2007-03-09(金)
_ 徳淵真利子『新幹線ガール』(メディアファクトリー)
ふと見かけてサービスの花道に出てきたカリスマ販売員と思ってかったのだった。でもたしか正社員にならずにバイトのまま続けているといってたよなーと思いながら読み始めてたのだが、確認してみたら、あっちで紹介されていたのは山形新幹線の乗務員で、この本は東海道新幹線の乗務員(パーサー)だった。
間違えて買ったからいってはずれだったわけではないけど。
表題の「新幹線ガール」ってのはちょっと微妙な売り方だけど、外れてはいない。
客によって待遇が違いすぎたりする職場を経験したあとで、やっぱり人と接する仕事をしたいと思った作者が新幹線のパーサーを目指してアルバイトを始めたのだとか。
本の中味は、パーサーの仕事、室内販売の苦労話(というかコツ)や、やっていてうれしいこと、あとはさっきのような経緯、売上げトップになったことなどが、わりとニュートラルに描かれていて、ある意味盛り上がりには欠ける。
仕事の詳細もいろいろ紹介されているけど、内輪しか知らないトリビアも少ない(と、鉄ではないわしには思われる)。
とはいえ、そういう「売り」はないものの、パーサーの仕事が好きな子が新幹線とパーサーを紹介している本としては手頃かな。
富士山はいつみえるのかとよく聞かれるので、xx駅とxx駅の間で、と答えるのではなくダイヤで確認して「xx時xx分頃に」と答えられるようにしているとか、途中停車駅であわてて弁当を買いたい人のために駅ごとの売店に近い車両の位置が判るメモを作ってあるとか、そういう気遣いの話がおもしろい。
_ 梅川和実『ガウガウわー太2(2)』
北海道修学旅行の続きで、けがをしたみさとさんと追いかけてきた太助。
そこで太助は父親のコマイヌ(犬福)が絶滅したニホンオオカミの生き残りだったことを聞かされる…。そしてなぜそれでも人間を恨まないのかと。
今回尾田島委員長の出番が少ない…。
_ シャノン・マッケナ/ドナ・カウフマン/E.C.シーディ『キス・キス・キス』(ヴィレッジブックス)
なんとなく新刊山積みの中から拾ってきた本。女性向け恋愛小説の類か。ヴィレッジブックスって買うのは初めてだけど。
この本はキスをテーマ?にした作品が3本入っていて作者・役者ともバラバラ。収録されているのは「キスよりせつない朝」、「悪魔のキス」、「ひざまずいてキスして」。(タイトルが内容とほとんどリンクしていないが)
「ひざまずいてキスして」は雪で立ち往生した列車の中のデッキでたまたまであった女と男。双方が職業カメラマンで、、というのがちょっとおもしろい。
しかしいずれも「ゆきずりのSEX」とか、ご無沙汰だったからキスで感じたとか、ルックスとか声とか好みなのであったとたんに"じゅんときちゃった"(笑)みたいな、即物的な展開が多いのですが :-)
_ 櫻井秀勲『今夜から始める−大人の女の愛させる技術』(大和書房)
これはたまたま、みかけたのをちょっとエロい本のつもりで買ってみたのだが、、それに大人の女性向けのテクニック本みたいな感じだったので期待したんだけど。
中味はこの著者がよそでも書いている、普通のSEX HOW-TO本を焼き直しただけという印象で、ところどころ視点が男のまま(「こうすると女性が感じる」とか)のを組み合わせて女性に薦めてる箇所がある。
なので女性が感じるためのテクニックなのか、彼を感じさせるテクニックなのか、彼をその気にさせるテクニックなのかもぐだぐだな状態。
あとは、Amazonの読者レビューでも書かれていたりするけども、初心者向け知識が多すぎて(どっちかというと男性視点なのだろうけど)、タイトルからすると今二つぐらいか。
おまけに、今月は続編で『今夜から始める-大人の女のもっと愛させる技術』が出る(出ている)らしい…。(今二つと言いながら紹介するなってか :-))
