして起動する。 http://mobilemouse.com/

_ WiMAXはじめました&WiMAX WiFiモバイルルータURoad-7000SSなど

書くのを忘れていた。10/09からWiMAX導入。

自宅でイーモバイルのD31HW(下り21Mbpsのモデム)とPocket WiFi(D25HW)を使っていたのだが、家の中だと電波状態が悪いわ、発熱のせいか反応が鈍くなってくるわで調子が悪かった。アンテナが2-3本立ってるのにDNSすら引けないとか、使って10分経つとだめになるとか、部屋の中の位置にも問題があったのかもしれないが、なまじ圏外になるよりストレスがたまる状態だったので、@niftyのWiMAXに加入(WiMAX機器の値引きサービス中だったので)。

10/9にモデムが届いたので接続したら、これも玄関そばだとほとんど入らない・・・窓際に持って行かないとだめ?と思ってたが、玄関ドアの上の明かり取りガラス部分だと受信状態=中ぐらいにはなるようだ。

とりあえずもっと安定していてかつ持ち出すときに面倒でない場所は探すとして改善。まあADSL何とかしろというのがあるのだけど。

URoad-7000はWiFiルータになってるので複数台数から接続できるから家にいるときはiPhoneもこちらで接続。

ちょっと惜しいのは充電に時間が掛かる(フル充電に約4時間)のと、バッテリー残量の表示がシンプルすぎて、充電してから出かけたらいいのか判断つかないところだなあ。ランプ=青が残50%〜100%って広すぎ。せめて80%切ってるかどうかぐらい判断したい。


2010-10-11(月) [長年日記] この日を編集

_ 小箱とたん『スケッチブック(7)』(BLADEコミックス)

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『スケッチブック』最新巻。アニメは見てないのだけど、アニメオリジナルキャラとして登場した根岸みなもがマンガにも登場。

いつものように美術部員達のあまり美術部らしいことをしないまったりとした話なのだけど、今回妙にツボにはまってしまって、ファミレスで読んでたら笑いをこらえるのが大変だった。笑いをこらえて肩を揺らしている客って変…。

しりとりとか、道路標識とか、ナナフシとか、サムライとか。

_ 内田樹×石川康宏『若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)』(かもがわ出版)

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マルクス経済学やプロレタリア革命の理論を学ぼうとか、マルクス主義を今の世の中にどう適用できるかという本ではなくて、マルクス(とエンゲルス)の本には、未解決の問題を何とかしようと取り組む姿勢や、跳躍を見せてくれるところがいかに魅力的かと言うことを語ろうと言う本。

『共産党宣言』『ユダヤ人問題によせて』『経済学・哲学草稿(経哲草稿)』『ヘーゲル法哲学批判序説』『ドイツ・イデオロギー』という初期の5つの著作について紹介。

なのだが、魅力を説明するための引用やかみ砕いて説明するところがどうしても「著作の主張を理解する」比重が高くなってしまっていて、ちょっと思い。想定読者はマルクスを知らない高校生や大学生ということになっているのだけど、挫折しそうな気がする…。

いや、同時代の思考を規定している、何かを「当然」のように思わせているか「額縁」(下部構造)とか、共産党宣言を書いたときのマルクスは若干29歳だったとか、考え事をしているときにマルクスを読むと刺激・励みになるとか、そういう話は面白いのだけど。

『寝ながら学べる構造主義』は引用自体が多いわけではないから面白かったのだが。

往復書簡の形式だから、後から構成をざくっと変えたりできなかったせいもあるのだろうか。


2010-10-12(火) [長年日記] この日を編集

_ 水谷フーカ『この靴しりませんか?』(まんがタイムKRコミックス つぼみ)

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水谷フーカ新刊、つぼみ掲載分。4コマの 『うのはな3姉妹』 も同時に出たけどそれは今度と言うことで。。。

『この靴しりませんか?』『金の靴、銀の靴』

歯医者に行ったらだれかが靴を片足間違えて履いて帰ってしまった。

他の靴もないので履きにくいと思いながら歯医者に通って、ポスターまで作って靴を間違えた人を探すが。。。相手がわかったものの、直接会いたいから今度返すと言っていたと聞いて、あったこともない彼女に会うことを考えるとドキドキしてきて…。

『金の靴、銀の靴』は描き下ろしのサイドストーリーで、間違えていった女の子の話。

『オオカミの憂鬱』

女の子にもモテてる自負のあるエレガ。ちょっとお人形さんみたいな女の子が乗ってきたのでいつものように自分にときめかせようと思ってすましてみるがアウトオブ眼中。向きになってその子と話すチャンスを無理矢理作朗とするが相手にされない。

追いかけ疲れたところに彼女が待っていて、あなたが夢中だったから面白くて、、と手のひらの上で踊らされていた・・・

って、要は『GAME OVER』の百合版というか。

『私のアヒルの子』

美加の幼馴染みの千穂はくせっ毛でそばかすでメガネで目立たない女の子。ずっと千穂を守ってきたつもりの美加だが、千穂が学園祭のカップリングイベントに誘われてしまい、千穂に恥をかかせてはいけないとメイクやスタイリングに凝って千穂を見違えるようにしてあげる。

そのおかげか人気投票で1番になってしまって壇上で好きな男子を選んでくださいと言われ、そこで千穂は美加の名を呼ぶ。

思わず壇上に上がって千穂を連れ出す美加。

今までみにくいアヒルの子の千穂を守ってあげていたつもりだったが、輝くチャンスを奪っていたのは自分だったと自己嫌悪する美加…。

『雪のお姫様』

小さな劇団で、「雪の女王」の少女ゲルダをやるのは力はあるものの性格と口が悪いので嫌われてる女の子。共演相手は客演の女性。なかなか打ち解けられなくて演技もふるわなかったが、相手を知って好きな気持ちが出てきたら演技も自然によくなってきて。。。

でも彼女はコンタクトレンズをいれてくれた女性に魅入られてしまうのでした・・・・

と劇中の展開とリンクしたりして。

『はみ出し音楽隊』『その後の音楽隊』

音楽隊で、楽器がろくにできないので雑用ばかりしてる女の子が(以下略)すみません急に気力が。

この話だけ男の子も絡んで三角、四角関係というか片思い連鎖なのだよなー。

『その後』は描き下ろし。

_ 『コミックビーム(11月号)』/志村貴子『放浪息子』

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『テルマエ・ロマエ』のオールスターズ手ぬぐいが付録でついてます。

志村貴子『敷居の住人』

修一に背が伸びてきたねと言ってしまう高槻さん。修一はこのまま男臭くなっていくのはいやといい、高槻さんもうちに帰って自分のことを考える。女っぽくなっていくのはイヤ〜と考えるのはともかく「おちんちん欲しい」はだめよ〜:-)

学園祭イベントで修一が女装するしないとか行ってくる土居くんに、興味あるなら自分でやってみる?と家に誘って化粧までさせてしまう修一。

女装だけじゃなくて女物の下着も持ってるのはアウトだろという土居に「それをなんでおまえが決めるんだよ」と言い返す。

にとりん強くなってきた(^o^)


2010-10-13(水) [長年日記] この日を編集

_ 小川彌生『キス&ネバークライ(9)』(KC Kiss)

