2004-10-02(土)
_ 南港で結婚式
大阪港南港の中ふ頭、ハイアット・リージェンシー・ホテルにて後輩の結婚式。
久々なので白ネクタイとかいろいろものがそろってなかったりしてあわてて買ったりする。
昼間から酒飲んで食ってたら、疲れもあって夕方はへたってしまった…。
_ ふなつ一輝『華麗なる食卓(12)(13)』(YJコミックス)
つづきです。13巻が今のところ最新刊。
大阪に来てからのシリーズで、「Fカップちゃん」こと七瀬真尋がメインである(←違う)。12巻が鱧対決、結維との再会で13巻が包丁を巡っての対決とか。
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_ 『日経コンピュータ(10.4号)』(日経BP)
特集は「ICタグ 35の疑問」。「ザ・プロジェクト」は新光証券が基幹系をJavaに置き換えた話。
2005-10-02(日) 溜まってた日記消化なので日付は適当
_ 元長柾木『飛鳥井全死は間違えない』(角川書店)
表紙の雰囲気に釣られて買ってしまった。
読み終わって後書きを読んでから気がついたが、表紙は目黒三吉。
いちおうミステリー。どこがミステリーやねん、と思って読んでたら最後の最後で謎解きが出てきた…。
新現実で掲載していたらしいが、ほとんど活字頁読んでなかったので知りませんでした。飛鳥井全死の傍若無人さとか、名前の付け方とか西尾維新あたりを連想してしまった。関わらないようにしようという語り手が、結局物事に関わらないだけでなく、事件そのものについても傍観者で終わってるのがちょっと物足りないか。
帯の「美少女攻略ミステリ」「フラグはどこだ」「リアルギャルゲー」は全くの見当違い。
_ 冲方丁『冲方式ストーリー創作塾』
冲方丁の創作ガイド。
といっても筋道立てて手順を説くのではなく、創作回想みたいなかんじ。とりあえず第一弾はそうするらしい。小説を書く人はえらいひととかいうと、小説を書こうとする人が増えにくいから、文章読本みたいに固くならず参考になるものがあればいくらでも出すよ、後継者がでるなら歓迎よというらしい。
しかし「キミにも『マルドゥック・スクランブル』が書ける!」といわれましても。
こちらの表紙はヤスダスズヒト。
目次
- マルドゥック・スクランブルの書き方
- カオスレギオンの書き方
- 蒼穹のファフナーの書き方
- とりあえず書いてみましょう
- こんな風に言われたんですが
_ 林譲治『ウロボロスの波動』(ハヤカワ文庫JA)
文庫に入ったバージョン。
一気に読んでしまったが、こういうハードSFは好きだわ。出来事には裏付けあり、その上でアグネス、紫怨、アグリなどの人間関係や軽いタッチのやりとりを書いててバランスがいい。
人工降着円盤という仕掛けそもののにはあまり興味がないけど。「飛躍的進歩を促した技術」程度にしか読んでないからな。
AADDを書いたシリーズは続きが文庫に入ったら読みたいところ。
_ 『全国企業アルバイト制服図鑑(Part.1)』(竹書房)
こちらはアルバイト制服版。ウェイトレスとか。普通のものなのでマニアックなコスプレ系ではない。
それぞれPart.2もあるけど、様子見を兼ねているのでPart.1のみ。
_ 『フリースタイル』
最近はあまり雑誌を買わないが(そういえばSTUDIO VOICEも)、わりと好きなタイプの雑誌。vol.2の特集で『私たちの「少女漫画」』という対談があって、やまだないと・よしながふみ・福田里香の3人が出ていてそのあたりでつられて買ってしまった。
とり・みき『ANYWHERE BUT HERE』はTV Bros.の『遠くへ行きたい』ですな。
表紙デザインは平野甲賀、イラストが松本大洋(目次見るまで分からなかった)。
_ きづきあきら『ふたりだけのうた』(Seed!コミックス)
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きづきあきらの短編集4冊目。同人時代のペンタッチと、『ヨイコノミライ!』あたりからの線の細い絵が混在。
きつい話が少なくて読みやすいしいい感じの一冊。
_ 桂遊生丸『かしまし 〜 ガール・ミーツ・ガール(2)』(電撃コミックス)
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アニメ化はともかく、桂遊生丸が描く女の子はよいわ。ハイソックスの制服姿も良いけど、エプロン姿のはずむも。
今回は、肝試しでのあゆきの話、カレーを作る話、はずむが合宿に会いに行く話。
_ 『COMIC快楽天(11月号)』
ナイロン『満個室』。男子トイレの個室でオナニーしながらトイレで凌辱される妄想中の女の子。いまさらながら、ちょっと鳴子ハナハルにタッチが似ている気がする。
桜肉馬太郎『祓ってHeaven』。エクソシストが連れている使い魔の女の子、とりついているのを自分の体に取り込んで退治。その代わりエクソシストの精液で浄化してもらわないといけない…お約束ヽ(^o^)丿
巻末の村田蓮爾のページ、珍しく少女ヌードでヽ(^o^)丿
_ 山田可南『少年少女は欲情する(1)』(MIU恋愛MAX COMICS)