_ 『コミックREX(4月号)』
武梨えり『かんなぎ』
前回で、涼城先生からざんげ(白亜)が神様を自称しているのは変な低俗霊に憑かれているのかも、といわれた仁は、ざんげにも相談する。ざんげは、自分たちはケガレを浄めなければならない、それが神の義務と知っているが、それ以上は自分たちにもわからないという。まあざんげのことなので(白亜のために)「お姉さま(=ナギ)はともかく私は神ですからね…」と抱きついてみせてアピール :-)
いっぽうのナギは仁からいわれた「自分のことが判ってない」と言われたことを思い返して反省していた。いままでは何故かと聞かれると聞くなと逆ギレしていたが、「わからないことすらわかっていなかったのだな」とうなだれる。
ざんげと別れた仁が家に戻るとナギの姿がなく、「今まで騙してた すまん」との書き置きが…。果たしてナギは神では無かったのか…。
って、今までの設定をひっくり返すような流れになっているが、ものすごくおおぼけなオチと言うことになりそうな予感も…。
黒柾志西『おにごっこ』
村では
虚颯が現場に駆けつけたときには、少年に右手を石にされてしまった頼子の姿が…。
ということで、頼子の右手が変わってしまった経緯が出てくるみたいですな。
人間の女子のパンツ(*1)を虚颯が持っているのに嫉妬(というか心配)した綺麟が、「人間などより私が着てさし上げますから、どうか…」と人里に買いに行かせたという下着を着て見せて虚颯に迫るところは一体何のサービスなのか :-)
石田あきら『私立彩陵高校超能力部』*2
学園祭。カシムラがタチバナシオリ(しかし何故みんなカタカナ)を連れてカスガイさんのクラスの喫茶店にいったら、カスガイさんはメイド姿でカシムラの前に…。巨乳委員長のメイド姿はちょっとよいかも…。もちろんカシムラはまったく気にしない…。
カスガイを応援するクラスの女子達は、仕事休んでいいから話して来なよとカシムラの席に無理やり座らせる。カスガイさんは見知らぬシオリがカシムラと一緒にいるのが気になって仕方がない。呼び出しでカシムラが抜けたあと、とうとう「カシムラ君とどういう関係なんですか」と聞くが、雰囲気を察したシオリはおもしろがって「ご想像におまかせするわ」と意味深にそらす :-)
梅川和実『ガウガウわー太2』
今回は連載がなくて、2巻発売記念4コマ。
黒猫のクロちゃんが人間の姿になったら…という。
ゴキブリを捕まえたがるクロに太助が「女の子の格好の時はダメ!」と手を洗わせて、ついでに体も洗うが猫なので当然水をいやがる。すっかり洗われてしまったクロは横たわって涙を浮かべて「ヒドイよ、太助のバカ…」、、ってそれは誤解を生むような:-)
高遠るい『CYNTHIA_THE_MISSION』
試合が始まってしまいました…。檎桐がリングアナウンサー。
第1戦は島原vs野生のなんとか(←キャラとしてどうでもいい)。
しばらくこのトーナメントが続くのだろうなあ。
_ vette [サイン会予約どうしようか。4/9には行けないから電話予約か(土日のうちに発売されてそうだけど)。]
2010-03-09(火)
_ 那州雪絵『魔法使いの娘(8)』完結そして新連載
那州雪絵の『魔法使いの娘』がとうとう完結。
魔法使いといっても現代の陰陽師の娘、しかも養女なのだけど。
実の父親である鈴の木無定のを殺したのがパパ(育ての親)の鈴の木無山であると無畏に知らされた初音は一時期無山の眼の届かないところに姿を隠すが、無山の仕掛けたトラップから逃げようとしているうちに、無定が無山たちと暮らしていた時代に紛れ込んでしまって、死に至る経緯を知ってしまう。
無事自分の家に戻ってこれた初音はそこで無山が待っていると知って愛に行くが…。
