2010-12-24(金) [長年日記]
_ 『アフタヌーン(2月号)』(講談社)
ヤマシタトモコ『BUTTER!!!』
2/5に紀伊國屋書店梅田本店でヤマシタトモコサイン会!整理券入手する!
二宮センパイ足踏んでます……。それはそれとして高岡先輩、二宮さんに尽くしすぎ…。
植芝理一『謎の彼女X』
たれ目な同級生の諏訪野に映画に誘われたが、当日映画館で彼女が鋳るからダメとお断り。このときの諏訪野がえらいいい感じだわ。変に駆け引きをしてないせいもあるのかな。
それはそれとして占部の唇をなめたネコを見てると間接キスねらいでネコに口を近づけて引っかかれたりして。理由を知った占部が傷をなめて「ばかね!」と来ました!モンスリー以来「ばかね!」はテレの王道ですな。
秋山はる『オクターヴ』
最終回。
静かに終わったなあ。でも、今までのこととかこれからのこととかちゃんと振り返って未来を考えて、このまま進むと決めて終わったから、いいよね。
木村紺『からん』
大石萌が歯が立たない船場先生。。。
_ 内田樹×高橋源一郎『沈む日本を愛せますか?』(ロッキング・オン)
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渋谷陽一責任編集の『SIGHT』に掲載された内田樹と高橋源一郎の対談をまとめたもの。おもしろい。二人の対談だけど、コーディネータの渋谷陽一も話に絡んでる。
話題のほとんどは自民党と民主党と小沢一郎と鳩山由紀夫で、タイトルの話題は出てくるのだけど量としては小さい。
読んでいておもしろかった、または印象に残った話題。
- 日本ではコロキアルな言葉で(要はぶっちゃけたいいかたで)言わないと政治は伝わらない。自民党がコロキアルで土着な部分を担当していて社会党が理念の話を担当していてバランスをとっていた。マスコミの言葉はコロキアルでもなく硬直しているので人を動かせない。
- 1950年生まれと1951年生まれで大きな断絶がある。内田樹・高橋源一郎は1950年生まれの学年。渋谷陽一は1951年。渋谷陽一の年代は高校のうちに安保が終わってしまって、関われなかった。渋谷陽一と同学年(坂本龍一、忌野清志郎)はそれでロックに流れた。逆に内田樹の学年ではロックミュージシャンがいない。
- 日本が今後も右肩上がりで経済成長することはないんだから、縮小する前提で考える必要がある。だから大学の定員も減らしていくべき。(これは内田樹がよく言ってる話)
- 日本は目標にキャッチアップして追い越してしまうと模範がないのでダメになる(新自由主義とかで金が全て、全ては自己責任とか)。やっぱり規模縮小してキャッチアップする立場になった方が勤勉になれる(『日本辺境論』で入ってたような話)
- 自民党はそろそろ有効期限が切れてきたので民主党というコピーを(無意識に)つくった。(新しい皮に古い酒ですね)
- 小沢一郎は何かに反抗することでアイデンティティを保っている。勝ってしかまうことから無意識に逃避しているのではないか。だから政治資金とかつつかれる隙を作ってしまう。
- 鳩山由紀夫が普天間基地問題で果たした貢献。それは沖縄に抑止力があることを再認識したとしゃべってしまったことで、米軍が(フィリピンや韓国ではなく)沖縄でしか果たせない何かを沖縄に持っていることを暗示している。それは核兵器ぐらいしか考えられないが、鳩山がそれにふれたのに日本のマスコミは「あるのはわかってたけど、知らないふりをしていた」ことにも触れず、鳩山の指導力のなさを攻めるだけだった。アメリカにどうしても逆らえない部分があるのを「王様は裸だ」と王様自身がいったのに、「いえ服を召しておられます」と言ったかのような役割をしていた(つまり日本とアメリカの関係に目を向けないといけなかったのに、首相の問題にしてしまった)。
- SIGHTはインタビューで同じ話題を繰り返してもカットせず載せてくれる。一定の量を語らないとその人の考え方が伝わらない。新聞記事なんかにするとどうしても政治の言葉(コロキアルでない言葉)になってしまって、広がらない。
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