2006-01-16(月) [長年日記]
_ 須藤真澄『長い長いさんぽ』ゆずとの別れ…
須藤真澄と言えばゆずというぐらいの有名だった愛猫「ゆず」を亡くした須藤真澄が最後の別れを描いた前後編読み切りが本になった。表題作以外にもゆず生前の話とか、性懲りもなく新しい子猫を飼い始めたとか。
ゆずの調子が悪いことは知っていたが薬を飲み続けてれば問題ないと思って旅行に行ってる間に亡くしてしまい死に目に会えなかった作者。ゆずが死ぬ前に「ママ」の指定席を眺めていたと聞いて「やっちまったー!」と後悔しても仕切れない…。
弱いときには読みづらそうなのであまりおすすめできないが、相変わらず自分の溺愛っぷりとかうろたえ方を冷静に客観的に描いていて、ある意味この人は大丈夫と安心できる。
_ 高野登『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』
たまに経営本を読みたくなる。
著者はリッツ・カールトン日本支社長。
リッツ・カールトン・ミスティーク(神秘性)と呼ばれるサービスを超えた心配り(名前も名乗ってないのにホテルに着いたら名前で呼ばれたり、趣味のことで話しかけられたり)や、クレドとよばれるリッツ・カールトンの一番の基本となるモットー(というか従業員心得)の話とか、エンパワーメントで従業員一人ずつが一日2000ドルまでの決裁権を持ち、お客様のためにつかうことができるとか。
「こうやれば成功する」というのはちがうところがおもしろい。
高いし地元で泊まるのも何なので大阪リッツ・カールトンには泊まれそうにないけども。
_ はしもとみつお/鍋島雅治『築地魚河岸三代目(6)』(ビッグコミックス)
なんとなく続きに手を出す。コンビに売りの再編集号で中途半端に代表作を読んでしまっているせいでコミックスを買おうとしても読んだ話が多くて買いづらいのだよなあ。まあどうせ再読するのでかまわないのだけど。
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