2007-02-16(金) [長年日記]
_ 『ゼロサムWARD(2007 Winter)』(一迅社)
最近は「これが目当て」というほどのお目当てはなくなったのだけど、発売日に買わないと近所で手に入らなくなるので、いつも買い逃さないようにびくびくな雑誌です。単に季刊でマイナーなだけ、ともいうが。
びっけ『獏 〜BAKU〜』第2話
前の号からWARDで連載が始まった『獏』の2話。WARDに来るまでの分はビブロスコミックスで。
52ページもあって読むのも大変。獏3強が動いていると知って夢魔の総長・アルセニカが直々に乗り出して来る。リン達が探していた夢魔を獏たちの目の前で処刑するが、アルセニカが言う、リンの前任者も同じように処刑されたんだから初めてでもないだろうという言葉の意味がリンには分からない。
夢魔の総長を殺すと夢魔は全滅するということを獏たちに伝えて今後に備えるが、リンはアルセニカが言った言葉が気になって仕方がない。古株のランタナムを問い詰めたところ、リンの前任者キセノスも前獏総長の命令で処刑されたのだと聞かされる…。
秋★枝『先生+』読み切り48ページ
なかなか、なかなかの読みごたえです。
小学校で先生をしている高橋先生は半年前に出来た彼氏ともうまくいってる。
ある晩、学校の帰りにクラスの女子が空を飛んでいるのを目撃してしまう。見られたのに気づいた彼女は墜落してしまうが、知らない男が彼女を受け止めていた。しかし手を動かしただけで姿を消してしまった彼は「魔法」で家に送ったという。思わず固まってしまうが目の前で目撃した以上とりあえず信用するしかない高橋先生に彼が説明するには、魔法の後継者を探しに来たというがそのときはそれっきりのはずだった。
担任しているクラスの男子に小森君という子がいて、毎日のように高橋先生をからかっていてちょっと憎らしいが、まあ小学生の悪戯と思えばたいしたことはない。
家に帰った高橋先生を待っていたのは先日の魔法使いの彼。どうも先日目撃されたときに魔法が高橋先生に移ってしまったらしいので返してもらいに来たという。とりあえず先生に魔法を使ってもらって知り合いにバレたら魔法が戻るのでは、ってことで変身することにする。
魔法使いに変身すると元が子供向け魔法少女のコスチュームなのでいい年してレオタード姿になってしまったりして、「30前にはきついよな」「25です!」というやりとりが繰り返されたり、そのコスチュームで子供に変身したところで記念写真を撮りたがったりと、その魔法使いが変態チックだったりするというのがあるが :-)
それはそれとして、子供に変身して彼氏に会いに行って気づいてもらえるか試してみるが、さすがに気づかない。それどころか俺の彼女は君ほどかわいくないとか言われてムカっとしてたら、彼女のことを好きな気持ちを吐露されて恥ずかしくなってその場は逃げ帰って、おとなの姿になって出直す高橋先生…。
うまくバレるためには(笑)工夫が要るね、と作戦会議をしながらも、魔法が無くても十分幸せという高橋先生に魔法使いがいうには、そんな先生こそ魔法使いに向いてるね、もう一人魔法が使えるようになった子なんて、好きな子のとなりに座るとかくだらないことにしか使ってないし、というが、先生はやっぱり魔法使いになるのは断る。
次の彼氏のデートで、額が汚れているのに気づいて言ってみたら、彼が今日の習字で墨がついたのかなともらしてしまう。
そして判った。「彼」は小森君が先生と一緒にいたくて大人に変身していたのだと。
魔法がばれてしまった以上魔法の力は消えて、彼は子供に戻ってその間の記憶を失ってしまう…。
………
ああーーーーー、あらすじを説明するだけだと旨く伝えられないが、とっても良かった。先生がメガネだとかボケツッコミがいいとか絵柄が好みというのもあるけども、お互いに魔法を使っていた恋人達というのがうまく効いてる話でした。
川添真理子『ロスト』
死にかけたベルを生き返らせる(ティナスの魂を呼び戻す)ためにはいったんベルを本当に殺してからその魂を連れて帰ってこなければならない。
