2006-06-17(土) [長年日記]
_ 『メカビ(vol.1)』(講談社)
講談社のオタク向け新雑誌。
メカと美少女の話は好きだけど、オタク論はもうどうでもよい。
特に本田透のはどうでもよいのだが、小説まで載っていて、ルサンチマンとかラングとパロールとか哲学系ジャーゴンをそれっぽく当て字をつけて作品世界の別の用語としてつかってみたり(というか用語説明をわざわざつけてみたり)して、なんか頭でっかちというか、芸風だとしても作中の概念や用語の説明にパワーをかけるのはなんだかなあ、という気がしたのだった。
_ 堀越孝一編『新書ヨーロッパ史 中世篇』(講談社新書)
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高校時代の世界史の授業を手抜きしてたせいもあってよく知らないので、適当な本を買ってみようと思って買ってみたのだがこれはいまいちだなあ。
当時の人間が見ていた視点で書いてみようという試みはまあいいとしても、章毎のくくりがよく分からんし、一部の章は文体が揃ってないし(いきなりですますが現れたり、主語を受けてない文末で終わったり)、とにかく読みづらい。知ってる人間が別の視点で読むのなら苦痛ではないかもしれないが、読んでると説明の内容以外の点で気になることが多すぎて読むのが辛い。
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