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『少年少女は苦悩する』の続編にあたるシリーズ。お互いエッチですごくやりたいのだが、お互い言い出せずにほどほどなセックスにして物足りない和田君と富高さんの二人。
エッチでよいヽ(^o^)丿
_ よしながふみ『大奥(1)』(ジェッツコミックス)
前から評判は聞いていたが、メロディ読んでないのでコミックス待ちだった。
うーむ、男女逆転だったとは。
疫病が元で男子が大量に死んだため、女性が働かねばならず、若い男子や子種が貴重になった世界、徳川将軍も途中から女性で、大奥には若い男を侍らしている。
いちおう話のメインは大奥での男の嫉妬(笑)の話だが、8代将軍吉宗(女)がいろいろ勝手にやってるのがおもしろい。小姓の類に勝手に手をつけたり、規則破ったり。しかし、男がかつては多かったということが既に忘れられているため、女であっても正式には男子名を名乗る風習に疑念を抱いて記録をしらべ始める…。
2006-10-02(月)
_ 『ビタマン(11月号)』藤坂空樹の新連載
朝森瑞季『ガラスの女神』第2話。
というわけで、匂わしていた2人目のヒロイン登場。
1話で折れたヒールを直してあげた女の子は同じ大学の下級生だった。 だからといってすぐ電車の中で出会って家に誘ってエッチするか。
藤坂空樹『ももいろミルク』新連載
食品輸入会社に入った主人公だが、インターネットに強いと言うことで配属されたのは、輸入下着を扱う女性だらけの部署。
プライベートではブログもやってるのでパソコン系は得意と言ってしまったので、キーボード入力も早いと思われて書類の清書を頼まれるが、それほど得意でもなかったので、なーんだ、、と言われてがっくり。
先輩の優羽さんにちょっとときめくが、飲み会で倒れたところを看病してくれた市原さんに迫られて…。
絵は好きなのだが、主人公が軟弱坊ちゃん風なのでいまいち乗れないところはあるなあ :)
恩田チロ『ぼくらのかたち』
仲良くなった中村さん。ある日、ラブホからひとりで出てくるところで出くわしてしまい…。
うーんダイジェストにしづらいが、気を許してる相手とちょっと悩みを打ち明ける機会が出来てそのままなだれ込むパターンだが、わりと好き。
2010-10-02(土)
_ ブランドン・サンダースン『ミストクローク - 霧の羽衣(1) 新たな救い手』(ハヤカワ文庫SF)
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「ミストボーン」は第三部「ミストクローク」へ(といってもタイトルを変えてるのは日本語訳の世界でだけど)。
前の巻で、「即位の泉」で瀕死の重傷を負ったエレンドを助けるために泉の力を解放したヴィン。エレンドは「霧の落とし子」になったかわりに、泉からは「<破壊>神」が外の世界に脱出してしまう。アレンディに関する記録は泉を解放してはいけないと書かれていたのに、破壊神によって書き換えられていたのだった…。
という状態で、支配王の死後、灰や霧がひどくなって来たため、支配王は何らかの方法で抑えていたことがわかってくる。
破壊神や霧に意志があるだろうということはヴィンぐらいしか信じていないのだが、悪くなる気象をなんとかするために支配王が残していったものを探すエレンド達。その倉庫を暴くために、べつの都市に対して戦を仕掛けなければいけないエレンドと、他のやり方はないのだろうかと思い悩むヴィン。
誰か特定の個人を倒したら事態が改善するわけでもなく、やる気を出せば解決するわけでもなく、それでも状況に対して抵抗を続けるエレンド達がうまく描かれているのはいつも通り。
最後のヴィンの台詞は笑ったが:-)
_ 内田樹『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)
なぜユダヤ人は迫害されるのかを論じた本。
元々は養老孟司との対談『 逆立ち日本論 』で存在を知ったのだけど、紀伊國屋書店の内田フェアで並んでたので。
欧米でのユダヤ人迫害の「理由」や「歴史的経緯」を語ってるわけではないが、ユダヤ人とほとんど接点が無かったはずの日本でユダヤ人排斥論や陰謀論が輸入された経緯は描かれている。(日本人-ユダヤ人同祖論とか)
ここで出てきた資料は本書が初めて取り上げたものではないけども、日本でユダヤ人同祖論を最初に出版したのがイギリス人だったとか、シオンの議定書がナポレオン3世批判の剽窃だとか、混乱に対するユダヤ人陰謀論の流れは、理解する上でまとまってて役に立つ。
「日本辺境論」や「街場のアメリカ論」でもでてきた「自分たちの民族的奇習」をいったん忘れて相手の奇習を見る必要があり、同じ次元で考えてはいけないというところは内田樹読者にとってはなじみやすいアプローチである。
「正しい考え方はこうだ」「真相はこうだ」とならないのが内田樹らしいが、最後には内田樹なりの結論がでている。でもちょっとこれが荘なのかがしっくりこない。「ユダヤ人」が「ユダヤ人社会」の中で育っていればその振る舞いや自分に対する規律がみんなに行き渡るのはわかるが、住んでる土地もばらばらになってもそのような奇習というか振る舞いが引き継がれるものなのだろうか?
まあ、内田樹に対する質問ではないのだけど。
内田樹の本は、語れている知識ではなくて考え方や自分の考え方に対する疑問の立て方という身振りがお手本という感じ。