2005-11-02(水)
_ 須賀しのぶ『流血女神伝 喪の女王(2)』(コバルト文庫)
きたヽ(^o^)丿
最終章、「喪の女王」の2巻です。
断っておきますがネタバレありですので注意願います。
イーダル王子の別荘をバルアンの刺客によって放火され追い出されたところで急に赤ちゃんを産み落としてしまったカリエ。それこそが1000人目のクナムとなるはずの子。しかしその赤ん坊は女の子だった。というのが前の巻の最後。
ユリ・スカナのバンディーカ女王の庇護を求めると赤ん坊まで政治的に利用されるのを嫌い、エディアルド、サルベーン達といっしょに去ってしまったカリエ。 いっぽうユリ・スカナではネフィシカ王大使(王女だけど)の婚礼の式典がはじまろうとしていた。参列するためにユリ・スカナを訪れたグラーシカをまっていたのは改革が行き詰まっているルトヴィアと正反対な美しい祖国だった。 もう十分がんばったのだからユリ・スカナに戻ってきなさいという姉(ネフィシカ)に、グラーシカは強く断れない。。
って、須賀しのぶって不安を抱えてるひとに甘言を弄するというシチュエーション書くのうまいなあ :-)
カリエは森で狩りをしている最中に遭難している親子を助けるが、実はその息子が今度の鍵を握るとはだれが想像したであろうか :-) つーか、また登場人物増えてきてるし :-)
敵は「喪の女王」バンディーカではなくてネフィシカだったとは…
_ ぢどり屋(寝屋川)
たまには晩飯にうまいものを食おうと思って、看板だけ眺めて入ったことがなかった地鶏の店で食ってみた。
当然ほとんどの料理は鶏で、なぜかおでんもあったりするが、サラダも飯も鶏づくし。
ぎんなんの串焼き食ってたら、そういえば梅田で皇帝を迎撃したときに天空王と三人でいった串焼き屋のぎんなんはうまかったなあ、と思いだした。
この地鶏やは、うまかったけど、わしは食うのがメインなので腹一杯食うには高く付くなあ。腹がふくれるものを適当に入れないとだめだな。食べ物少なめでもいい人にはそうでもないかもしれない。
2006-11-02(木)
_ 『初めてでもすぐ描ける! Photoshopスーパーテクニック』(美術出版社)
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あまりテクニック集ばかり買ってもしかたないのだけど(それも、使ってないPhotoshopの)、以前コミッカーズにも載っていた、放電映像さんのメイキングが載ってたので買ってみた。
_ 北崎拓『クピドの悪戯II さくらんぼシンドローム(1)』
というわけで、「クピドの悪戯」の新シリーズ『さくらんぼシンドローム』です。
今回は前の大学生ではなく、若いサラリーマン。相手は上司のキャリアウーマンと、自称女子大生・外見は女子高生の女の子。
しかもこの女の子は大食漢で、初対面なのにキスをして欲しいと家までやってきて、理由を聞いたら、若返ってしまう病気にかかっていてその進行を止める力があるからだとにわかには信じられない説明をし出すちょっと変な人で…。
とわけありな感じで普通の恋愛の形では行かない舞台設定です。
まあ片方の上司は強気そうで実は、、と言うタイプなので(それは2巻以降だが)こっちは普通か。火遊びっぽいけど。
2008-11-02(日)
_ 雫井脩介『クローズド・ノート』(角川文庫)
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9月か10月に読んだ本。
近所のTSUTAYAに思い切り沢山並べてあったもの。ベストセラー小説って後から手を出すのはあまり好きじゃいのだけどパラパラ見てみて気になったので買ってみた。文庫が出たのが6月で、もとは2006年に出ていて、さらにもとはケータイサイト?今までしなかったのだけどいきさつはあまり気にしないとして。
主人公の香恵は大学でマンドリン部に入っている女子大生。万年筆が好きで、万年筆に強い文房具屋で外から眺めているうちにバイト募集が出てたので思わず申し込んだというタイプ。
万年筆のフェアが始まって、頑張って万年筆を売ろうとするが冷やかしとか悩んだあげく買わないお客さんが多くて挫折感を味わってる香恵の話とか、「魂を込めて売れ」みたいな話を読んでいると、これって文房具屋小説!と思ってしまうところもあるのだけど、そうではなかった :-)
いろいろ悩みを抱えている香恵は、前から気になっていた、部屋の前の住人が残していったノートをとうとう読んでみようと決心する。伊吹's ノートと書かれたそれは、小学校の先生として奮闘する伊吹先生の日記だった。 逢ったこともない伊吹先生の意気込みや児童に関する悩みを追体験しているうちに、香恵も伊吹先生のファンになっていく…。
一方、やっと万年筆を買ってくれた第1号のお客さんは近所に住むイラストレーター。ちょっとした縁で親密になっていくが…。
わりと淡々とした展開なんだけど、部屋で「ともしび」聞かせるところや、伊吹先生に会いに行くところはなかなかです。
さいごはちょっとくさい気もするけど、読後感も良くて気持ちよかった。
なんか、読み返してしまいました。
柴田五十鈴『コミック クローズド・ノート』(角川書店)
で、ついでというかなんというかコミック版が出てたので買ってみた。
しかし、あの話を1巻でまとめるのは無理があったようで、ストーリーを撫でただけの話になってしまった気がする。