2004-10-04(月) いろいろとダメダメです
_ きお誠児『脱衣志願』(ホットミルクコミックス)
今年2月に出た『匿名少女』以来の新刊。と書いてみると案外ペース早い気がしてくる。
最近低年齢化してきてたのが、『イノセントゲーム』以外は割と普通(といっても高校生ぐらい)。
鬼ノ仁とかと同様に、絵はきれいで絵柄自体はエロくないのだけど(エロ無しで通用しそう)、結構モロでえぐいという。まあ、きお誠児の場合は鬼畜路線ではないけど。
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2005-10-04(火)
_ 交響詩篇エウレカセブン #23「ディファレンシア」
簡単にいってしまうと、世間知らずのレントンが自分の知ってる正義だけで人を助けようとさわいで迷惑を掛けて挫折する話。
しかしこれ、あの少女が死ななかったら、路地に囲まれる羽目にならなかったら、なぜ忌み嫌われたのか考えないままではないのだろうか。今回だって考えてなさそうなけど。
月光号では、エウレカが、レントンはどこ?ところで恋ってなあに?みたいな天然な質問を投げかけたものだから船内騒然。
さんざんタルホとも揉めたあげくホランドがエウレカにレントンが出て行ったことを告げる…。エウレカに選ばれなかったのよ!とかあたしが受け止めたげる!っていうタルホの心中やいかに。
_ 交響詩篇エウレカセブン #24「パラダイス・ロスト」
エウレカが壊れてしまって、レントンがどっきりでラーメンを配達したときの岡持とジャージでPXの補給を始めてるし :-)
いっぽうのレントンはチャールズとレイから「パパ・ママと呼んで〜」攻撃でうれしいやら何やら。でも家族のことを聞かれてサーストンだと解ったときにレイは驚愕、チャールズと同乗して出撃?したときにチャールズ達が軍の遊撃部隊でゲッコーステートを追いかけていると知らされて、今までの関係が続けられないことに気付いてしまう。それで結局また舟を出て「パラダイス・ロスト」。
しかし敵側だとわかっただけで嘘だと言ってとかいうのも気が早い気がしたのだった。
2009-10-04(日)
_ 雫井脩介『犯人に告ぐ(上)(下)』(双葉文庫)
雫井脩介の『殺気!』を読んでまた他にも読みたくなったものの、警察もの(捜査もの)がそんなに読みたいわけでもないので既刊は敬遠してたのですがなんとなく代表作をさけるのも何かと思って手を出しました。
あっという間に読んでしまった。
物語は、5歳ぐらいの幼児を狙った連続殺人。犯人の手掛かりもなく膠着していた現場に、事態を打開するために一人の警視が抜擢される。その男は、かつて男児誘拐事件で指揮を執ったものの犯人を取り逃し男児も殺害されてしまい、マスコミの前で理不尽に責められたことがきっかけでキレてしまって左遷された巻島だった…。
巻島を陣頭に警察がとった手段は、警察がTV番組に出ることで犯人からの接触を待つ「劇場型捜査」だった。
こういう主人公、最近の作品だと五條瑛『ROMES06』の主人公成嶋優弥にちょっと似てるなあ。周りからは秘密主義だとか独善だとか言われながら内部の敵も探りつつ…。
ちがうのは、『ROMES06』のほうは主人公の狙いが直接書かれていない(勘のいい読者なら気づく)のに対して『犯人に告ぐ』は主人公の動きと、嵌められる側の動きが交互に描かれてだんだん迫っているところが描かれているところか。
この作品で大藪春彦賞をとって、受賞後第一作が『クローズド・ノート』だという落差がすごい。