2005-04-06(水) [長年日記]
_ 斎藤孝『上機嫌の作法』(角川Oneテーマ21)
不機嫌をやめて意図的に上機嫌でいることを推奨する本。
不機嫌な態度を取ってなにかいいことがあるのか、何か弱いところを隠すために不機嫌に振る舞ってるのではないか、不機嫌な人間に下手にでているのは労われてるだけであって尊重されているわけではない。というマイナス点にとどまらず、上機嫌・ハイテンションにふるまうことで場を盛り上げる「気づかい」が大事とも言う。
こう紹介すると自分を殺して空気に合わせようというような感じだけど、ちょっとよんだときに、カーネギーの『道は開ける』に出ていた話を思い出したのでした。くよくよしてないで明るく振る舞って笑顔でいよう、明るい顔をしながら同時に悩むことは難しい、という話で、こちらの本は「悩みの追い出し方」なのだけど、共通しているところは多いと思う。基本的には「考える時間が多いから悩む」「終わったことを悔やんでも時間の無駄」というところとか、前に進むための話ですが。
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