2004-10-07(木)
_ みさき速『曲芸家族(4)』(少年チャンピオンコミックス)
完結編。というか、第1部完、だそうだが、第2部はやってくるのか。
自分たちは三つ子ではないと聞いて、輪や円を好きであってもおかしくないと思って喜ぶ天だが、、?
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2005-10-07(金)
_ 犬上すくね『ういういdays(3)』(BAMBOOコミックス)
あいかわらずのドジカップルとか遠恋カップル。
妙子が不治の病に、、、それは…(読者には丸わかりだが)。
今回は潮と妙子より、薫子のほうが多かった感じだなあ。薫子のエピソードも好きなので問題ないが。「SWAN SONG」の片桐先生もよいけど。
ういういの制服は紺ソックスにスカートの裾のストライプがアクセントになって良い感じ。
_ 大島永遠『同棲レシピ』(ヤングガンガン)
ヤングガンガンで始まった月イチ連載。 前に一回読み切りがあった記憶があるのだけど。
彼女と同棲しようとしたのはいいけども、親父さんが強面のヤクザで娘に手を出したらぶっころーすといわれていて、おまけに彼女は天然に誘惑っぽいことをするので悶々と。
ノリは『女子高生』だな^^;
_ 伊藤剛『テヅカ・イズ・デッド』(2)
読了。
けども、著者の興味と自分の興味がずれていていまいちしっくりこない。読んでても文章が素通りしてしまった。
思ったことだけ書いておきます。
マンガはつまらなくなったのかそうじゃないのか論
他の論者の「マンガはつまらなくなった」論に対して、88年頃以降が視野に入っていないのは論者が用いているフレームの限界といっているが、論者(モノカキ)同士の対立にしかみえない。マンガを楽しんでいる読者に対しての新しい知見がないように見える。
まあ論じる側の問題を取り上げているのだろうが、コマ取りの視点に加えてキャラとキャラクター、誌面とフレームを取り入れれば解決するのだろうか。というかそんな視点から「新しさ」を見いだせないと「おもしろくない」のだろうか?
マンガを読んでても(自分が用意している)マンガ表現技法の枠組に当てはまらないとおもしろくないもの?それで、別の枠組みで論じられるようになればおもしろいのか?
いや、もちろんいろんな枠組みで分析するのはおもしろいのは解るけど、マンガがおもしろいかどうかと、表現史上の新しさが見いだせるマンガがないと言う話がいっしょになってないだろうか。
手塚を起源としない論
これは個人的にはどうでもよいのですが。
上の話とも絡むが、手塚を起源として88年頃で(論者の)年表が止まっていて、手塚を「誤って」起源にしているせいで手塚も変わっているにもかかわらずすべて手塚との対比で語ってしまうことで見えなくなっているものがあるというのだが、今の読者は手塚治虫を知らないこともあるわけで、重要な古典ではあっても、あまり重要視されてないと思うなあ。というか戦前からあった手法だから手塚は起源ではないかもしれないが、この点で新しい、、って話は読んでると不毛。
もちろん技法として手塚が開いた道を(知らずに)踏襲していることは多いのだし、軽んじる必要はないのだけど、ほんとタイトルにもあるように「表現史」上の扱いだけの議論だな。
キャラとキャラクター
えーと、これ、やりたいことが解りませんでした。
それはともかく、「キャラだから悩みないもん」と登場人物が自己言及しているからといって字句通り受け取るのはナイーブと思います。
また、小池一夫が『誌上劇画村塾』でキャラの立て方について確かに「人生があるのだとわかるような」話は合ったのですが、文脈としては人物を登場させるときに見分けが付くようなエピソードや特徴とセットにすれば大勢だしても印象に残ると言う話と並んでいるので、「本当に実在する人間」の様にに見せることが主眼ではなく、「登場人物の人となりや行動が」想像できる程度に印象づける必要がある話ではなかったかと思います。つまり、リアリティというよりはキャラクターの特徴を出そうと言う話だという認識です。
2006-10-07(土)
_ むんこ『らいか・デイズ(4)』
順調に4巻。
先生の見合いの話とか、らいかが親の旅行中にひとりで留守番とか。
らいかの家のフロが壊れたので友達の家のフロを借りて回ってるのを聞いて、自分の家にも来ないかと思って掃除するがほほえましい :-)
_ ふじかつぴこ『ピコのシーズン(3)』(BAMBOOコミックス)
どういうペースか判ってないので出たときに買う。
バスガイドが温泉で乱交とか、大学合格と一人暮らし開始祝いに着てくれた家庭教師の先生とエッチとか。
どこかのカジノのディーラーに似た"理緒"ちゃん(笑)というパチスロの店員が出てくる話も割と好き。
