2004-10-27(水)
_ 巳蔦汐生/太田顕喜『風ノ華 - 魔龍八剣伝(2)』(電撃コミックス)
絵と雰囲気が気に入ってるシリーズ。
八宗家のひとりなのに記憶も戻らず剣も抜けない桃花だが、墓参りのときに姉の桜花を斬ったことを思い出す、その桜花の目の前に現れた黒姫は死んだはずの桜花だった…。
つーわけでちょっとずつ見えてきました。
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_ 上田宏『武神戯曲(3)』(電撃コミックス)
満州事変前の中国を舞台にしたタイムスリップ京劇もの完結。
このマンガは割と間をすっ飛ばすというか、幕間をあっさり省略するんだが、今回もいきなり紅蘭と辰明がくっついてるし・・・。
しかしラストはこうなったかのかあ。タイムスリップ先で若い頃の祖父に出会うはずが、、、って結局辰明はだれやねん :)
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_ 筑波さくら『目隠しの国(1)』(花とゆめコミックス)
とりあえず既刊から。
目隠しの国というタイトルは、相手にふれることで相手の未来が見える力を持った主人公が、同じく過去がみえる彼に言ったたとえ話。みんな目隠しをしているのに(未来が見えないのに)自分だけが間違って見えてしまっている気がするというところから。
このネタでそんなに巻がつづいてるとは。。。
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2005-10-27(木)
_ 『ユリイカ(11月号) 文科系女子カタログ』
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いやこういうネタ弱くて。
対談は『オタクvsサブカル』に繋がるモノがあるけども、前半はやはりユリイカだなあ…。自虐的であっても出てくる名前がことごとく文化系(この場合はユリイカ、マリクレ、リテレール読みそうな)だし。いわゆる腐女子の特集ってわけではないが、話題の対象が腐女子であってもこの語りは接点が薄そうだ :-)
_ 少女マンガ誌でも「メイド=エロゲ」?藤崎真緒『柊館へようこそ』
藤崎真緒『柊館へようこそ』(前編)。
どん底会社員の主人公のところに祖母の遺産が転がり込んできた。遺産と言ってもお屋敷だけど。行ってみたら今どきの日本で執事とメイドがいて。
で、迎えに来たメイドをみた主人公のリアクションが「これは何のエロゲーだ?」
「メイド=マニアックな趣味」としかみれないのはまあ正直な感情だということでいいとして:-)、肝心なのはこれが『メロディ』に載ってるマンガだということで。少女マンガでもここら辺はもうコモンセンスなんでしょうか。
いや、メロディを普通の少女マンガ誌に数えてはいけないのか…。 (たとえば川瀬夏菜『知らない国の物語』では観光小国のお姫様である主人公はメイドの格好もするが、これはもともと王室にメイドがいるし決して萌対象ではないことになっている)
2006-10-27(金)
_ 犬上すくね『恋愛ディストーション(5)』
ひさびさの恋ディス最新刊です。
『May』でちょろちょろと新作を描いていたのがやっと溜まったみたいで。
山野辺を惑わす里中秋子がよい :-)
あこがれの先輩(♀)とやってしまって(いや女性視点か、この話だと)それは気の迷いとおもって忘れていいのか忘れたくないのか『セシルの気持ち』(OURs+6月号掲載分)とか、マンガ家と担当編集(♀)がなりゆきでの『ベビーシナモン』(OURs+9月号掲載分)も収録。
_ むつきつとむ『快感温度n℃(1)』(双葉社)
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この作品は知らなかった。(『メンズヤング』で連載しているのだが、毎月じゃないみたいだし)
ミュージシャンを目指している主人公のところに実家の温泉から迎えがやってくる。旦那が亡くなったので跡取りとして一人息子の主人公に帰ってきて欲しいという。いやがる主人公を迎えるのは従業員だった三姉妹。
温泉を継ぐのはいやがっていたものの、情が移ってきたりして…。
_ ハルミチヒロ『キューティリップス』
『メンズヤング』で描いている ハルミ チヒロ の初コミックスヽ(^o^)丿
