2010-12-04(土) [長年日記]
_ 『MEN'S Precious(2010 Winter)』(小学館)
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不定期刊から季刊になってから3号ぐらいなんだけど、いつも「もう次の号が出たか」って思うなあ。「こだわる男のモノ語りマガジン」ということで、モノの歴史や物語とあわせていい写真で紹介することで物欲をそそってしまう雑誌です。
今回の特集は名品靴。が、今年はスルー。
冬物アウターやジャケットのあたりを読む。
あとはシングルモルト物語。
_ ジャクリーン・ケアリー『クシエルの啓示(3) 遙かなる道』(ハヤカワ文庫FT)一応完結編
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完結編。出た!と思ってたがよく見たら10月に出ていた…。
フェードルたちは砂漠を越えてとうとう神の真の名を記した遺跡がありそうな地にたどり着いたが神官たちは神の怒りを恐れて協力してくれないため、女たちの協力で島にたどり着く。フェードルが見たものは…。
このあたりの話も大事なんだが、メリザンドとの最後のやりとりやイサンドルとの駆け引きとか心遣いとかがいいわ。絶対百合展開ありだわ(違)。
完結はしたもの、原作はこのあとイムリールを主人公とした3部作があるという……それはちょっと。それにアングィセットでもなくナーマー様の僕でもないというと話の視点がかなり違うよね。メリザンドの息子がどうやって生き延びつつ成長するかという話になるから。
物語の初期でデローネイをさっさと死なせてしまったのは、そういう構成を最初から考えてたのかもしれないが、うまいなあ。
©vette<vette@mail.ne.jp>