それでけりをつけに行って話は終わるのだけど、2月末発売のWingsからは独立した初音が(あんなに嫌がっていた)陰陽師の仕事を始めるという『魔法使いの娘に非ず』の連載開始。
見習い中って感じだが、兵吾や繰名も小八汰もでてきて今まで通りという感じ。
2011-03-09(水)
_ CLAMP『xxxHOLiC(19)』
xxxHOLiC完結。
ずっと屋敷を守って侑子の帰りを待つ四月一日。
って、小羽ちゃんが大きくなってきたのは見ていたが、もうひまわりちゃんも別の人と結婚しているし、小羽ちゃんも綺麗に。
相変わらず百目鬼と組んで(ペアではないが大抵近くにいる)仕事をしたり怪奇を処理しているが。
繰り返し見る胡蝶の夢を追っていくと侑子が過去に仕掛けた姿を見るが…。
結局そのまま侑子をまち続けるのだが、ちょっと、終わり方が唐突だったような気がする…。
帰ってくるはずが無い人をずっと家を守って待ち続けるところでなんとなく「Fate/staynight」の桜ノーマルエンド「櫻の夢」を連想してしまった。
_ 光永康則『怪物王女(14)』
年柄年中、敵(兄王子だけど)に異次元に飛ばされているような気がするが、昔の殺人事件の舞台を繰り返している所に巻き込まれる所はおもしろかった。全滅したらまたループ。
_ 『マンガ・エロティクスF(vol.68)』(太田出版)
おがきちか特集。
おがきちか×柴田ヨクサル対談。強くて胸が大きくて何も無い女の子が好きという。
おがきちかによるエロティクスFプロデュース企画とか。女子受けに占い載せるとか、妄想食系とかキャッチーなコピーとか(「日替わりバリエーション☆ 春だからできるフェティッシュ!」なにかちがうw)、かわいいマスコットキャラなら毒吐いても柔らかいよね「おまえの存在を規制しろっつーの☆この老害めが」とか。
あと宮台真司と山本直樹の「性表現と都条例を考える」のロング対談もあるのだが、個人的には同意だが、新しい話じゃなくて規制が必要と思ってる人たちには相手とはかみ合わないだろうなとは思った。
おがきちか『侍ばんぱいや』最終回
冬馬の命を狙った狼男。たみやを守ろうとして負傷した朔太に、吸血鬼になれば死なずにはすむと提案するが・・・。って話が平成まで続いているし、たみやも生きとるし:-) たみやって吸血鬼にされてたっけ?
志村貴子『青い花』
あーちゃんとふみのクリスマスは二人で過ごす。
ショッピングしてケーキ食べて、もらい物のシャンパン飲んで酔いが回ってきたところでふみがはっちゃけはじめます。
「ちょーーーーっとだけエッチないみもふくまれるすきだもん」「ふみちゃんあたしでエッチな想像するの?」みたいな会話が!
ふみはケーキのクリームをあーちゃんのほっぺにつけたのをなめて、クリームが付いた舌を見せつけるように舐める…エッチなのはいけないとおもいます:)
御徒町鳩『ファンタジー』
親友のかえと、男のクラスメート月野と3人が特別学級。月野の秘密はまだ出てきていないが…。
かえは額の目を取る手術が決まったとるみに伝えるが、るみはおめでたいけど仲間がいなくなるような気がするのかうれしくなさそうな。
河内遙『関根くんの恋』
ライバルっぽいおとこにちょっかい出されそうだったのでサーカスのあまりチケットに興味あるといってサラとデートすることになった関根くん。
おしゃれがきになってアイロン失敗したりして普段通りでない…。サラには普段通りのエスコートぶりを見せつけるがあまりに自然なエスコートにサラがくらくらしているし:-) 関根くんはテンパってるのだけどそこら辺は身についてるので体勝手に動いてるようだ。一方のサラは、そういう関根くんの態度は万人に対してのものだと思っているので、惑わされないように自分に言い聞かせて・・・。