2006-01-15(日) [長年日記]
_ 井上順孝『神道入門 - 日本人にとって神とは何か』(平凡社新書)
「神道入門」と言うタイトルも「日本人にとって神とは何か」も本書の内容とそぐわない。 本書は神社と神道を巡る組織の変遷と、神道を伝え布教させようとした人達といったインフラの部分を取り上げている。
幕末から明治、戦中・戦後と国策としての神道から皇国史観を経て民間組織となり神社本庁系になった流れとか、教派新党や修験道の流れなど。
キリスト教(カトリックやプロテストタント)や仏教とちがって体系だった布教の流れができていない神道はどう布教してきたか、とか。とか。
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