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四方田コーチが死んだときのことを憶えていたみちるを殺そうとした白井が捕まって、ニュースになってしまう。スキャンダルを恐れた協会から大会出場辞退をやんわりと勧められるが、黒城までもがクラブ・バンビーナのことがもとで逮捕されてしまい、みちるが虐待の対象だったことが知られてしまう。

大会に出られない(オリンピックにも出られなくなる)のを打開するために、そして憶測で噂されたりするのを避けるために、ミチルは自分から記者会見をして子供の頃に虐待を受けていたことを公表し、子供なのに自分だけがこんな目にあうのは自分がおかしいんじゃないかと思っていたが、他の子供達もいえずに泣き寝入りしていただけだとわかったので、声を上げていくことにしたとTVの前で訴えるという自分から攻めることにする…。

結菜ともぶつかりかけてまあまあなんとかなったし、嵐を乗り越えた感じの巻。


2010-10-14(木) [長年日記] この日を編集

_ 『快楽天BEAST(11月号)』(ワニマガジン)

快楽天BEAST(11月号)

八宝備仁『メタリックハート』

表紙&巻頭カラー。巨乳メイドのアンドロイドが完成。直ぐにパイずりさせたりエッチに及んだり・・・で嫉妬もするという。

しかし素直すぎて話としては物足りない。

美夜川はじめ『白い聖域』

高校の養護の先生(保健室の先生)にずっとアプローチしている男子生徒、学園祭のお化け屋敷で雪女の生徒に欠員がでたからと先生にお願い。

パンツがみえそな短い着物の先生に欲情して・・・とか。

快楽天BEASTは美夜川はじめが描いてるから買っているというのが実態になってきた。


2010-10-15(金) [長年日記] この日を編集

_ 『Dokiッ!(11月号)』

Dokiッ!(11月号)

陸乃家鴨『半熟でぃべろっぱー』

最近これぐらいしか読んでなかったが、全3話で完結。

結局半熟なのは自分のことだったというオチが:-)

前の山科さんのシリーズと一緒に早く本にならんかな。

_ CLAMP『xxxHOLiC(18)』(KCDX)

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店を預かってから10年経過。

百目鬼は大学に残り、小羽ちゃんも大学生。でも四月一日だけは店からでから出られない。

という中で百目鬼や小羽が店に顔を出して過ごすというのは、まったりしてるのはいいけど、終わりに近づいているような気分でもある。(作中では別に終わりがどうこうではないけども)

流石に最近は独りだけで背負おうとしない四月一日だけど、四月一日しかできないこともあるので百目鬼や小羽がずっと心配していると言う構図もしばらく続くのだろうなあ。

_ おかざき真里『渋谷区円山町 - 百花繚乱 -』(りぼんマスコットコミックスCookie)

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渋谷区円山町シリーズ4冊目。

円山町で芸妓見習い(半玉)をしているハル。

お座敷でマナーの悪いお客さんにまじっていい感じの若旦那サトルに出会う。街で見かけたので追いかけてみるとバーを店主をしていたので、さりげなく客としてはいるが芸妓の格好をしていないので自分だとは気づかれない。

高校時代のクラスメートでお嬢様のサオリ様も彼を狙っていると知って…。

1話目で終わらずに後が続いてるのがいいなあ。お互い対立してたつもりが見直したりして。

さらにそこに混じってくるのがまた元クラスメートというのはちょっと偶然が過ぎるが。

_ 流石景『GE 〜グッドエンディング〜(5)』(KCマガジン)

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内海に優しくされて晶先輩もまんざらではなさそうなのを聞いてしまって、晶先輩と内海をくっつけようとする黒川。

それでショックを受ける内海だが、プールイベントで盛り返す〜。

黒川の水着姿よいです。

連載読んでるので、しばらくごたごたするのは知ってるのだけど。。


2010-10-16(土) [長年日記] この日を編集

_ 水谷フーカ『GAME OVER』(白泉社)

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新刊『この靴しりませんか?』のことを日記に書いたときに『GAME OVER』に触れたのだけど、『GAME OVER』のことを描いてなかったので載せておく。

表題作は白泉社の『楽園』に載ってた作品+WEB増刊の続編+描き下ろしの最終話で構成。

『楽園』は青年マンガ誌に女性マンガ家引っ張ってくるのがうまい白泉社らしい女性マンガ家だらけの雑誌なのだけど(少女マンガ雑誌とはいえない)、日坂水柯、シギサワカヤ、かずまこを、西UKO、竹宮ジンやらもう、たまらないぐらいのセレクトぶりなのです。

水谷フーカ『GAME OVER』はそこに載った話で、美人でばりばり働く主人公が、バスで二人掛けの席の隣に座って見とれさせたり二度見させたりするという遊びを気晴らしにやっていたところ、男子高校生を相手に同じことをやったら完全に無視されたので向きになって何度も仕掛けるが玉砕。

ある日一人で座っていたら、今度はその男子が同じことをやってきて・・・と攻守交代したいたという話。

楽園には1話しか載らなかったので読みきりと思ってたのだけどWEBで続編も書いてたのね。自分のほうが年上だからと引け目に感じて結婚の話がでても避けてしまうという展開の後、描き下ろしの最終回につながります。

でも、幸せな結婚というのがゴールになってしまうと話がちょっと物足りないのだけど…。

_ 宮原るり『みそララ(4)』(まんがタイムコミックス)

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表紙だけ見ると高校生かと思わせる3人娘。でも穀物トリオ…。

今回は主に、変なロックバンドのレポートを書く話と、キャンプ場の取材をめぐって美苑と梶浦の間で亀裂が出来てしまう話、フェリーチェの社長の自伝のリライトの話。

仕事の話もいいけども、大島さんがまぎれて女子同士の(バストや恋愛の)諍いになる話が楽しかったりするのだけど。まりまりん先輩とか:-)


2010-10-20(水) [長年日記] この日を編集

_ IllustStudioのMac OS X版 発売延期のニュース

開発中であることがアナウンスされていたMac版IllustStudio(相当)が延期になることがアナウンスされていた

まあ、来春でるというのならいいけどね。

いまはVMWareでWindows動かしてるけども、IEで日記の互換性確認、Windows要ゲーム(主にエロゲ)、TerminalはTeratermSSHが使いやすいのでそのために、たまにOPTPiXを使う、というぐらいなので、IllustStudioがWin不要になればありがたいのだよな〜。

_ 酒川郁子『美食のお時間(2)』(オフィスユーコミックス)

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『おいしい銀座』シリーズの後始めた連載。

主人公・山田美々子の祖父は美々子が幼少のころはホテルオーナーだったが今は人手に渡ってしまい、美々子もホテルの見習いハウスキーパー。でもホテルに対する愛情は負けません、みたいな感じで、ホテルは夢のある場所であるべきという発想でいろいろ駆け回る。

表の顔はただのハウスキーパーだけど、化粧してちょっとファッションを変えると別人のようになってセレブみたいになっていろいろとかき回したりしていざこざ解決。という筋で、変装?うますぎ演技バレなさすぎというところはちょっとなあ・・と思うところは多いのだが、まぁそこは余興で、ホテルを中心においしいものにまつわるエピソードがいろいろ出てくるというところで読んでる。あ、主人公はやたらと味覚が鋭くて、素材とか当てるのも得意、という設定もあったなあ・・・。

