2012-01-01(日) [長年日記]
_ 高野和明+阪上仁志『夢のカルテ』(角川文庫)
隣で眠ることで相手の夢に入ることが出来るという若い女性カウンセラーと刑事の出会い。
刑事の不眠のもとになっている夢を解くのを手伝ったことから、何度も会いたいと思うようになっていって…。
夢に入ることができるという彼女の力を借りて犯罪捜査に使いたいが、能力を公にするわけにもいかないので悩む刑事…。
とかいう流れでお互いが忘れていた過去の記憶を呼び覚ましたり、事件の犯人を追い詰めることになったりするのだが。
恋愛小説としてはよいかも。
夢に入る能力に関しては、他人の夢に第三者が入って同じ光景を見たりお互いを認識したり出来るのか?とか、夢に入ってシンクロしたいときにシンクロできるものなのかとか、仮想の能力とはいえ一番肝になる部分が結構都合がいいのはちょっと気になるところ。
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