2007-10-07(日)
_ 『ITアーキテクト(vol.13)』&時間管理
- 第1特集:システム統合技術の今を探る
- 第2特集:キャパシティ・プランニング
- 第3特集:アーキテクトの仕事術
第3特集は情報管理術と時間管理術という構成なんですが、これはITアーキテクト向けだからこそというネタではないですね。
時間管理は水口和彦という人が描いてるのだが、彼が提唱しているカレンダー(長期スケジュール表ではなく個人スケジュール表)が「FITT(Flow & Information/Task/Time)」と名付けている。
タイムスケジュールがあって、タスクは日ごとに記入できる(この人の場合は着手日に記入)、スパンのある仕事を記入できる、という要素を含む物なのだけど、それを「提唱している」とアピールするほどのものなのか、、とちょっと思った。
今、会社で使っているLotus Notesのテンプレートではスケジュール表にタスクを日ごとに表示できるので重宝している。というか、もうそれ無しではいられない(OutlookやiCalだと、タスクはタスクで別枠に固まっていて、「今日」すべきことが見えづらい)。あとはスパンのある予定が書き込めれば言うことないのだけど。
_ 大橋悦夫/佐々木正悟『チームハックス! 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』
今ひとつだった。
「チーム」と言うより共同作業、といったほうがよい。二人で共同執筆していてメリットを感じたこと、、などあげているのだけど(たとえばWikiを遣って目次や本文を書き足していくことでお互いの進捗を共有できる志刺激になる)、分散して作業しているときのコミュニケーションの仕方としてはそういう方面の効果はいいのだけど、5人10人の「チーム」の仕方はあまりふれてない印象。
「やる気満々で能力の高い人たち同士で少数精鋭」の進め方と「(能力も意識も)玉石混合」の進め方はかなり違うのだけど。
(というかノウハウ本とか自己啓発本って、ものすごく限られた個人の経験をもとに紹介してるのが多いよなあ。失敗例もすくなかったり。)
_ 『Wings(11月号)』
古張乃莉(藍川さとる)『ふれるはずの未来』読み切り16P
結婚することになった幼なじみの女の子。
仲良かったのに意識しはじめると急に突き放したりした過去を思い出すと恥ずかしい、などと昔話に興じていて不意に思い出した話題。
昔彼女の胸には傷があったけど、直ったのか?と聞いたところ、驚いたようにその場で胸を見せる彼女。
傷が消えているのを見て、よかったなと言ったら、傷はまだあると答える。
あの頃、傷は自分とあんたにしか見えてなかった、今はもう見えなくなったんだねと、離れてしまった二人の関係を嘆くしかなく。
鈴木有布子『丘の上のバンビーナ』
秋津くんが父親と対話できずに突っ張ってしまっているのを見かねてアドバイスしようとしたひなだが、頑なな秋津はなかなかいうことを聞いてくれず…。
やっと話を持ちかけようとしたのにチャンスがつぶれてから、父親のほうも気にかけていたと思ったら、倒れてしまい…。
御徒町鳩/秋元康『象の背中 - 秘密 -』(最終回)
秋元康の小説『象の背中』からスピンアウトした作品らしい。『象の背中』に限らず、ヒット作品のマンガ版を何バージョンも同時展開するの好きじゃないのだけど、これは元になった作品も知らないで、しかも短期連載の最終回だけ読んだだけなのに、気に入ってしまった。 御徒町鳩という漫画家も初めてなのに。でもオリジナルを読もうとはあまり思わないのだけど。
『秘密』は、大学の後輩と社会人になってもずっとつきあっている男が、ある時末期ガンで余命一年だと言うことを告げられる。しかしその男は家族にもカノジョにもその事を秘密にしたままにして、とうとう嘘をついてカノジョと別れてホスピスに入って一人で死ぬという話。あ、ばらしてしまった。
まあそんな闘病とかそういうことはメインではなくてその自由奔放なタイプのカノジョやちょっといびつなやりとりが割とツボにはまったのだった。
死ぬ間際に、デートの時のカノジョの横顔を思い出そうと言うところが好き。
雨隠ギド『夕暮れをすこしわけてあげる』読み切り42P
初めて読む人だけど。
昼から夜には何の前触れもなく、急に暗くなる世界。
"ゆう"は引っ越し先でお隣さんに挨拶しようと隣の家の庭から入ったら、どうやって入ったのかと驚かれてしまう。
入り浸っていると、そこの家にはカエルをはじめいろんな物の怪が勝負を挑みに来ては負けていた。
そのお隣さんが言うには、彼は「地平線に沈む太陽の化身」の彼女に一目惚れして独り占めしてしまったとのことで、そのために世界から夕暮れがなくなっているという…。
ボーイッシュで眼鏡なゆうがいい感じ。