2010-12-31(金) [長年日記]
_ 今野緒雪『マリア様がみてる ステップ』(コバルト文庫)
出だしから昭和といってたので昔の話と思ったら・・・親世代?(面倒なので追求しない)
仲のいい女友達同士の片方に彼氏が出来たら、、、という問題だが、思い込みが過ぎて先走ってしまうパターンだな^^;
オロオロ虫とか、人生はレールじゃなくて徒歩とか、男の人に会うのにお化け姿はあんまりとか言うあたりがツボ。
_ 末廣圭『紅い誘惑』(双葉文庫)
官能小説ようはポルノだが、、これは話がちょっと断片を集めただけというか最後にまとまってないというか。
専務の秘書から、専務が用があるといわれて入ったら専務が留守でそのかわり秘書の黒ストッキングに目が行って、後日誘ったら社長が誰を後継者にしてほしいか探ってほしいのといいつつ車の中でエッチして、その探り出す対象として箱入り娘の社長令嬢と近づいてエッチ寸前までいったり、対抗する別の専務の秘書からも誘われたり、、、結局社長の娘に結婚を迫られて次期社長候補に、、、って「途中いろいろありました」だけで、その後始末の話もないし^^;
_ 安宅和人『イシューからはじめよ - 知的生産の「シンプルな本質」』(英治出版)
問題を解くにはまず解くべき問題をはっきり決めてから(つまりイシューを特定してから)という基本的な主張は賛同。
解きようがない課題や重要でない課題は除外する、というのも当然。
仕事でよくあるのが、「テーマを示されるとそれ以上掘り下げずに言われたテーマをそのまま対策を考えようとする」「対策の例がしめされたら、最終的に解決したい課題を追求しないで目の前の課題だけを解決しようとする」ということをよく見かけるので、いやいやそうではないよ、とこの本を示してあげたいところだが、この本の後半はさほど目新しくない話題の手順をいろいろ説明していて、冗長なので、薦めるのに躊躇する。
これが1/3ぐらいのボリュームで前の方の話題だけあればいい本だったのに。
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