2008-11-03(月) [長年日記]
_ 2009 スケジュール帳のその後
わずか2日前に陰山手帳でほぼ決定とか書いておきながら、梅田の紀伊國屋書店に行ったらPILOTの「NEW STANDARD DIARY - ORDINAL」を見つけてしまった。
普通のバーチカルタイプなんだけど、それほど分厚くないし、見開き1週間毎にメモあるし(Quo VadisのExecutive プレステージみたいな配置です)、土日もおなじサイズだし、TODOは1日ごと(あと、月刊ダイアリーページにもTODO欄あり)で、陰山手帳のポイントの一つである月刊プロジェクトスケジュールが無いことを除けばほとんど問題なし。何よりごちゃごちゃ書いて無くてすっきりしているところがいい。後ろにもノート用ページあるし。(その他、しおりが2本ついていて、さらにQuo Vadisと同様のちぎって頭出しするコーナーカットがついている)
で、買ったのが「見開き1週間バーチカル 12月始まり 13ヶ月ダイアリー」(バーチカルじゃないのとバーチカルがある)のB6版(PD-09-P13C-B)。13ヶ月というのは今年の12月から来年の12月まであるから(実際は11/24から始まってるが)。B6以外にA6版もあるが、こちらは小さくなるのでウィークリーページからメモが無くなってしまう。
ちなみに「ORDINAL」だけが商品名っぽい。表紙の帯にもORDINALとしかかいてないので「NEW STANDARD DIARY」で調べようとするとわからない。おまけに店頭でも地味なのだこれが…。
ところで、ORDINALが急に候補に挙がったわけではなく、もともとチェックした対象にはいたのだ。でもまあ他のとか見てたら探さなくてもいいかと落選(!)してしまっていた。それでも紀伊國屋に行ったらいろいろあるのよね。
ワタミの社長が監修した「Date Your Dream.(夢に日付を!)」手帳(レイメイ藤井)とか、『七つの習慣』を実戦する「フランクリン・プランナー]」とかも置いてあって、さすが紀伊國屋、文具は侮れず、と思ったのだけど、もうシステム手帳はリフィルの選択や引っ越しが面倒なので手を出さないことにした。
とにかく、まだ考え直すかも知れないがいったんはORDINALということで。 カバーは黒しかないので、出来れば明るい色の皮カバーに交換したいところだけど。
_ ラミー2000 4色ボールペンのリフィル交換
愛用しているラミー2000 4色ボールペンのリフィルのインクはかなりぼったりしていて出が悪かったり色が暗かったりいまいち不満があったのだけど、ゼブラの4cタイプと互換性があるとWEBで知ったので、ヨドバシまで入手に出かけた。
ヨドバシ梅田の替え芯コーナーにはちゃんと各メーカー互換表まで置いてくれてて、その場で「どうだったっけ?」と考えなくて良いので非常に役に立ちます。
各メーカーとも2色ずつしかなかったので混成で買うことに。
- ゼブラ:4cの赤(2本セット)
- 三菱uni:SE-7の青
- トンボ:BR-VSの黒
を装備。緑は置いてなかったので緑だけラミー純正リフィル。
いやしかし、インクもスムースだし線は細くなったし気持ちよいわ。これでさらに多用するわ。。。と言いたいところだが、ノートは最近無印良品の「RPポリカーボネイト軸中性(ゲルインキ)ボールペン」を多用してるのですわ。
ファミマでいつでも補給出来るし、インクがさらさらで朱書き入れるのも楽だし、色バリエーションもあって青やピンクだと視認性高いしで、消耗品としてはお気に入りです。
ただ、ノック式で引っ込め忘れたままシャツのポケットに挿してしまってインクで汚す羽目になるのが多いのが(涙)。意識的に上下逆に胸に挿すようにしました。
_ 瀬尾まいこ『優しい音楽』ほか色々
日記はしばらく休んでいたけども、8-10月は小説にわりと手を出して読んでいた。読み終わっては何か読むものはないかと新しい本を探したり。
瀬尾まいこもその一人で、「幸福な食卓」を読んでから目に付くたびに買っている。
なんというか基本的に「ゆるい」のとカップルも緊張感が無かったりするので、なにかあっても最後には「なーんだ」みたいに笑ってたりして、カタルシスを得るタイプではないのだけど気持ちいい。
表題作の『優しい音楽』は、駅で急に声を掛けられて以来付き合うことになったタケルと千波。妙な距離感(惚れられたわけでもない)を感じながらも二人は普通の恋人として親密になっていくが、千波はどうしても両親や兄にタケルを合わせてくれない。ある日とうとう家に上がることになったが…。という話で、仕掛けの部分はともかくあまりそういうところに関係のない普段の二人のやりとりを書いてるところがよかった。
『タイムラグ』は不倫相手から娘を預かってくれと言われて、さすがにそれはちょっと思いながらも押し切られて小学生の娘を預かる主人公。娘の母親にほとんど関心がなかったけれど、祖父に会いに行きたいという娘に付き合うことになって…。緊迫感がないところも瀬尾まいこ。タイトルの意味は最後に分かります。
あと1つもマイペースぶりが瀬尾まいこだなあ。
ちなみにここ2月ぐらいで読んでたのは以下のような作品。
『幸福な食卓』(講談社文庫)
「お父さんは今日で父さんを辞めようと思う」という父の宣言から始まる代表作。
急に仕事を辞めるという父親。マイペースな兄。仲が悪いわけでもないのに別居している母親。その中で主人公だけがなじめない。
そのうちに、なぜ今こんなことになっているかが語られていく。
映画化されましたね。
『卵の緒』(新潮文庫)
9784101297729
母と息子二人の家族なのに、ヘソの緒は見せてくれない(かわりに卵のカラザを見せられた)といったことから自分は捨て子に違いないと考えている息子。仕事は忙しいが息子に対する愛情は山ほど見せてくれる母親。そのうちに母親の恋人が家に来るようになって。となんとなくキツそうな展開のような気もするが例のごとくゆるい感じ。
『7's blood』は、父の愛人が産んだ異母兄弟の弟を、父の死後その愛人が傷害事件を起こして捕まってるからと引き取って同居する話。小学生の癖に愛想も要領もいい異母弟になじめないでいたが…。
こちらも「七子と七生。父さんがつけた。」の書き出しがよいわ。
『天国はまだ遠く』(新潮文庫)
会社の人間関係に疲れて、自殺しようと丹後半島の奥までやってきて民宿で睡眠薬を飲んで自殺を図るものの普通に起きてしまった主人公。
結局そのまま民宿にとまり続けて、田舎暮らしも気に入ってくるが…。
死のうとするところまでの描写は深刻なのだが :-)
これは今年映画化だったか。加藤ローサ主演。
『強運の持ち主』(文藝春秋)
占い師をやっているルイーズ吉田の、占いを巡る騒動。
今の彼は占いに来たカップルだったのに、嘘の占いをして別れさせて自分途の出会いに持って行ったという強引なやつだ :-)その彼は強運の持ち主と占いで出ているのに、地方公務員の今の仕事が気に入っていて出世欲もないマイペースな男。
そんな彼と仕事(占い)の話を相談しながらやっていたが、占いともなんとも付かない依頼が入ってきて…。
はじめはちゃんと占っていたのが、だんだんかなり勘と人間観察で答えるようになっているという主人公のぶっちゃけいい加減なところもまたよかったり :-) 占いの相談時間だけでなく相手の相談に載ってあげてしまったり、流され気味なところも瀬尾まいこ作品らしい。