ベルが死ぬと同時に束縛がとけてユイは元の大人の姿になり、ベルの魂を追いかける。このままベルが死ねばユイはもう子供の姿に戻らなくてもいいが、、、という思いが一瞬よぎるが、ベルを助けるほうを選択するユイ。
で、次号で完結らしい。
D・キッサン『共鳴せよ!私立轟高校図書委員会』番外編6
今回は、轟高校の中では才色兼備な割に腹黒い(いや、なんというか…)ところがお気に入りな黒田蝶子がメイン :-)
生徒会から呼び出されてなにかとおもったら、生徒会を強くするために黒田女史に生徒会に入ってくれという。黒田は面倒くさいだけでメリットがないとかズバっと断ってしまうが、生徒会が取引材料に持ち出してきたのは、黒田の「恥ずかしいカセットテープ」だった… :-)
おがきちか『Landreaall ランドリオール』Act.Extra
ゼロサム本誌から出張してランドリオール番外編読み切り。
イオンが天馬の世話をし始めるときのエピソードと、従騎士の訓練中のDXとフィルの話。
訓練に遅れそうになったDXとフィルはちょっと恐い女性騎士(傭兵)に捕まる。彼女がちょっと殺気をのぞかせただけでフィルは警戒するが、ぜんぜん感じてないらしいDXを従騎士隊には場違いと感じるが、試しに部下に二人を「殺れ」と命じてナイフを投げさせたところ、「本気の殺気」だったら背後からでも感知するDX…:-)
まあ、六甲の殺気で目を覚ますぐらいだからなー。
高遠るい『CYNTHIA_THE_MISSION 外伝』「邪眼ボクサー」
今回は邪眼使い・紫水ほたるの大学時代。
高校時代にアフガニスタンにボランティアに行ったという同級生(♀)のことがコンパで話題になる。
ボランティアにいっても焼け石に水だとか自己満足だとかいろいろな批判や何もしない自分への良いわけはいくらでもあるが、要は自分のやりたいことをやればいい。どんなに遠くても道さえあればたどり着けると悟ったほたるは、一方の"正義"の代表である大統領暗殺のために渡米を…。
ちょっと青臭いが、ほたるの中の決着の付け方の話としてはおもしろい。これが国単位の話になるとちょっと面白みがかけてしまうのだが、続きはどうするのかなー。 (いちおう柱のあおりも「暴走する若気の至り!」といってて自覚はしているようなのでへんなことにはならないことを期待する)
群青『しましま』単行本化記念ショート
『しましま』コミックス発売記念で宣伝マンガ。
高河ゆん『天使庁』
今回は載ってなかった。次号(5/16発売)では巻頭カラーだとか。コミックス化周りの情報は未だに無し。
_ 市東亮子『童顔刑事(1)』(ボニータコミックス)
学生みたいな童顔なのに警部だという"みきさん"(御酒本)が主人公なのだが、念願の刑事に異動した新人デカ南雲幹也が狂言回しの役を演じている。
大学に忍び込むときに若い服を着てみたら大学生として全く違和感がなかったり、かわいい顔してヤクザにいろいろ恩を売っていてたまに恩をたてに無理難題を要求してみたりする姿に驚いているという…。
しかも「みき」つながりでコンビを組むことが多いので同僚の女性捜査員から嫉妬されたり^^;
_ 山田可南『少年少女は欲情する(3)』(MIUコミックス)
表向きは優等生の富高さんと和田くんの二人だけど頭の中はヤルことでいっぱいの性欲魔人カップル。しかもいちおう自分からは言い出せないのでお互いにもんもんとしている。
みんなで秘宝館に行くことになって思い切り興奮する二人。あまりにも気分が高まってしまったので秘宝館の中でみんなに隠れてエッチしたり、知り合いの披露宴で花嫁が遅れそうになったので背の高い和田君がいきなり花嫁入場のピンチヒッターで花嫁姿に。花婿とのキスまでさせられそうになったところでぎりぎりで入れ替わったものの、ウェディングドレス姿の和田君に燃えてしまって披露宴を抜け出してエッチ…。
_ 里中李生『一流の男、二流の男』(王様文庫)
里中李生の既刊。
まあ、中身はいつもと同じようなものです :-)
タイトルだけみると一流と二流の対比があるようにみえるけど、一流になりたかったらこうせよという話。