_ まんだ林檎『唾と密』(MIU恋愛MAXコミックス)

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まんだ林檎新刊。ヤリまんとか言われて誰とでも仲良くするビッチ娘ちなつが知り合った男はバーテンダー。セフレの男と友達だったその男の店になんとなく常連のように通っているうちに、彼が大事にしているという奥さんが気になり、彼を落としたくなってきて…。

で、その彼は浮気したときに、浮気されてもいいけどあなたの精子を他の女に注いで欲しくないからと奥さんからパイプカットをお願いされたという。。。

そうして最後には普通に好きな相手の子供を、、という展開なのだが、ラストはちょっと意味深な気がする。相手誰だ、みたいな。でもアキラ相手だと産めないしなあ。

タイトルは後ろから読むと有名なあれになるそうです。


2010-10-21(木) [長年日記] この日を編集

_ 内田樹『街場のマンガ論』(小学館クリエイティブ)

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10月になってから出た本(10/10のサイン会でこの本にサインしてもらった)。

描き下ろしやテーマを絞ったものではなく既存の文章を集めたものなのでまとまりには欠けるが、普段他の本で見かけることと変わらないので、読者ならわかるかと。

読書ノート風に書いてみる。

井上雅彦論

井上雅彦について2点。

  • 井上雅彦のマンガは、急激に成長しなければならない状況に置かれた少年を描くビルドゥングスロマンである。(バガボンドの舞台の時代はまず生き延びることが切実であった)そんな状況の成長を描いている極めて教育的な作家である。
  • 井上雅彦が描く剣術や立ち会いは非常に正確で、武道の真髄をとらえている。{{''<BR/>}}これは雪だるまを切るときの正中線が通ってる姿勢や、片手切りのバランスの取り方、刀を抜かないでシミュレーションをしているうちに相手にぶつかってしまい相手も気圧されて何も出来なかったというシーンなど。

※井上雅彦は、うまいなあとは思うものの個人的には読んでないし動向いえる状態ではないのでコメントは出来ません。

日本語の表意文字/表音文字とマンガの絵/ネーム

日本語の表意文字である漢字と、表音文字のひらがなは、頭の中で処理する部位が異なる。識字率が低い、または速読すると意味をわかってない人がヨーロッパあたりと比べて日本では少ないのは、この処理の違いではないか。(これは何度か見かけた)

マンガも日本人は同様に絵とネーム(フキダシ、その他のセリフ、ト書き)を別々に処理しているのではないか。アメコミは絵に動きがあるときはセリフが止まり、セリフが長いときは絵が止まる。

だから日本のマンガは(絵の技術とか別として)絵と文字が多重化し、(大塚英志が紡木たくの分析をしたように)セリフも多重化して、独自の発達をしているため、外国人が日本のマンガを読むにはリテラシーを身につける必要な状態。

ちなみに、口に出した台詞やモノローグ以外の「意識に上がってない思い」を書いたのが少女マンガで、これには別のリテラシーが必要(それがないと少女マンガがわからない)とのこと。

反米ナショナリズムと少女マンガ

24年組がヨーロッパあたりを舞台にした壊れそうなイメージのマンガを描いたのは、安保騒動が挫折したのを引き継いで、反米・アンチマッチョを指向したから。だからアメリカのハイスクールというのは少女マンガで描かれない、という。

BANANA FISHはアレは少女マンガリテラシーがなくても読めるからちょっと例外にさせて。。というのだが、『ファミリー!』とか成田美奈子はアメリカ舞台だよな−。24年組の絶頂期のことはさておき、「それは(括弧付きの)少女マンガじゃないから」という説明は「アメリカの明るい面を描いたのは少女マンガではない」と言うことになりかねず、トートロジーになってしまう気がする。

ギムナジウムとかに走ったのは、「反米」だったのか何ともいえんなあ。ブンドル(古い)的に「美しくない」からではないかと。陰影が無さそうというか。

意図的に「大風呂敷」で語ってる気がするので細かいことは気にしない。

アメリカと日本のセルフイメージ

アメリカンヒーローは、正義の味方を頑張ってるのにみんなから理解されない孤独な正義感。

日本の場合は、強力な破壊力を持つ巨大ロボット(≒米軍)の力を借りて、無垢な少年(≒日本が)、やむを得ず極東限定の平定をする。

まあ「ザンボット3」だと理解されないヒーローというプロットだったがあれば珍しい方だからなあ。

非実在青少年

本文ではなく折り込みで、非実在青少年の規制に対する反対意見を述べている。

「表現の自由」を全面にいうのではなく以下の論による。

  • 日本より表現の規制が厳しい国のほうが犯罪が多い
  • 規制することで効果があったという事例をみたことがないので説明を信用できない
  • 統計的にはより表現が規制されていた頃よりも遥かに犯罪が減っている。

なのでいま規制をしなければまずいという喫緊の課題となる理由がわからない。という趣旨。

おもわずまねて言いたくなるが、統計的な裏付けを持っていないので慎む。

_ 内田樹『私の身体は頭がいい』(文春文庫)

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これもちょっとノートからのメモって感じで。

「私の身体は頭がいい」というのは、頭で考えたことより体が感じた反応のほうが正確で、頭が逆らわない方がいいというはなし。

内田樹は仏文学者ではあるが、合気道は多田宏に師事して30年以上続けていて実は仏文学大学教員歴より長いということなので、感覚は信用するのであった。話面白いし。

目にとまったあたりをメモ。要旨を書いているが、書いてあったとおりの表現ではないので、変に伝わった場合は内田樹ではなくわしの責任ということで。

剣を使うときは、ものを噛むとき歯をよけながら舌を動かすように、自分が振り下ろしている剣の通り道をじゃましないように動けば危険はない。
刀は重いので、止めようと思ったら止まらない。体の一部と思って「止まる」のだと思わないといけない。(原理としては)
相手がこうきたらこうよけて、、と考えるのは相手の主とし自分を従にしてしまう点で、取り戻せない「絶対的な遅れ」がある。
武道が精神論的になってしまい科学的な話かたがされて来なかった理由はなぜか。その背景は主に二つ。富国強兵策の際に民衆を即席で使える兵隊に育てるために、身体の統制だけに偏ってしまい、危険・不快を察知する力や人をまとめる力をオミットしてしまったこと。敗戦後GHQから武道を禁止されたため、スポーツ化することで生き延びることになったため。
嘉納治五郎が講道館柔道を広めようとしたときも、当初は、危険回避するための訓練でもある「型稽古」と、安全な範囲で組み合う「乱取り」の両輪であったはずが、学生には型稽古が危険であることなどから、柔道を体育科目として採用してもらうために「乱取り」だけで構成せざるを得なかったこと。
居着くことをさけなければならない。体が動かないことを指すだけでなく、何かの考えに執着することも居着きである。
頭で考えて手足に指令を出す「中枢的」な動きは、予備運動がどうしても発生してしまうので相手にサインを送ってしまう。体の各部位が石火の機で反応出来るようになるのが望ましい。
体を割ること。
体を「割る」とは体を開くとかいうことではなく、動きを微分して(というのが適当なのか)、細かい拍子で制御できるようにすること(割っていくこと)。ピアニストがキーを1cm押し込む動きだけでもたとえば10分割して強弱や表情をつけられるように、体を割っていくと(制御できる時間単位を細かくしていくと)相対的に相手の動きがゆっくりと見えてくる。
今までにない体の割り方をしていくと、目慣れない動きなので、相手は目には見えているのだが、「何をしているのか理解できない」(多分、これから何をしようとしている動作なのかがわからないとかそんな感じか)。そうなると相手は対応することができない。
「序破急」に関連して。
(上の中枢的な動きは読まれるというのと同じく、頭で考えていることは無意識にモーションとして現れるので相手にも察知出来てしまうという前提で)
 たとえば刀を本当より2寸長いと自分で信じて立ち会う場合、鞘から刀を抜こうとすると、思っていたのより2寸分早く刀が抜けることになる。逆に相手からしたらモーションその他から読み取っていたタイミングより2寸分早く刀が振られてくることになる。
武道は、勝敗や点数を競うためではなく、(今は平和なのであまり必要と思われていないが)身の危険や不快なサインを感じ取って、生き延びる力をつけるために学ぶのに必要である。

