2007-06-24(日) [長年日記]
_ 『Foresight フォーサイト(7月号)』(新潮社)
新潮社の購読制月刊時事情報誌『Foresight』をまた購読することにした。
数年前にも購読してたのだけど辞めてしまって、旭屋書店で店頭売りしているのをたまに見つけて買っていたのだけど、なんとなく読んでおくように摺る機になったので。
キャンペーンを張ったりスキャンダルを集中的に叩くタイプの雑誌ではないので目次も多岐にわたっていてぱっと見はよく分からん感じかも。
今回面白かったのは『日本中の「システム」を押さえるNTTデータの野望と焦り』という記事で、総務省の「情報システムに係る政府調達の基本指針」が、公共システムに入り込みすぎて依存度が高くなってしまったNTTデータ排除を狙ったものという話。
話題の社会保険庁のシステムの再構築をNTTデータと日立(とアクセンチュア)が受注したのだけど、結局肝心なところはNTTデータがいないと無理では?という観測もある(しかも今保守をしているのもNTTデータ)。タバコ自販機の成人識別システムもNTTデータ。ゆうちょ銀のシステムもNTTデータだし。
官公庁周りの巨大システム構築となると体力的にも受けられるSIerは限られてくるのでNTTデータに頼らざるを得ない所はあるのだが、何でもかんでも牛耳られてしまうことに危機感を持ったことから基本方針が出てきたのだとか。
(と言ってもこの記事が今出るのに何か新しいネタがあったのかというと微妙だが)
©vette<vette@mail.ne.jp>