2006-07-24(月) [長年日記]
_ はやみねかおる『そして五人がいなくなる <名探偵夢水清志郎事件ノート>』(講談社文庫)
はやみねかおるの『名探偵夢水清志郎事件ノート』シリーズがとうとう文庫に。
表紙イラストは『ファウスト』巻末で『そして五人がいなくなる』のコミックを描いていた箸井地図。
_ きづきあきら『モン・スール』(ワニブックス)
ぺんぎん書房倒産で版権がどうなるかあやしかった『モン・スール』が版元移動で無事再版(もとものとのって、3年前なのね。もっと前のような気がしていた)。
母親を不在の中、父親が失踪したあと小学生の妹を守ってきたつもりの主人公が、親友に妹を寝取られる話。しかも守ってるつもりが妹の方が上手だったという…。
今回、数年後を舞台にした後日談の描き下ろしも収録。
表紙がランドセル姿になってアピールがちょっとあからさまに? :-)
_ きづきあきら『伝染コンプレックス』(ワニブックス )
こちらも再版、同名タイトルのコミックスはでてなかったが『氷が溶けて血に変わるまで』がベースのようだ。
このほか、『ヨイコノミライ!』も別版元から復刊予定でめでたい。
_ 灰原薬『とかげ(1)』(IDコミックス)
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ゼロサム連載作品。交通事故に巻き込まれて死んだ幼なじみのお姉ちゃんが告別式の晩に起き出して驚く主人公。
胸には今までになかったトカゲの刺青。
実は伝説のあやかし「とかげ」が新しい体に乗り移ったのだった。とかげによると、人魚の肉を食べたせいで死ねなくなったらしい。そこに現れたのが国の退治機関。ちゃんと「生きて、死にたい」というとかげは追い返そうとするが…。
適度に色気混じりでちょい期待。
_ 『アフタヌーン(9月号)』黒田硫黄の新連載開始
黒田硫黄が久しぶりに復活! 『あたらしい朝』。ナチが政権を握っている大戦直前のドイツ。ウィルヘルムとマックスの二人は党幹部の夫人の家からの帰りに大金の入ったカバンを見つけてくすねてしまう。しかしその金は党の裏金で、持ち逃げ犯人を捜していると言う…。金を知り合いの女の子にあずけたまま、戦争が始まり軍隊で出撃していくが…。
植芝理一『謎の彼女X』。卜部の水着姿がすごくよかった、と伝えたのに卜部は反応無し?そのあとの卜部の唾液を舐めさせられてからはニヤニヤ顔が離れない。
柏原麻実『宙のまにまに』夏合宿で砂浜に横になって天体説明会。天文部の活動に感動する文芸部と見直したフーミン。
沙村広明『ブリギットの晩餐』。身寄りなしのブリギッドが拾われて変われていったお屋敷での仕事は、車いすにのった包帯だらけの男性の食事の相手をすることだった。それはその男の妹のゲルダ(ゲルトルーデ)の身代わりだった。ゲルダが結核で亡くなったのをきっかけに男もあと追って自殺し、ブリギッドも一緒に埋葬されることを願うが…。
とすべてが幻想のようなラスト。
ってしかしこれで妹モノといわれましても :-)
『アキバ署!』はストールマン談義で意気投合したと思いきや、接近するための罠だった、とか、へんなマンガ :-)