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煩悩日記

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2005-04-30(土) [長年日記]

_ 藍川さとる『晴天なり。(3) 自由になあれ』(Wings文庫)

『晴天なり。』の文庫シリーズ、今回は『愛していると言ってくれ』の周辺です。つまり静太郎と悠二や、真由子と多恵子や真理亜の話。この辺りの話は好きなのだよなー。

『sol・la』は初収録。

晴天なり。 Amazon

_ 桑島由一『大沢さんに好かれたい。』(角川スニーカー文庫)

『神様家族』の桑島由一の新作。ノリは普通。

大沢さんと二人で図書委員をしながら交換日記をしていた大地はある日ふとしたことから変身ヒーローになってしまう。その日からすべてが変わってしまった…。という感じの話ですが、ヒーローは実はどうでもよくて、大沢さんがすべてなのですな。大沢さんが寂しくて、でも言い出せなくてというのが後半ひしひしと伝わってきます。この筋立てにしては話が長い、という気がしなくもないが、ヒーローものだけど切ない話でよろしかった。

挿絵は放電映像。

大沢さんに好かれたい。 Amazon

_ むつきつとむ『としうえの魔女たち(2)』

新装版も2巻で完結。今回は加筆訂正がちょっと入っているらしいが、どこなのかはわからなかった。

としうえの魔女たち Amazon

_ きづきあきら『針とオレンジ』(SEED!コミックス)

『氷が溶けて血に変わるまで』『ぼくのためのきみときみのためのぼく』に続く、きづきあきらの同人誌時代の作品集。

いまの連載『ヨイコノミライ!』もいいけども、昔の短編系が好きだな。みんなゆがんでて不安定で壊れることをおそれているという感じなんだけど、この不安感が。

針とオレンジ Amazon

_ 八宝備仁ほか『BOIN BEST SELECTION』(宙出版)

エロゲ「boin」のビジュアルファンブック。

ゲームのシナリオ自体は対したことがないのだが、八宝備仁のCGとコスプレHシチュエーションはよいゲームなのだ。あとは巨乳が売りなんだけど、GカップとかHカップとかそういう巨大なのはさすがにビジュアルとしてもバランスが悪い気がしてるのでまあ置いといて。ちなみに個人的には透子先生が一番で次がなおかなー。

ゲームのイベントCGとキャラ設定画、販促系イラストなど網羅。書き下ろしの表紙と4人のピンナップ収録。

boin Amazon

_ 『ヤングキングOURs(6月号)』

つーわけで、今月から厚くなって背綴じです。

森山大輔の新連載『ワールドエンブリオ』が始まっています。

水上悟志『惑星(ほし)のさみだれ』。も新連載。ある日アパートに現れたトカゲがいうのは、姫と世界を守るための勇者となって戦って欲しいとか、しかしその姫は護必要がないくらい強そうなんですが…。とりあえず、世界を守る力をスカートめくりに使うところがよい :-)

表紙の『ヘルシング』、「"原作版"アニメ化決定!!!!」というのが泣かせます、というか笑えます。さすがに前作は不評だったか :-)

ジオブリ、神楽の秘密と調べようとしたところ現れた化け猫は、なんとなく社長のようでもあり…。厚生省の化け猫退治の親玉も出てきたし。

石黒正数『それでも町は廻っている』、町中のメイド喫茶シリーズですが、歩鳥の早とちりでなぜかセクハラ裁判。

新シリーズ、如月戒『校庭少女』はドッジボール少女でした。かわいい。

OURs

_ 『萌えキャラを描こう!』(銀河出版)

よくあるCGイラストテクニック本だけど、西E田が描いてるのでー。

作例を紹介しているのは、西E田、しらゆき昭士郎、じじの3人。

PhotoshopやPainterでの絵を描く手順の本ではなく、キャラデザインやディティール設定のポイントとか、見せ方のコツとかそういう本でした。買って問題なし。

萌えキャラを描こう! Amazon

_ 『Foresight(5月号)』(新潮社)

基本は定期購読しかない雑誌だけど、旭屋書店で売ってるのでたまに買う(昔は定期購読で読んでいた)。国内・国際情報に限らず、感情に訴えるキャンペーンやセンセーショナリズムに頼らない誌面作りが売り。

今月号のトップはブレア政権とポンドの話。

韓国の反日施策のトリガーの一つである大統領自身がブログで書いた強硬姿勢は、正論だけでは進まないためその時々で棚上げして先送りして対立を防ぐといった調整が必要な外交ルールを無視し韓国の外交当局にも相談せずに公開したとか。ただし口調は強気だが実際の対日要望としては昔と同じであることを大統領は漏らしているという(主に国内向けガス抜き戦術と思われているのは衆目の一致するところだが)。

平和路線に転換したリビアのセイフ・アル・イスラム・カダフィ(カダフィ大佐の次男)のインタビューもおもしろい。

Foresight

_ 斎藤貴男『安心のファシズム - 支配されたがる人々』(岩波新書)

ヒトラーの力による政治だけではファシズムは説明できない。自由から逃走し支配を求める心性を分析するというもの。

立ち読みしていて印象的だったのは、イラクの人質事件で「自己責任」論が跋扈したことに対する批判。自己責任論が政府筋から出始めたとか、自己責任論を語る「銃後」の人たちの「視点の高さ(要は、えらそうな立場からものを言う)」を取り上げたあたり。個人的には人質批判をするのは自由と思うが(自身で判断すればいいと思うが)、「他の人も同じように思ってるんだから言ったっていいじゃん」的な、回りが同調してくれそうだから一緒に叩くとか、誰か代わりにぼろくそに言ってもらって溜飲を下げる(または批判記事を読んで喜ぶ)、という姿勢は基本的に好かないので、割と近いのかしらん。

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