あれ、要旨を書くところとコメントを分けようと思ったのに別れなかった。これだったら箇条書きでもよかったな^^;


2010-10-22(金) [長年日記] この日を編集

_ 内田樹+平尾剛『合気道とラグビーを貫くもの - 次世代の身体論 -』(朝日新書)

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これも先週読んだもの。内田樹が神鋼コベルコスティーラーズのファンで、個人的親交もある平尾剛と、ラグビーと合気道(というか武道)で通じるところを話しながらスポーツ論を。まあラグビーと合気道の組み合わせにはあまり意味がないのだけど。

書いてあったことで気になった論旨を以下に。同じように、要約しているので趣旨が伝わらなかったら責任はわしに。

イチローの話など

フィールドだと観客達の思念が選手に伝わるときがある。伝わって思い通りのプレイが出たときは一体感があり、外れたときはブーイングになる。それは観客側の一方的な思いではなく確かに伝わるときがある。
イチローがフライをボールを見ないで(見なくても)捕ることを目指していると言っていたがフィールドであれば観客からの思念(「いまだ、振り向け!」みたいな)にも頼れるのでは。

それとちょっとずれて

ボールをよく見ろとよく言うが、ボールを見てたら視線から相手に丸わかりなので、よく見ろと教えるのはいいやり方ではない。

いや、これは多分凝視しとけということではないとは思うのだけど。でも今ある場所を知っておけというよりは、「ここに来るはずだ」とか「あそこに行くから寄越してくれ」という感じで動くものならずっとウォッチしてる必要はないよな。

こちらはよく言われることだけども・・・

イチローは目先の成績や凡打かヒットかと言うことよりも自分の納得がいくプレイ(体の使い方やタイミング)を重視する。
今のスポーツだとどうしても点数で評価してしまう。
ラグビーだと皆役割が違うのでそれぞれ専門家としてチームワークを働かせないといけない。野球だと守備の間はいいが、攻撃の際はバッターとして一人ずつ働くのでどうしても打率の善し悪しで評価されてしまい、数値化できないチームワークが評価されない。

フィールドをスキャンする

うまい選手を評して、「スキャン出来ている」と言った解説者がいた。
スキャン出来ているとは、自分を含めてフィールドを上から俯瞰的に眺めて周りの動きが見えていることを言っている。

時間をフライングする

私の身体は頭がいい』でも書かれていた話。

早い拍子で「体を割って」いくと、相対的に時間が遅くなるので、拍子の数が同じでも結果的に相手より先に動きが終わり、時間をフライングすることになる。
正面で待ち構えてタックルしようとしても、防げない相手、見失ってしまう相手というのはこういう動きの差がある。

武道では強弱勝敗を論じてはならない

武道は心身の能力を最大化することが目的なので、結果を人と比べても仕方がない。
点数や段位はモチベーション維持のための方便であって、目的ではない。
人を批判しても自分はうまくならない。
イギリスのスポーツは歴史的に見ると、大英帝国で植民地を管理することになる子息達同士の対戦なので、鍛えるのが目的であって内輪で争っても仕方がないという風潮がある。
ラグビーの「トライ」は元々ゴールキックに挑戦する権利を獲得するだけで、トライ自体は0点だった。昔はゴールキックも入りにくかったので引き分けも多く、ノーサイドは決着がつかないゲームを終わらせるためのものだった。

ウェイトトレーニングについて

全体のバランスが大事なのに、筋肉の部位ごとに鍛えようとするトレーニングは間違っている。

筋肉バカなサッカー選手では競り合いに勝てず、スタミナも持たない。むしろハムストリングを鍛えて体幹をしっかりさせるべきと言う話をしていた大武ユキ『フットボールネーション』を思い出した。

筋肉が大して無いように見えるのに疲れずに荷物を運べたりするというのが、無駄のない力のいれ方をしているのでむしろ理想系。

うまい選手はコーチに向かない

勘がよくて器用に出来た選手がコーチになった場合、出来ない選手がなぜ出来ないのかが理解できない。
わからないから、根性論になってしまう。

なんか『なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか?』に通じる話だなあ。(まああの本は読んでみたらイマイチだったのだけど)

気持ち悪さを早く感知する

身体を鍛えるのは、「気持ち悪さ」を早く関知する能力を身につけるはずのもの。
それなのに、スクラムや訓練で気持ち悪さを感じたときに避けると「逃げるな」と根性論になるのは、気持ち悪さを鈍感さで我慢させることであって、鈍感さを育ててどうするのか。
練習量が多いほど根性があると評価するのも同じ(身体的な辛さを評価する発想)。

2010-10-23(土) [長年日記] この日を編集

_ 飛鳥井千砂『学校のセンセイ』(ポプラ文庫)

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最近文庫化された本。

今まで文庫は『はるがいったら』しかなかったのに、飛鳥井千砂『アシンメトリー』を読み終えた次の日に店頭に並んでいたので「次はこれを読めと言うことですか?」という感じ。

主人公は私立高校の先生をしているが、仕事を探していたので仕方なくやっているだけで熱意もないし、面倒ごとに関わりたくないと思っている面倒くさがり。授業のじゃまをする生徒や自分に好意を持っているらしい女生徒や、頑張ってるけど折れてしまいそうな同僚の先生とかにも自分からは動かないでやり過ごしたいと思っている。

名古屋で仲がよくなった女友達も、さばけたやつだからあまり女を意識しないでつきあってこれたけど、たまに恋愛モードで相談や愚痴を聞かされるときはどうしても避けてしまう。(あわよくばとエッチに及んでもその後どうなるかもわからないし)

それでも学年主任の先生からは、生徒たちに正面から向き合わずに「流している」ことをやんわりと注意されたり。

そうこうしているうちに色んな問題が次々と大きくなってきて韜晦している訳にもいかなくなってきて、、、。

という感じで、学校の先生を書いていてこんだけ後ろ向きなのも珍しいと思うが、何かと言えば面倒くさいとつぶやかれると読んでるとちょっとネガティブになってきたり。

そういえば飛鳥井千砂の主人公は基本的には途中まではマイナス思考なのが多いのだった。仕事の都合で故郷に戻ったが故郷が嫌いなのとか、引きこもってネット掲示板を見ながら自分を慰めてみたりとか、相手の人生に影響を与える人事担当になるのは避けたいとか。マイナスというか、普通にいる人間と言った方がよいかもしれないけども。

