2004-09-10(金) [長年日記]
_ 沖原朋美『待つ宵草がほころぶと』読了
ううむ。後書きにも書いてあるが、中学生日記だな。というか少女小説というか。
中3の女の子が主人公で、体の不自由な姉がいるせいで母親の関心はほとんど姉に向かっている。そのせいで小さい頃から手のかからない「えらい子」を続けて来たが…。
主人公は結局片思いに終わって恋愛の展開無し。片思い以前のような気もするが。
ラストが「神主さん」との関係もはっきりしないまま母親との和解を匂わせて終わっているのがちょっと物足りない。母親の件は描かなくてもいいとしても。もうちょっと相手の気持ちを探ったとか解ったとかいう展開が会っても良かったのではないかと。送ってもらってったあとで「え、帰っちゃうの?」、この状態で終わらせてしまうの、みたいな。
話に関係ないけど、社会の授業のエピソードで「君たちはベルリンの壁崩壊の年に生まれたんだ」というのが出てきて、歳の差に改めてショック…
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