2012-01-01(日) [長年日記]
_ 高野和明+阪上仁志『夢のカルテ』(角川文庫)
隣で眠ることで相手の夢に入ることが出来るという若い女性カウンセラーと刑事の出会い。
刑事の不眠のもとになっている夢を解くのを手伝ったことから、何度も会いたいと思うようになっていって…。
夢に入ることができるという彼女の力を借りて犯罪捜査に使いたいが、能力を公にするわけにもいかないので悩む刑事…。
とかいう流れでお互いが忘れていた過去の記憶を呼び覚ましたり、事件の犯人を追い詰めることになったりするのだが。
恋愛小説としてはよいかも。
夢に入る能力に関しては、他人の夢に第三者が入って同じ光景を見たりお互いを認識したり出来るのか?とか、夢に入ってシンクロしたいときにシンクロできるものなのかとか、仮想の能力とはいえ一番肝になる部分が結構都合がいいのはちょっと気になるところ。
2012-01-03(火) [長年日記]
_ 越谷オサム『陽だまりの彼女』(新潮文庫)
帯に「前代未聞のハッピーエンドへ」とか最近だと「女子が男子に読んでもらいたい恋愛小説」とか書いてあるのだけど、誇大だったり外してるとしか思えない。
仕事の取引先で出会った彼女は、中学時代に縁があった女の子。
昔は頭が悪い感じだったが、今ではてきぱきと進めていて上司にも認められているようだった。
仕事で再開したことがきっかけで急速に親密になって、結婚もするつもりで両親に挨拶に行ったところ、娘が迷惑をかけているのではないかと言われて反対されてしまう。こんなにしっかりした彼女なのになぜ反対されるか判らないまま、ムキになった彼女の意志もあってなかば駆け落ち気味に入籍して同居することに。
結婚してからはやや気まぐれなところもある彼女に振り回されるとこともあるけども、仲良くやっていたつもりだったが、彼女がどうも秘密を隠しているようで…。
みたいな展開。
彼女が隠していたことは何か、というのが大きなどんでん返しの肝なんだけども、この小説はむしろ手前の恋愛〜結婚のドタバタの辺りを楽しんでおく作品のような気がする。
_ 上田早夕里『リリエンタールの末裔』(ハヤカワ文庫JA)
初めて読んでみたんだけどもしっくりこなかった。しっくり来た人は読み飛ばして下さい。
「リリエンタールの末裔」
両腕以外の腕が背中にある一族の少年が、グライダーでの飛行にあこがれて、お金を貯めて、背中の腕を操縦桿として使えるグライダーを作って貰う話なのだが、その少年(というか手に入れた時には少年では無くなっているけど)の腕が。。。と言うところだけは特異なんだけど、空を飛ぼうとしてるのは彼だけじゃなくて元々都市の富裕層は同じようにグライダーで飛んでいて、主人公だけが特殊でもないその他大勢なので、今ひとつぴんとこなかった。
「マグネフィオ」
これは他の作品とは違っていて、仮想の技術を突き詰めたらこんなコミュニケーションもあり得るという思考実験みたいな感じで、これだけは読んだ甲斐があった気がする。
ただし、主人公(語り手)は結局手が届かないことが判った、という挫折を伴う話なので、読んでいて楽しいわけでは無い (^_^;)
「ナイト・ブルーの記録」
インタビューの時のときに相手が長々と語ったことの記録、というような形式を取ってるのだけど、モノローグが合わないのか、読んでると眠くなってきてしまった。
「幻のクロノメーター」
これも同様に、相手が長々と語ったことの記録形式で、連チャンなのか…、と思ってしまった。それと、この内容ならこんなに長くなくてもいいのでは無いか、とも思った。
2012-01-04(水) [長年日記]
_ 叶恭弘『鏡の国の針栖川(1)』(ジャンプコミックス)
話は割と他愛ないけどとりあえず絵が好きなので。
鏡の中に閉じ込められてしまって、そこから出る方法はあるけど失敗するとずっと出られなくなるという縛りがあって、しかもそれが都合がいいというか今の問題にあってる(主人公に縁の無い方法じゃない)というのはアレだが。
これ手書き原稿じゃなくてデジタルなんですね。週刊連載で試すとはなかなか。
_ 高橋亮子の電子コミックス