最後はいろいろイベントが集中したかと思ったら、何かが変わって何かが落ち着いたりするのだけど、相変わらずドラマ性はないのだよね。淡々と書かれている。

それはそうと主人公の周りでツィギーとか全く知らんって、設定狭すぎないかしらん。まあ知らないことを利用したプロットではないので話に影響はないのだけど、読んでいると回りくどさに違和感が。もしかすると知らないと、名前を調べるということに持って行けなかったからかもしれないが。

他の作品では何人かの視点に切り替わるのだけど、この作品ではモノローグは一人だけだった。


2010-10-24(日) [長年日記] この日を編集

_ 映画「Mr&Mrs.スミス」ブラピ&アンジェリーナ・ジョリー

DVDで見た。

ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー主演。

ジョン・スミスとジェーン・スミスの夫婦は実はお互い秘密のエージェントとして暗殺をしているがお互いの素性をしらなかった。とある依頼で同じ標的を狙うことになって、存在を知ってしまった相手を消そうとして調べているうちに相手に気づいてしまう。そうして相手が気づく前にどうしようかと思っているうちにふとしたことでお互いが気づいていることにバレてしまう。

ジェーンを追いかけていったジョンを、ジェーンが殺そうとするところから殺し合いが始まり・・・

てなあれなのだけど、ジェーンのオフィスや電子レンジに隠したギミックが凝り過ぎで笑える。

家の中の銃撃戦しておいて最後は殴り合い。でもその後至近距離で銃を向けたジョンが撃てないから撃てと言ったところから、お互いにむさぼり合うようなセックスに・・・。

と思ったら今度は2人が組織から狙われて、、、と、「バレたら相手を殺さないといけない」というルールによる緊迫感よりもまだ先の展開が長くて楽しめる。

最後のほうで今まで偽装のためについていたうそを告白し合うところがあるのだが、何を言っても笑ってたジェーンが、ジョンが結婚は2度目だと言ったところでマジに怒り出すところが楽しい。

二人での逃避行の途中でカーステレオからエア・サプライの"Making Love Out Of Nothing At All"が流れてくるのだが、サビのところでかぶせるところがまたタイミングがうまい。あの歌のPVも、すれ違いで夫婦喧嘩をしてしまうような話だったなあ。

ショッピングセンターで組織の追っ手と最後の銃撃戦を繰り広げる箇所のガンアクションで、お互いに背中を預けて2丁拳銃で位置を変えながら撃つところはちょっと、見ため重視すぎ〜とは思うが・・・(向かい合って相手の背中の相手を撃つのとか)

見終わってから監督と脚本家によるコメンタリーモードで見返すと楽しい。

ショッピングセンターで最後に小部屋から飛び出すシーンは、見ているときは「明日に向って撃て!」か何かになると思ったのだけど、コメンタリーを見てると、フェードアウトさせるつもりだったけどプロデューサー意見で全部描ききることになったらしい。これはこれでよいか。

トゥームレイダーが2001年、この映画が2005なのだが、アンジェリーナ・ジョリーが髪を結ぶと、どうしてもララ・クロフトに見えてしまいます。

_ 映画「千と千尋の神隠し」

実は見てなかったんです。

誰もいない店で料理をとって食べ始める千尋の両親。いくら後で払うと言っても夢中で食い過ぎ、というのはやはり仕掛けられていたのか。

湯屋の中の描写や湯婆婆などは流石に細かいところに気を遣ってるなあ、と思うのだが、銭婆の家から帰るシーンでなぜそんなに千尋が別れを惜しむのかよくわからないし、河の神を助けた千(千尋)に抱きついて喜ぶところも唐突すぎる気がして、なんとなく途中が飛んでるのはと思ってしまう。

最後のトンネルを抜けるまで振り向いてはいけないというのは、異界から抜けるためのお約束なのでハクの最後なのは仕方ないが、ハクと別れてから、車に乗り込む千尋の髪留めが映るシーンから後は千尋の姿もモノローグも無くて、エピローグみたいなのもないのはそういう狙いなのかもしれんがちょっと物足りなさがあるなあ。


2010-10-25(月) [長年日記] この日を編集

_ いけだたかし『ささめきこと(7)』(MFコミックスAlive)で志村貴子と対談

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志村貴子との対談が巻末についてます。

この巻は純夏と風間が両思いとわかってくっついた、その後の話。

まゆはそんな純夏を見ていても気持ちを抑えられず、恋乃は複雑な気持ちでそれを応援とか。

それが去ったら今度は生徒会長選をめぐってレズ中傷がでてきたのでカモフラージュにかつて振った朱宮が抜擢され・・・。

と、一難去ってまた一難みたいな。

_ 青木幸子『王狩(1)』(イブニングKC)

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青木幸子がイブニングで描いてる将棋マンガ。

久世杏は12歳で奨励会2級。将棋も強いがその特技は一度見たものなら写真の様に思い出せる記憶力。正月に見た年賀状に書いてあった電話番号を思い出したり。

まあ記憶だけで勝てるものではないのでその能力で勝ち抜いているわけではないのだが、要所要所のイベントで記憶から引っ張り出したことがきっかけになってヒントを見つけたりとする。

別にそれは(有利になる)ズルイ設定とは言わないのだが、『ZOOKEEPER』のときも眼鏡を外すと人に見えないものが見える主人公を書いてたりして、「役に立つかわからないが、先天的に普通の人にない力がある」主人公を立て続けに持って来てるものだから、そういう特異なことでキャラ立てしてるところはちょっと気になる。

個人的にはそのあたりは単なる味付けのつもり。むしろタッチが夢野一子に似てるところが気になって読んでるのだった。まあ杏の前髪の羽根具合も気になるが:-)

_ 青木幸子『茶柱倶楽部(1)』(芳文社コミックス)

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いままで知らなかったのだけど『王狩』と同時発売だったので買ってみた。タイトルで想像がつくが、日本茶の話。

静岡の老舗茶屋の娘・鈴は運勢がいい。くじや福引きもよくあたる。そんな鈴が街中で助けた老人からお礼にもらったお茶に惹かれて、その女性を捜し回っている最中で宝くじを買ったらくじに当たってしまったので、そのお金でトラックを買って茶柱倶楽部という移動茶店に。

一度あっただけの名前も知らない女性とお茶をたずねて、「茶柱倶楽部」号(ほんとにそんな名前かは知らないが)で営業しつつ行脚の旅へ。

話は人捜しというよりは、色んなお客さんにあって、お客さんのいまの心身状態に合いそうなお茶を勧めたり、家でいられるように指南したり、という話が大半。同じお茶でも入れ方を変えてみたり、酔い覚ましの朝のいっぱいにいいお茶とか面白い。

ロードムービーのようでいてうんちくマンガでもあるというところがちょっと面白い。杏も、トラック移動なのにノートPCからメルマガも発行しているというまめさ。(まあ、細かいことは気になるが)

