2005-12-18(日)
_ 春日武彦『奇妙な情熱にかられて - ミニチュア・境界線・贋物・蒐集』(集英社新書)
『健全な肉体に狂気は宿る』で知った精神科医の人。このときは内田樹の対談相手、という程度の知識だったのだけど。
今回はミニチュア趣味、境界線を巡る神経症、偽物・そっくりなもの、蒐集癖などを取り上げて、それぞれに筆者の思いを重ねて人間の面白みを実感しようとしている。
「こういう趣味はおもしろい」というのではなく、筆者の趣味の傾向を語っているわけでもない。ミニチュアについてはたとえばウィスキーのミニチュアボトルコレクションというのはあれはなんだろうか、、とかミニチュアのコレクションをする心情と患者(というかホームに収容されてる人)を自分のコレクションと見なす心情を描いた小説に飛んでみたり、境界線については境界線を破って侵入するものがいるという強迫観念に疲れる症例とひもづけてみたり、統合失調症の人は境界(絵を描くため紙に外枠線を書くなど)をまず示してあげないと進めないとか、精神病のたぐいや文芸作品などに思いをはせながら、役に立たない趣味に没頭するところにおもしろさを感じてみたりする。
何かを提唱しているわけではなく、こういう趣味の人はxx症の傾向があるとか安直な精神分析をしてるわけでもなく、エッセイのような感じな本。でも出てくる話や感想が素直で(オタク系の話に多い、ランク付けでもないし)割とおもしろかったのでした。
とりあえず、統合失調症の話はやたら出てくる。
_ 『サンデーGX(1月号)』
表紙は多分二度とみれない振り袖姿に羽子板のレヴィ(ブラック・ラグーン)。
いけだたかし『落語天女おゆい』は、、、斜め読みしかできないのでよく分からん(頭に入らない)。
犬上すくね『ラバーズ7』は、スーさんに抱かれそうになっとるし、なつき^^;
イダタツヒコ『美女で野獣』は前回銭湯で空(うつほ)にヤられてしまったあかね。リリカはしっかり探知しとるし。その空は人格を飛ばされてリミッター解除状態(ってネコソギラジカルで似た展開を読んだばかりだぞ)。
2010-12-18(土)
_ 槇村さとる『Real Clothes リアル・クローズ(11)』(クイーンズコミックス)
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飲みの後でボスが倒れて病院へ。
ボス不在の間は仕事を手分けするため自分の仕事を部下に下ろすが、大事なのは自分でやらなきゃ、、とやっていたが、ボスからは手を離さないとダメと言われて。
絹恵は待ってる間ボスこと田渕のことしか考えてなくてスタッフにもバレバレで。自分でも「ボスのこと好きすぎ」って。
スタッフは気を回してボスのおごりをサボって二人きりにしてあげたりするものの、仕事の話ばかりする二人。でも「着いていきます」っていう言葉にはさすがの田渕もちょっと奥の気持ちを感じ取る。けど自分の直感を信じてよいのか悩む田渕でした。
仕事の仕方についてのセリフはいけてるときもあれば、いいセリフの扱いっぽいがちょっと物足りない?ということもあるけども、ファッション周りのことは読んでるとおもしろいな。天野(絹恵)が店頭で試着を薦めるときにぱっと似合いそうなの選んで相づち打ってでもあまりたくさんしゃべって説明はしなくて、、というあたり。