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煩悩日記

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2011-03-10(木) [長年日記]

_ 萩尾望都『ここではない★どこか(3) 春の小川』(Flowesコミックス)

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表題作はすごく懐いていた母親が、添い寝した翌朝に無くなったのを直視できない息子。しばらくは母の姿を見るし違和感を感じない。

それでももういないことを実感することがあって体をこわしてから、思い切り割り切って、死んだのだから遺品なんてどうでもいいといいだしたり。

『百合もバラも』は高齢出産することになった夫婦が、「おまじない」としてお互いに「産んでください」「産ませてください」と手をついてお願いする。安産のおまじないって訳じゃなくて、高齢出産を気にする周囲に「相手がどうしてもって頼むもんだから」と説明できるという。

この話は好きなのだけど、他のは割と人間関係で胃を痛くしそうなのが苦手。

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