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煩悩日記

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2010-08-07(土) [長年日記]

_ 内田樹『日本辺境論』(新潮新書)

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日本人の思考は日本が中央に対する辺境であることを自覚していることに起因しているということと、だからといって文化に優劣があるわけではなく、それ以外の生き方はできないのでそのなかでどうするか考えよう、と言う本。

内田樹は面白いのだけど、面白すぎて、というかはまりすぎて「使いやすい道具」を無自覚に受け売りで使ってしまいそうなのであまり読まないようにしている。

この本は部分的には異論があるものの、大筋において異論があるわけではない。異論というのは、じゃあここで言われているような「日本人は普通しようと思わない」と言うことを積極的にするようにしたっていいじゃないかと思ったのだけど、机上の空論になりそうなので反論だけではしかたなくて、現実にそうだという実例を増やすことをしないといけないと思ったので、個別には論じない。

しかし一番読んでて面白かったのは冒頭の「どぶさらいの手つきが悪いと言われたくはない」の下りだなあ。

_ 柴村仁『プシュケの涙』『ハイドラの告白』『セイジャの式日』(メディアワークス文庫)

プシュケの涙 (メディアワークス文庫)
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セイジャの式日 (メディアワークス文庫)
柴村 仁/也
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読むモノに飢えていたので知らないながらに買ってみた。 1冊目の感触は微妙だったのだけど1日1冊ペースで買い足して読んでしまった。

連作になっていて、語り手はそれぞれ変わっていくのだけど、底には必ず由良彼方という男がいて、彼方の奇行だけでなく彼方が喪失した過去の出来事を引きずっていることが描かれる。もちろん語り手は変わるので過去の経緯も知らないのだけど、読者にはわかる。

それも、ちょっとずつ接点があったことがあとでわかったりして。

しかし、最初のあの娘が彼方にとっていかに大事な存在だったのかが後になっても何度も違う相を見せて出てくるのだなあ。

この作者の作品は『我が家のお稲荷さま。』が出たときには読んだが、シリーズはいらねーと思ってそれ以降読んでない。由良彼方のシリーズはよかったがお稲荷さまはもう読まないだろうなあ。

_ トリプルブッキング「大和撫子エデュケイション」

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アニメはみてないのだけど、あの丁々発止なセリフみたいな、切り替え方とかノリが耳に残って離れなくなったので、iTunesで購入。

こういう、メリハリ?のある曲好きなのだよな〜。

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