2011-03-31(木) [長年日記]
_ 九井諒子『竜の学校は山の上』(イースト・プレス)
初見のマンガ家。
店頭だと帯で隠れて見えないけど、表紙の奥さんはケンタウロス(馬人)。
OURsの新連載もケンタウロスだったり、何かあるんだろうか。。。
ケンタウロスのシリーズは日本の社会問題の形にしていてなかなかおもしろい。馬人と猿人の2種類が社会にいるがそれぞれ特製違ってて、馬人は割と勤勉。会社だと馬人が猿人の仕事を奪ってしまうからバランスを取るために規正をする動きが出たり。馬人の奥さんは大食いなんだけど旦那さんととりあえず々ぐらいの器でご飯を食べたいとか(でもおかわりする)。走れば自転車より速かったりするし…。
ケンタウロスじゃないシリーズは剣と魔法のファンタジーの世界を舞台に地道な後始末の話を書いたり。戻ってきた勇者は地元でも居場所がなかったり、魔王の城の案内人になった元勇者はぐれてるし。そしてその魔王の 城の正体も最後にひっくり返されたり。
「竜の学校は山の上」は、日本の竜学部を舞台にした話。大学の竜学部新入生に向かって竜学部に来ても将来はないぞというアジから入るところがうまいなあ。竜をなんとかして活用しようとしたが食料とかコストのバランスがうまくいかなくて竜の事業は見捨てられそう…でもそれに逆らって何かしたいという話。
不思議さの加減はちがうのだけど、津野裕子のマンガを思い出しました。
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