しかし1巻でここまでたどり着いてしまって続きはどうなってるのだろうか。目的地なしで全国行脚なのかな。

おいしいお茶をいろいろ飲める店は興味あるのだよな−。お茶と茶菓子だけの店とか。ザ・リッツ・カールトン大阪の香兆の中国茶なんかも。お茶一杯1000円とかだと気軽にいけないけども…。

_ HERO『7と嘘吐きオンライン』(ガンガンコミックスONLINE)

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初見だったが。

表題作は無口で目立たない女子校生が「7」という名前でTwitterをはじめる話。学校では友達がいないがTwitterではなにげないつぶやきがおもしろいといろいろフォロワーができて。つぶやいてた内容から自分たちの学校だと思ったクラスメートが気づいて、だれが「7」七日を探し始めて焦ったり(クラスメートの範囲に引っかかるってどんだけ狭いねんと思ったが)。

Twitterマンガとして売られてればうーんと思うが、あまり知らんで読んでるので、友達を巡る日常4コマと思っていれば。

鉛筆風タッチの線はわりとすき。紙面を広くするとすかすかになってしまうけど。

_ 『コミックリュウ(12月号)』今敏追悼BOOK付(徳間書店)

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今敏追悼で別冊小冊子付。『セラフィム 2億6661万3336の翼』再録、筒井康隆や押井守との対談も。

速水螺旋人『靴ずれ戦線 -魔女ワーシェンカの戦争-』新連載

表紙は速水螺旋人のT34/76。だけど巻頭ではない・・・。

WWII独ソ戦(大祖国戦争)を舞台にロシア赤軍の話。ナージャと魔女ワーシェンカは友軍に追いつこうと急ぐがその道中…。メガネにくせっ毛のナージャもよいが、なぜにたった二人で徒歩。

ナヲコ『なずなのねいろ』

なずなの母親に学園祭用の曲を考えてもらうことになった三味線部。

伊賀君のリクエストに合わせてアレンジをしてみたという譜面をみて、経験者の女子達だけがおおーと反応して、男子二人は三味線の譜面がすぐよめないのでわからないというシーンが面白い。

毎回扉のなずながかわえー。

とり・みき『とりったー』新連載

Tiwtterの呟きをネタにしたマンガ。Twitterでネタ募集(@toritter_post)とかいうことなのだが、「連動」している以外に何か新しさはあるのだろうか。どっちかというと読者投稿欄で編集部がコメントつける代わりに絵にしているという感じが・・・。

_ 『アフタヌーン(12月号)』げんしけん二代目

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木尾士目『げんしけん 二代目』新連載

期間限定らしいが、げんしけんの続編が載っていた(前にも読み切りは載っていたが)。

荻上会長の代の新入部員達の話。女装子さんとか。

個人的にはもうよいです。

熊倉隆敏『尸彔(ねくろく)』

実は先月号からなんだけど日記に書いてなかったので。

宋の幼馴染みのお姉ちゃん白杏の屍体を「生き返らせて」使役する術師、胡。物書きのネタになることと、白杏を何とか元に戻せないかと胡につきまとう宋だが・・・

とりあえず白杏のチャイナドレスがよいです。

この時代に舞台の人たちが旗袍(チーパオ)を着ていたかはわからないが・・・

漆原友紀『水域』

最終回だった。

澄夫とわかれて今の場所に戻ってきて、ダム湖を見に行く家族5人。

ヤマシタトモコ『BUTTER!!!』

げっつに声をかけてきたおな中男子。げっつがその男子を嫌ってるのは、自分のことをブス、ブスと呼んでいたから。男子としてはまあちょっと意識していただけなのだろうけど。

マジで言ってたわけじゃないしという彼に、シャレだからって言ってイイことじゃない、ブスって3回言われたらほんとにブスになると泣きながら訴えるげっつ。

最後の仕返しが「死ねば、チビ」こわいっ^^;

和田依子『少年式少女』

こっちも最終回だった。

シャシーと呼んでいた痣がシキだとわかり、シキの身体に入っていたタケルにさよならを告げる。シキに身体を譲る(というか元に戻る)様にしようとするタケルに、タケルちゃんがいないならいきててもしかたがないからと言って拒むシキ。

最後は、別れるためだけにあった会だなあ。静かな終わり方。


2010-10-26(火) [長年日記] この日を編集

_ 小谷あたる『まかないこむすめ(1)』(電撃コミックスEX)

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『はねむす』を描いていた「ざちお」が小谷あたるのP.N.でプロデビューしていた。

女性作家さなえの家に家政婦派遣所からやってきた猫耳娘の千恵子(それはそうと猫で耳がたれてるのはあまりいないのではないだろうか)。

でも行ってみたらさなえ本人は頼んだ覚えが無くて、叔母が面倒を見させるために雇ったのだとか。断られたらクビになってしまうという千恵子に、黒猫の太郎が機転を利かせて働けるようにしてくれる。

千恵子は乙女の友という雑誌の少女小説が好きなのだが、当のさなえがそこで小説を書いているとは全く気づいてないのだった…。(本人も隠しているが)

こんなの描いてたの知らなかった〜と思って買ったのだけど、なんか第1話は呼んだことがあるような気が…。

はねむすのコミックスはもう絶版なのね。WEBではよめるけど。
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_ 高野真之の新連載『MOON EDGE』(ウルトラジャンプ)

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ウルトラジャンプで高野真之が新連載。『BLOOD ALONE』が講談社から出るから、講談社の雑誌で仕事をするのかと思ったら集英社というくちもあったのか。

隕石が落ちた後の東京で、不死?の少女と私立探偵が出会い、、有無よくわからん。

とりあえず様子見だが、流石にUJまで買ってる余裕はないのでコミックスになってからかなあ。


2010-10-27(水) [長年日記] この日を編集

_ 片川優子『ジョナさん』(講談社文庫)

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『佐藤さん』の片川優子、2冊目の文庫化。

同居していたおじいちゃんが死んでから、おじいちゃんの話題はタブー。大事にしていたペットの犬の大次郎にもみな関わりたくないので高2の主人公チャコがしかたなく散歩の担当になっている。散歩の行き先、ゲートボール場でふと出会った青年に一目惚れをするチャコ。名前も知らないけども浮かれるチャコに、とりあえず名前がないと困るからと「ジョナさん」と仮の呼び名をつける。

そんなとき、親友のトキコが受験しないと言いだしたので動揺するチャコ。別に同じ進路を目指していたわけではないが、トキコの家が母子家庭で母親がホステスをして、母親とはチャコも仲良くしているので偏見ももって無いつもりだったが、そういうことをふと思ってしまって自己嫌悪になってるところでトキコと大げんかになってしまい…。

恋愛とか進学の話が表にあるんだけど大事なことはそれじゃなくて作者があとがきでも言っていた、いつの間にか忘れてしまった想いなのだが、この中ではトキコがチャコの代わりに憶えてくれている人だよなあ。

作品の舞台がJR横浜線の鴨居で、たまに菊名(のジョナサン)だったりして、昔菊名で乗り換えて鴨居の某工場に通ってた身としてはものすごく身近な気がする。。。

初めて読んだ『佐藤さん』は文庫の表紙がむっちゃよかったのもあって好きな作品なのだが、他の本が置いてないのでちょっと困ってたのだよね。他の本も文庫になって欲しいところ。まあ近刊は単行本で読むけども。。。