もうとにかく女の子がいいヽ(^o^)丿ちょっとつり目のが多いけど、これはハルミチヒロの魅力というところで。
『渚のビキニちゃん』は、大学のサークルで海に来たところ、メガネの女の子が主人公のために白ビキニを…。
『乙女座のひと』は占いを気にしてラッキーアイテムを選んでいた主人公(それはちょっとどうかと思うが :-))あこがれ同僚女性もおなじ番組を見ていたらしく意気投合して…。 とか、幸せカップルの話が基本。とりあえず良いので :-)
_ kashmir『○本の住人(1)』
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兄が変だ :-)
童話作家?の兄が変というか変態というか。それで苦労する妹。 でも気苦労はあるが、かといってそれで虐げられているわけでもないのだよな :-)
ということでkashmirの独走です。
新幹線のなかで読んでいて吹き出しそうになって困った。
_ トム・デマルコ/ティモシー・リスター『ソフトウェアエンジニアリング論文集80\'s デマルコ・セレクション』(翔泳社)
久しぶりにソフトウェアエンジニアリング関係の堅めの本を買ってしまった。
いやー載ってる論文の顔ぶれやタイトルみるとつい。
『Pascalの問題に対する一解決=Modula-2』(といっても著者はWirthではない)とか、 COCOMOのベーム関連では、Boehm & Papaccio『ソフトウェアコストの理解および制御』とか、GQMなどで有名なバシリ関連では Bailey & Basili『ソフトウェア開発見積もりのメタモデル』とかですか。
クヌースの『TeXのエラー』、ブルックス(Brooks)の『銀の弾丸はない』とかも入っている。『銀の弾丸はない』は『人月の神話』としてまとまって出ているし、今でも当てはまる話がおおいので『人月の神話』を読んでない場合は是非買った方がよいと思います。 →人月の神話
松原友夫さんによる日本のソフトウェア産業に関する論文も原著にはあったらしいが訳書では省かれている。残念。
2007-10-27(土)
_ 新橋でブツ受け渡し
lunmingさんと連絡を取って、新橋で落ち合って駅構内でブツを受け取る。
いつもありがとうございます。
lunmingさんは神田のブックフェスティバルに行かないといけないのであまりのんびりできずブツ渡しのみ。
2010-10-27(水)
_ 片川優子『ジョナさん』(講談社文庫)
『佐藤さん』の片川優子、2冊目の文庫化。
同居していたおじいちゃんが死んでから、おじいちゃんの話題はタブー。大事にしていたペットの犬の大次郎にもみな関わりたくないので高2の主人公チャコがしかたなく散歩の担当になっている。散歩の行き先、ゲートボール場でふと出会った青年に一目惚れをするチャコ。名前も知らないけども浮かれるチャコに、とりあえず名前がないと困るからと「ジョナさん」と仮の呼び名をつける。
そんなとき、親友のトキコが受験しないと言いだしたので動揺するチャコ。別に同じ進路を目指していたわけではないが、トキコの家が母子家庭で母親がホステスをして、母親とはチャコも仲良くしているので偏見ももって無いつもりだったが、そういうことをふと思ってしまって自己嫌悪になってるところでトキコと大げんかになってしまい…。
恋愛とか進学の話が表にあるんだけど大事なことはそれじゃなくて作者があとがきでも言っていた、いつの間にか忘れてしまった想いなのだが、この中ではトキコがチャコの代わりに憶えてくれている人だよなあ。
作品の舞台がJR横浜線の鴨居で、たまに菊名(のジョナサン)だったりして、昔菊名で乗り換えて鴨居の某工場に通ってた身としてはものすごく身近な気がする。。。
初めて読んだ『佐藤さん』は文庫の表紙がむっちゃよかったのもあって好きな作品なのだが、他の本が置いてないのでちょっと困ってたのだよね。他の本も文庫になって欲しいところ。まあ近刊は単行本で読むけども。。。
片川優子のデビューは早くて、『佐藤さん』が中3のとき、『ジョナさん』が高2-高3の受験の合間の作品と聞くと、すごい、と思う。技巧的ではないけど、また描かれている主人公達や悩み事はその頃の作者の学年とリンクすることも多いけども、あくまで抑制されていて、当事者が書いたから「中高生の生の声」だという様なものにもなっていない。言われないと年齢はわからない。