2007-02-04(日) [長年日記]
_ 松本剛『甘い水(上)(下)』(講談社BOX)
松本剛の名作が講談社BOXで復活ですヽ(^o^)丿
全巻復刊プロジェクトらしく、『北京的夏』や『すみれの花咲く頃』も出る模様。
この作品は連載時から追っかけていて好きだったもので(前の上巻/前の下巻)、掲載していた別冊ヤンマガが出るたびに今は亡き大阪の友人とさわいで喜んでいたのだが…。
出たことをネタにまた話したい、と思っても相手がもういない、と言うことがたまにある(その人については、他にも二宮ひかると森薫が該当)。
と言うことなので作品の中身に対しては今あまり言えることがない。
復刊はうれしいのだが、たった4年前のコミックスが絶版→復刊なんて、なんかせわしないなあ。このBOXもいつ絶版になるのやら。
ということなので持ってなかった人は今度こそ買うように。
_ 西尾維新『刀語 (第二話) 斬刀・鈍』(講談社BOX)
毎月刊行の大河シリーズの第二弾。
毎月刊行お疲れ様です、というところなのだが、イマイチ燃えないシリーズである。ト書き(とくに作者視点)が多いためか、時代無視おちゃらけが多いせいかわからんけども。
アイデア勝負みたいな勝ち方したりするのだけど、それもまあどうでもいいというか後に残らないのでなあ。
といって、受けやすい『化物語』を手に取るのだった :-)
_ 館淳一『淫霧』(徳間文庫)
館淳一の官能小説の新刊。「問題小説」で2001年から2005年にかけて掲載された短編8篇を収録。
いろいろ趣向を凝らしてあってうまいなー。
「淫霧」(2005/02月号)
霧に包まれた軽井沢の別荘の隣人宅を訪れる主人公。かつて迷い込んでしまった際に成り行きで夫婦のきわどい遊びに付き合わされ、今回は女の子を連れて遊びに来た。霧に包まれたその別荘は…。
「シュート」(2004/08月号)
『目かくしがほどかれる夜』に出てきた女性用会員制クラブ"ファムファタル"のシュートゲームってここで既に出てたんだなー。驚いた。
出版社が違うけど。
「箱」(2003/07月号)
会社の同僚の小柄な女の子。段ボール箱など載せまいところに体を丸めて閉じこめられた状態が好きという。癖になってしまって箱に入っているだけでも感じてしまうと言うが、ひとりでは試せないからと箱に封をしてもらうように協力を依頼され…
趣味がちょっとずれてて、女の子が主人公のタイプでもないのではじめは下心も出さないのだが、シチュエーションがちょっとおかしい:-)
「ミストレスの扉」(2003/02月号)
なんとなくタイトルで判ってしまうが、女王様がいるSMパブにふと惹かれて入ってしまった会社員がみるものは…。
_ 櫻木充『美・教師』(双葉文庫)
まあこれは普通に女教師ものです :-)
女教師ものというと、生徒から脅迫されて露出の激しい格好で授業させられたりするパターンが多いけど、これはそういう凌辱系ではない。
ちょっと気に入ってる男子生徒がいつも授業中に自分のお尻や脚をみてるので女教師のほうからアプローチして、英語の個人授業してあげようかと言いだして分け合って一人暮らししている生徒のところに訪れて…。
生徒と先生の色恋沙汰だけではなくて、一人暮らしするに至った過去のトラウマのこととかを交えている。
_ 睦月影郎『女性はみんな女神サマ』(双葉文庫)
ベテラン官能小説家・睦月影郎のエロチック・エッセイ。
「一度だけでいいからセックスさせて欲しい」というのは、一度だけでで気が済むのか、とか、ちょっと変態プレイするときにすなおにいいわといわれるより、怒られながら(「仕方ない、今回だけよ」とか、なんかツンデレだな)するのが至福だとか、そんな話です :-)