2010-08-06(金) [長年日記]
_ 雫井脩介『ビター・ブラッド』(幻冬舎文庫)
ビター・ブラッド (幻冬舎文庫)
幻冬舎
¥ 838
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新しく文庫になった雫井脩介の作品。
ちょっと作風が違う。『犯人に告ぐ』や『火の粉』のようなサスペンスで無し、『クローズド・ノート』のような恋愛モノでもない。『栄光一途』にちかいのかな。
親子三代で警察官で今度刑事になった主人公が、家族を捨てた父親と一緒に事件を担当することになり、辟易しながら事件の真相を追う、、、というような。捜査の中で課長が殺されたりいろいろなファクターが絡んできていくのだが、この父親がいるだけで話がコメディーになってしまう。
事件そのものは、追いかけていると面白いのだけど(懇意になった情報屋とか)、いまいちバランスがよくわからない。
©vette<vette@mail.ne.jp>