Twitterで青木俊直先生に教えて貰った件。
eBookJapanで高橋亮子のコミックスほぼすべてが手に入る。
白泉社から出ていた『道子』だけはないけど、小学館の分は揃ってるのです。
とはいえ個人的には全部持っているので今更買わないのだけど、『水平線を目指せ!』の4巻だけは行方不明なので読まねばの娘。
高橋亮子は40歳以上の年寄りじゃないとなじみがないかもしれないが、『つらいぜ!ボクちゃん』が一番有名な人。これは演劇が大好きな、ちょっとがさつな女の子(ボクちゃん)の話。
でもお勧めなのは『夏の空色』『坂道のぼれ!』かな。『坂道のぼれ!』はちょっと暗いけどね。
_ 「Microsoft、米国での「IE6」終焉を発表」(日経ITPro)
「Microsoft、米国での「IE6」終焉を発表」という記事。
シェアが1%を切ったそうな。
しかし日本ではもっとシェア高いぞ。少なくとも企業ユーザーでは社内システムの絡みもあってまだIE7以上は(正式には)対応してないとかあって。
_ 緑川ゆき「夏目友人帳(13)」(花とゆめCOMICS)
いやー、もう13巻。
でも13巻まで来た割りにはあまり進展してないような。
このままずるずる似たようなエピソード重ねて長々連載するよりも、適度に収束に向かって欲しいところだけど。
(※大長編よりもうまくまとまってる作品が作品が好きなので)
2012-01-06(金) [長年日記]
_ ラジオデイズ「大滝詠一的2011(3/3)」
ラジオデイズの無料ダウンロード配信、「大滝詠一的2011」の3/3回目がでました。
大滝詠一/平川克美/内田樹/石川茂樹の対談で、伊藤銀次がゲストで途中乱入。
内容は説明しきれないので、ラジオデイズの説明をみて、ダウンロードしてみてください。3篇で120分ほど。
大滝詠一のいけずなところも出ていて面白いw
2012-01-07(土) [長年日記]
_ 秋★枝『的中!青春100%』(まんがタイムコミックス)
秋★枝が描くゆるゆる高校弓道4コマ。
まじめに練習してくれない先輩(マメに出席するが弓道をしていない)とか同級生の女子とかとワイワイと部活楽しんでるところはいいなあ。
たいていのところは(大会に出るような高校は)もっとカリカリしてそうだけど。
弓道マンガとしては楽しいし、秋★枝好きなら楽しめると思うのだけど、「弓を打つ」というのだけは将来直しておいて欲しいなあ・・・。正しくは「弓を引く」。
ちなみに弓道マンガとしては、穂波ゆきね/神奈木智『凛-RIN-!』全3巻もお勧め。BLだけど…。
2012-01-09(月) [長年日記]
_ 今日は初射会
今日は弓友会の例会(初射会)です。
弓道場自体は先週から開いてるので本当に初めての初射ではないけども。
初射会ということで午前中は射礼三昧。巻藁射礼、一的射礼、持的射礼、立射礼と盛りだくさんでした。午後は競射でその後は飲み会へ…。
2012-01-14(土) [長年日記]
2012-01-21(土) [長年日記]
_ Rails Tutorial book 3.2
"Rails Tutorial book"の 3.2がでてた。http://ruby.railstutorial.org/ruby-on-rails-tutorial-book?version=3.2#top
Rails 3.2とRuby 1.9に対応。
_ Agile Web Development with Rails (4th edition)P2.2
"Agile Web Development with Rails (4th edition)" がバージョン上がってP2.2に。 Rails3.2,Ruby1.9.3対応していた。
2012-01-25(水) [長年日記]
_ ヤマシタトモコ『MUD』(アフタヌーン3月号)
今回は2本立てで、読み切りも載ってます。
この作品なかなかいいなあ。
ちょっと片思いっぽいような気持ちの筈が弱み握ったらSM展開になったり、女子高生の半分妄想みたいなところもあるのだけど、最後の「おいっ」と言いたくなるような展開も含めていいわ。