2017-01-22(日) [長年日記]
_ 松本救助/増田晶文『いっぽん!! しあわせの日本酒(3)』(ヤングジャンプコミックス)
表紙の紗々が普段と違ったので買うとき判らなかった…。
今回もいろいろなシチュエーションに合わせた(託した)日本酒を。
_ 瀬那和章『神さまは五線譜の隙間に』(メディアワークス文庫)
丹地陽子の表紙買い。
憧れの調律師として就職したワンコ系男子・幹太、有能だけど無愛想で近づきがたく「SP調律師」と呼ばれている時子が先輩だった。
業界でその名をとどろかせた名調律師に師事していた時子は、師が亡くなった後もまだ届かないと高みを目指し続ける。
これでいいと思ったまだその先を詰めることで「神が降りてくる」という。
しかし時子は練習用の調律は請け負うものの、コンサート用の調律は引き受けない方針だった。時子が断る理由とは…。
調律師の話はいくつもあるが(本屋大賞になった宮下奈都『羊と鋼の森』も)、描かれている話が身の回りになっているので面白い。大舞台を相手にするとかじゃなくて、身近なところで目の前の個々の課題に取り組む感じで、調律以外にも通用する描写になるからかな。
まあ、最後の電話越しで云々はちょっと盛りすぎで、あり得ないと思うけど。
今回は表紙と帯のコピーに釣られて買ったら中りでうれしかった例。 こういうのがあたると楽しい。選択が間違ってなかったことがうれしいというよりは、「表紙も好きで中身も好き」となったら手元に置いてても再読したくなるからね。
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