片川優子のデビューは早くて、『佐藤さん』が中3のとき、『ジョナさん』が高2-高3の受験の合間の作品と聞くと、すごい、と思う。技巧的ではないけど、また描かれている主人公達や悩み事はその頃の作者の学年とリンクすることも多いけども、あくまで抑制されていて、当事者が書いたから「中高生の生の声」だという様なものにもなっていない。言われないと年齢はわからない。

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2010-10-28(木) [長年日記] この日を編集

_ 八月薫/とみさわ千夏『My Pure Lady お願いサプリマン (9)』(アクションコミックス)

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旅館を出て次の仕事をするためにまた別の場所へ移動する田上(ホテル・旅館の紹介サイトの営業&取材)。

そして今度は婦人警官と…。

その間に愛子さんと小川さんが病院でぶつかってるし。

_ 『Wings(12月号)』紺野キタ新連載(^o^)

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紺野キタ『カナシカナシカ』新連載

中学生の藍は小さな時から人に見えないものが見える体質。家にいるときもいつも黒髪の女の子が横で寝ているような気がしていた。

学校にいるときはなぜか自分への攻撃だけは防げてしまう力があって、学校ではアンブレイカブルと呼ばれていたりして。。

あるとき通りすがりの猫や鳥に「ふくらんでるな」と声をかけられる藍。動物の声が聞こえることも謎だが言葉の意味がわからずにいたら・・・

という感じでいきなりフシギな世界なのだが、主人公が冴えなくて家の中でも妹にバカにされてて暗い感じなのが紺野キタにしては珍しい。

那州雪絵『魔法使いの娘ニ非ズ』第5話

兵吾と二人で依頼をこなしてる初音。

こんどは「やよい荘」というアパートの一室にたまる霊を成仏させるために住み込むが、いくら払ってもきりがない。みんなを呼び寄せている元があるはずだが、、と調べているとそれは大家のじいさんの愛人が密かに残した帯だった。

てなあれなのだが、しばらくは依頼の仕事をこなす仕事ばかり続くのかなあ。仕事の話が続くのはいいのだけど、話が前に進まないからな。

トジツキハジメ『僕と彼女と先輩の話』第4話

『俺と彼女と先生の話』 がよかったのでこちらも読んでます。死んだ姉を生き返らせようとしていた「先生」が学生のころに姉が悪運を引き受けて死ぬのを防ごうとする話。

ふと知り合った中村先輩は式神を使ったりする力を持っていてた。聞くところによれば身体をばらばらにされて埋められた高僧の身体を集めているという。

腕を手に入れたのでつぎは頭と、首塚の首を鎮めるために移動させる神事に紛れ混もうとする…。

トジツキハジメって絵がちょっと少女マンガらしからぬ(冷血というより感情を殺したような)冷たい感じの線がちょっと恐いのだが、似合ってる。中村の彼女の冥沙ちゃんがよいわ。

鈴木有布子『願いましては』第4回

ちか(成親)がサッカーを辞めた理由を本人から聞くつもりだったのに、教師話から知ってしまった有未。

ちかに顔を合わせるのが気まずくてそろばん部も避けているが、幼馴染みでそろばん仲間だった大機は最近の有未が変わってきていることが気になって。

といいつつ大機のかーちゃんの話だった。

シギサワカヤ『緑のころ』

何回目だっけ。4回目か5回目。読み切りと思ったら時系列をさかのぼってエビソードがではじめたのでよくわからなくなった。

女子高生時代の保永郁と小林先生の話。生徒にいじられる小林先生と、屋上に入り込む郁の追いかけっこ、というか、微妙に小林先生に突っかかって試そうという感じの郁。

橋本みつる『ミラーマンの明日』読み切り

中野と緑はクラスの中では目立たないものの、お互い惹かれあっている。

中野が大事なことを言いかけて「明日ちゃんと」と言って別れた日、中野の家に雷が落ちて中野は入院してしまう。クラスメートと一緒に見舞いに行ったら、中野は緑のことだけ忘れていた…。落ち込んで帰る途中、入院しているはずの中野に出会う。いや、別人には違いがないが中野にしか見えない。

中野にそっくりだけど、中野よりも積極的。一方で病院にいる中野は…。

素朴というのかラフというのかそんなペンタッチなのだけど、割とこういうのが好き(昔の耕野裕子みたいなタイプで)。

_ おがちきか『Landreaall ランドリオール』@Comicゼロサム12月号

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む、『Landreaall』コミックス17巻、ドラマCD+小冊子付の限定版は12/25発売とのこと。

王都の路地で、産気づいて苦しむ妊婦に声をかけようとしたら、DXとメイアンディアが鉢合わせ。妊婦はゼクスレン教官の奥さんだった。

あわてて近くの修道院に運んで出産に立ち会うが、赤ちゃんの父親と思われたDXは妊婦の手を握っているようにと言われてつきあってしまう。

無事生まれた赤ちゃんを祝福して欲しいと言われ、まだ騎士じゃないからと断ったものの、王族は騎士の資格があると教官からも言われて、おまけにディアまでが、二人で祝福したら一人前になるでしょう、とDXとディアが赤ん坊に祝福を。

街にもどろうとしたところに駆けつけてきた両親に修道院を教えたら霊にもらったのが芝居の券。それはDXの両親を描いた王都で定番の芝居だった。

ディアが面白そうにDXを誘うところがいいっ!つか二人うまく収まりすぎ!くっつくのは期待してますが。。。。

_ 「Webスピカ(11月号)」(幻冬舎コミックス)

WebコミックGENZO| Webスピカ(11月号)

船戸明里『Under the Rose 春の賛歌』

伯爵が失踪して、ウィリアムは代理を務めるがうまく回っていない。

夫人が帳簿をチェックするので、ミス・ブレナンは二重帳簿を作ることを提案し、ウィリアムはそれを受け入れる。帳簿を作るのはウィリアムだがそれを見抜けるか調べるのがミス・ブレナンの仕事に。

すべてが夫人の目を気にする形でまわっているいまのロウランド邸。

…早く本になってまとめて読みたいところですな。先が見えなくて暗いし。


2010-10-29(金) [長年日記] この日を編集

_ 『COMIC快楽天(12月号)』

COMIC快楽天(12月号)

こんちき『おとどけ快楽便』

久しぶりのこんちき。『望月さんの覇道恋愛』以来日記には登場してないのだが、日記も結構サボってるのでわからない。

宅配便のお姉さんが配達中に荷物を破損してしまったら、中から出てきたのは大人のおもちゃ。外装は修復して受取人に謝りに行ったものの、荷物のことを話すと恥ずかしがって止められたけど、いやーあたしも使うのよねーみたいなぶっちゃけ話をしてたら相手の股間がぴーんとなってるのを見逃さず、例の荷物のローションやオ○ホールで攻めた後、今度は私の身体で・・・?とかいう展開。

これでいつでもエッチできる相手見つけたぜっ、っと内心ガッツポーズなお姉さんがよい。というか台所で立ちバックがよいわ。

東鉄神『しりたがり』

家庭教師に教わってる由美子ちゃんはいろいろ興味津々。問題はさっさと解いてしまって、余った時間でエッチなお勉強を・・・。

ああ、こう書いてしまうとそれ以上いうことがない^^;

