2004-06-13(日) [長年日記]
_ 脳細胞が死ぬ?
土曜から日曜にかけてはいまいち調子がよくなかったので寝ていたら飯も食わずに深夜になってしまった。
一日一食でも平気な方だがさすがに一食はくわないとだめなようで、こういうときはなんとなく脳細胞が血液不足(酸素不足?)でになったかのような感じで鈍い頭痛がでてくる。体力が落ちるより前に頭にくる理屈はよく知らないけど、飯を抜くのは自分に向いてないということだけは確かなようだ。
寝てるんだから燃費がいいはずなのではとおもってるんだが。
_ 『空の境界』読了
昨日届いてたのを読了。飯抜きで読み続けていたら頭痛がひどくなった。
『月姫』『歌月十夜』を先にプレイしていて、『空(から)の境界』がそれ以前からの作品であり原型でもあるという知識をもとに読んでいるというバイアスがかかった状態で読んだ印象では、
「『月姫』の方がおもしろい」(シエル-遠野家ルート限定)。
この作品がおもしろくないというわけではないが、似たパーツ(シキや直死の魔眼、蒼崎橙子、異形を生む両儀家=遠野家)があるのでどうしても比較してしまう。
こちらに月姫のようなコメディ要素がないからということではなくて、この上下巻の厚みの中の構成にうまくなじめないせいもある。実際、なかには大きく分けると4つか5つの章立てになるのだが、それを把握しないまま前から読んでいくと、何がどう関わってるのかしっくりこないままにいろいろな時系列で様々なエピソードを読まされるので、据わりが悪い。どこ話がどこで完結していつ関連を持つのかもわからない。これがはじめから4部作だったりすると落ち着きやすいのだが。(鮮花の話なんてのはある意味無くてもいい話のような気もするし)
とりあえずは、大きな流れではつながってるので、先に進め、というののがアドバイスになるか。
主人公が(能力的には)平凡な一般人であるにも関わらずとりわけ異形のモノたちと接点を持ってしまうというのは『月姫』にはない構造でむしろ西尾維新『戯言』シリーズに近いものがある(この際どちらが先かというのはおいておいて、しかし類似ということでいうと蒼崎と黒桐は、哀川潤と戯言遣いのような感じだし、あだ名が赤に関わってるのも近い)
_ 笠井潔の解説は本作品を伝奇小説の中に位置づけようと正当に評価して気合いが入っているのだが、正当さをアピールしようとしていろいろ引用して権威付けているという部分が目立ってしまって、「ライトノベルや伝奇小説を食わず嫌いしてる人には効くかもしれないけど、この作品にそんなの必要なの?」って感じ。というか、どこがおもしろいかってことに全然リンクしていない。蘊蓄にはなるがこれを評価基準にする必要はないってところ。
_ といったことは日記形式ではなくて独立した文書にしようとおもってblogでやりたかったのだが、スタイルとか決めてないので取りかかれない。接続に使ってるOCNの「ブログ人」とかだと手っ取り早いのだが(OCN会員じゃなくても使えるところがありがたい)、URLが全然違うのも不便だしAmazonのアソシエイトも別になるし、とか思って進まない(半年以上うだうだしている)。
_ 戯言新刊
『空の境界』に入ってたペーパーの新刊情報
9月「ネコソギラジカル(上) 十三階段」
10月「ネコソギラジカル(中) 赤き征裁vs橙なる種」
11月「ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い」
下巻は戯言1巻である「クビキリサイクル」と同じサブタイトルを冠しているので、久渚と戯言遣いの関係に決定打でもあるんだろか。