2010-10-06(水) [長年日記]
_ 飛鳥井千砂『アシンメトリー』(角川書店)
Amazon
普段店頭で見かけなかったので変えなかったのだが、紀伊國屋リニューアルしてから行ったら並んでたので買ってきてあった分。
結婚願望が強い朋美は30近くになって焦ってきている。そんなとき、結婚は考えていないと言っていた親友の沙雪が急に結婚を決めてしまって驚くだけじゃなくてさらに焦ってしまう。
結婚パーティーに出るために好きな深い柿色のドレスを買った朋美だが、店員にアシンメトリーなので着こなしが難しい、と言われる…。
朋美は沙雪の後輩である貴人と結婚パーティーで出会い、とつきあうことになるが、、、。
朋美と沙雪、沙雪と結婚した治樹と貴人が、お互い対称の組み合わせになりそうで微妙にはすかいに向かい合っていたりして、アシンメトリーな関係が。
4人それぞれの視点を変えながら進んでいくが、お互いに何となく不満やいらだちを抱えていたところに、火をつけるような方向に話が進んでしまう。
ここのいらだち具合がまた微妙で、別にそれが話をドライブするわけではないのだけどそれの積み重ねなのがうまい。
それにしても出てくる男は、いちおうメインなのだろうけど、結局優柔不断で彼女に負けてる気がする^^;
©vette<vette@mail.ne.jp>