アシオミマサト『トゥルーアクション』

これはなかなか好みだった。

コスプレでイメージプレイをしてるカップル。というかH友達?医師と看護婦やら、エッチな視線で先生を見ていた生徒を攻める女教師とかのプレイをやったあと、男のリクエストで別のシチュで。

親友と結婚する花嫁を結婚式に犯す、彼女が待っていたのになにもしなかた男、というシチュエーション。最後に(プレイで)イヤがる彼女に中出しをした後で、真面目な顔で指輪を出してプロポーズ。

そこでそれかよ、つかそれ逆に引くんじゃねとかいうつっこみは置いといて、プレイから抜けられなくて混乱しつつもうれし涙の彼女。

プロポーズというオチはともかく途中でいろいろプレイがモンタージュっぽく別のシーンに変わっていくのとかよかったー。

_ 美内すずえ『ガラスの仮面(46)』(花とゆめコミックス)

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うーむ。今更言うのも何だが古典的な嫌がらせが満載。

嫉妬してあげくに宝石を盗んだ様に濡れ衣を着せたり、写真を破いて紫のバラの人のふりをして送ったり、傍観に襲われているところでマヤをかばって黙って殴られたり、ダブルベット完備の豪華客船に案内というか誘い込んだら自分は渋滞で遅れてマヤが代わりにそこに居合わせたりして、なんでここでトゥシューズを履こうとしたら画鋲を入れられていたというシーンがないのかと。。。。(トゥーシューズ履く芝居じゃないし)

_ 早野旬太郎『ボクのカノジョは18才(2)』(ニチブンコミックス)

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いやー、別にオタク系でもなく普段の好みの絵でもないのだけど、読みかけたら続きを読まないといけない気がして・・・。

30才サラリーマンが地元のSNSで地域のアイドルにメールだったかコメントを付けったらリアルで会うことになって、あってみたら実は18才の女子高生だったという設定なのだが、なんでいきなりあうんじゃあとかまあそこを突っ込んだら話ができないので置いとこう。

なんやかんやでHを仕様とするとなにかと邪魔が入って全然できないという。。。しかも母親公認でつきあってるのだがH禁止と言われたりで障害がおおいのだった。

ちなみにこの2巻で完結。


2010-10-30(土) [長年日記] この日を編集

_ 『ヤングキングOURs(12月号)』

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聖悠紀『超人ロック ニルヴァーナ』

「ニルヴァーナ」完結。で、来月から直ぐに「風の抱擁」が始まるらしい。休みなく次作をはじめるところなど相変わらず精力衰えず。

宮原るり『僕らはみんな河合荘』

自転車で二人乗りして通学する、、という誘いは思い切り先輩に拒絶されたものの、からかわれるのがいやだからと説明を聞いて、ちょっとは距離が縮んだか(というか珍獣がちょっとずつ懐いてきたという感じだが)。

やまむらはじめ『天にひびき』

久住たちが信州に泊まりがけでレッスンに行くのに曽成も飛び入り参加すると聞いて警戒中の波多野さん。

案の定車中寝てしまって久住にもたれかかってるのを必死に防いだり大変である。


2010-10-31(日) [長年日記] この日を編集

_ 夢路行『あの山越えて(17)』(秋田レディースコミックス)

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口の悪い柏木先生とつきあい始めた柳井先生。

内緒とか言っても、狭い村で、アパートも隣で同僚も隣にいるとなると気づかれない方がおかしい。

そんなこんなでバレンタインを迎えて、奥さんだからって安心しちゃ駄目、歩が結構もてるから焦った方がいいよと、まりなから忠告されて、君子も気合いを入れて作って見たり。

おとーさままでちょっとサービスしてみたり。

ほほえましい展開。とりあえずは大きな災厄はなし。

_ 遠藤達哉『月華美刃(1)』(ジャンプコミックス)

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教会でヒットマンをやっている少女を描いた『TISTA』の遠藤達哉がジャンプスクエアで描いている連載。

女皇が統治する月の世界。分家のクーデターが勃発したため、じゃじゃ馬の一人娘に銀皇の証の刀を預けて、流刑地である地球へ逃す。

地球で女皇の部下に助けられながらチャンスを狙う姫と、姫の刀を狙う追っての戦いが・・・。

という逆転世界なのだが、今のところいまいち乗れない。なんだろう。とりあえず行き当たりばったりな感じで進まないからだろうか・・・。

_ 安田登『身体能力を高める「和の所作」』(ちくま文庫)

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文庫になったのは10月はじめだが目に入ってなかった模様。平積み台を見て気になって、よく見たら解説が内田樹で、狭いというのか縁が多いというのか。

表紙が能になっているのは、そもそもが能楽師の姿勢や発声法、それに70歳、80歳になっても衰えない身体能力というところに着目したところから始まっているため。

「和の所作」というと非常に広く感じるが、この本ではかなり絞って書いている。(薄いコンパクトな本なので)

内容としてはこんな感じ。

  • 表層筋を鍛える(太く、固くする)よりも深層筋(ここでは大腰筋)を有効に働くようにする方がよい
  • 正しい直立姿勢、正座の姿勢は身体にもよい。
  • 深層筋は鍛えにくいが、すり足、足ふりや隔膜を意識した深呼吸で大腰筋は活性化できる。
  • 大腰筋を活性化させるとハムストリングスも効果的に働くようになる。
  • 新聞パンチ(手で提げた新聞をもう一方の手のパンチで打ち抜く練習)でも身体能力は上がる(持久力がつく他)

能楽師から学んだとはいえ、アメリカ式のボディワーク、ロルフィング(初耳)の理論に当てはめながらエクササイズを考えてるみたいなので、日本の身体操作を「再発見」したという感じだろうか。

_ びっけ『壁の中の天使』(EDGEコミックス)

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びっけの新刊。

若い絵描きが腕を見込まれて店の入り口の左右に天使の壁画を描いたところ、夜になると天使が壁から抜け出した。一人はその絵描きの部屋まで行って知り合いになる(あまり写実的には描いてなかったので自分が描いた天使だと気づかない)。それにしても窓から天使がやってきて普通に受け入れてる時点である意味間抜け時空発動しているのだが。。。

画家は新しい仕事を受けたので街を出ることになり、もう天使の彼には会えなくなると伝える・・。

壁から抜けたものは夜明けまでに壁に戻らないと消えてまうという。しかし人間と両思いになっていれば別だが・・・と言う話もあるなか、追いかけるのかどうか・・・。

とか言う話で、壁から抜け出た天使(男)と人間の男の恋愛ものなのだが、まあえっちぃシーンはないのでBL読まない人でも大丈夫かも。

しかしこうみると『獏』といい、びっけはどうもヨーロッパ舞台があってるというか染まってるよなあ。

_ 『THE SNAP WOMAN』(LEON 11月号増刊)

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LEON増刊だけど女性ファッションスナップ集。

いままでLEONというとイタリア男のファッションスナップをいろいろ出してたのだけど今回は初の女性ファッション。

女性のスナップというと『STREET』とかもあるがアレほどトガってないところが売りか。あとはまああちらと違って紹介時に分類するから、デニムだのミリタリーだのブーツだの、題材ごとに分けてるのが見る方としては追いやすい。LEONを普段置いてないコンビニでも置いていた。


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