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煩悩日記

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2007-04-26(木) この日を編集

_ 吉田秋生『海街diary(1) 蝉時雨のやむ頃』(flowersコミックス)

海街diary(1)  蝉時雨のやむ頃 Amazon

flowersにぽつぽつと書いてる鎌倉を舞台にした連作。まとめて読んだことがなかったので話がつながっているとは知らなかった^^;

親が離婚したり再婚したりでいまや娘達だけで暮らしている3人姉妹。離婚した父親が山形で無くなったと聞いて葬式に出かけて、異母姉妹の中学生・すずと出会う。

山形に行ってすずを引き取るところまでを描いた『蝉時雨のやむ頃』、すずが姉妹に加わって、佳乃は恋人の朋章と別れてしまう『佐助の狐』、 すずが地元のサッカークラブに入ってからを描く『二階堂の鬼』を収録。『二階堂の鬼』はロナウジー子とジーコの夫妻というのが受ける。

それにしても話が思い切り鎌倉密着…。

後からたぁちゃんに言われて判ったが、次女佳乃の恋人・藤井朋章って『ラヴァーズ・キス』の彼なのだな。高校生なので、ラヴァーズ・キスと同じ時代と言うことになるが、いまいち同時代と思えないところが:-) でもラヴァーズ・キスほどとげとげしくない感じ。

それで『ラヴァーズ・キス』を読み返してみたいと思ったのだが、前に文庫で買い直したのすらもう4年前。もう見つかりません。というか時間が過ぎるのが早い ^^;

_ 光永康則『怪物王女(4)』

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人気のない街に紛れこんでしまった姫とヒロの話と、夢の中に閉じこめられて出られなくなってしまった姫達が脱出するときに血の味で姫のことで頭がいっぱいになったという(しかもなぜか横になって色気ポーズ :))ヒロというエピソードが好き。せっかく血を与えたのに姫に負けたシャーウッドが無残 :-)

_ 小林俊彦『ぱすてる(16)』

ぱすてる(16) Amazon

いつものごとくあまり進展しない。

キスしたくてたまらない麦。デートでもどうやって切り出そうかとじりじりしたあげく言い出せない麦にゆうは…。

_ Clone人間『アルカディア』

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お尻のむちむち感はいつものごとくすごいのだけど、Clone人間が好んで使う「気をやる」という表現は古くさいのでは無かろうか :-)

童女系があると思ったら人妻だったり女教師だったり、守備範囲広いのう :-)

_ 吉原由起『蝶よ花よ(2)』(プチフラワーコミックス)

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昨日は様子見で1巻だけだったので続き。

いまや相思相愛、恋人かつ下男かつセクハラ上司というのがオフィス中に知れ渡っているが気にしていない模様…。


2008-04-26(土) この日を編集

_ ジェイムス・P・ホーガン『星を継ぐもの』ひさびさの再読

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読むモノ無かったので本屋の棚で見つけて今更ながら再読。1980年初版とあるが、さすがに出てすぐは読んでなかった気がするな。だってガンダム終わってイデオン始まった頃ですよ。当時の学年を考えると、読んだのは1983〜1985ぐらいだった気がするな。

ディティールは忘れているところも多いが結構憶えているなあ。ダンチェッカーと対立するところとか、最後の「コリエルと読めたはずである」とか。加藤直之の表紙も当時のままなのがうれしい。

しかし続編(『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』)まで読みたいかというとちょっと躊躇するな〜。

_ 藤田貴美『雪の女王』

雪の女王 Amazon

藤田貴美の(『EXIT』以外の)新刊。

雪の女王そのものではなく、雪の女王に友達を連れ去られた女の子が、山賊にさらわれる話。山賊の親玉の娘(跡継ぎ候補)のオモチャとしてあてがわれたがずっとその友達のことを口にするので機嫌が悪い…。

うーん、日本を舞台にした最近の短編のほうが良いなあ。まあこれは1996〜1998頃の作品で、ちょっと今とは違うか。

表題作以外では『真夜中のアヘン』(1996)、『肩越しに月』(1996)、『泣き虫なさかな姫』(描き下ろし)を収録。

_ 『Think!(No.25) キャリアを高める勉強力』

Think!(No.25) キャリアを高める勉強力 Amazon 目次

うーむ。各論では参考になるモノもないわけではないが、いまいちだった。

_ 『Life Hacks PRESS(vol.2)』(技術評論社)

Life Hacks PRESS(vol.2) Amazon 技術評論社のページ

vol.1から2年も経って続きが出るとは。

(たまたまだろうけど美夜川はじめ『右脳少女・左脳美女』もちょうど2年前かあ。サイクルが合ったのね)

しかし読みかけていると、どうもツール志向が強いし、読んでる自分としてもLife Hacksに目がないみたいなというかLife Hacks自体にそんなに労力掛けたくないのにそのキーワードに偏りすぎというか、いびつになりそうな気になってしまい、あまり目を通せていない。


2011-04-26(火) この日を編集

_ 内田樹『映画の構造分析 − ハリウッド映画で学べる現代思想』(文春文庫)

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気がついたら文庫入りしていたので早速購入(読むもの切らしていたし)。

『裏窓』『大脱走』『ゴーストバスターズ』などから。

話はおもしろいし、『裏窓』については別のものを際立たせる代わりに隠されているもの(気づいてないことに気づかせていないもの)の話もあっておもしろいのだけど、その、精神分析や現代思想の事例に当てはまるのは、そういう物語のひな形を意識して作成されているのではないかと、いつも考えてしまう。そうすると、映画は監督(だけの)ものではないとか、「作者の死」と言いつつも「ヒッチコックが語っているヒッチコックの意図」に依拠するのはどうなのかという気がする。

『アメリカン・ミソジニー - 女性嫌悪の映画史』は他の本でも収録されていたのですでに読んでいる。

この論考は、『私を野球につれてって』などに始まる女性嫌悪、男だけの社会に割り込んでくる女性を排除するストーリーがアメリカ映画に多いことについて、西部開拓では女性比率がすくなくて女性を得られる男が少なかったこと、自分たちの仕事の能力に関係なく女性を手にする男と手に出来ない男がいたことから、女は男社会の和を乱すものという思考があり、西部開拓時代が終わり、カウボーイがハリウッドに再就職する時期と、女性嫌悪映画が量産し始める時期の符合に着目する。まあ、証明は出来ない気がするけども。

それと「ミソジニーは欧米の病理」のように解釈する批評について、「アメリカ固有の病理を西欧ひいては世界の病理のようにみなしてしまうアメリカ人の思考」にも言及。ここで参考になるのは「アメリカ人はアメリカ中心である」ということではなく「自分たちの共同体の出来事」を自分たちに固有のことだと考える欠けているということ。しかし、日本の言論を見ていると逆に何かと「こんな変なことをするのは日本だけ」という話が多い気がする。これも「辺境的ふるまい」かもしれないなあ。

_ 『ブラコンアンソロジー Liqueur リキュール』

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ブラコン姉・妹のアンソロジー。

カトウハルアキ『夕日ロマンス』、日坂水柯『くすりゆびさき』、水上悟志『わにあに』あたりがよい。

水上悟志のは、なぜかワニになってしまった兄に尽くす妹。もはやブラコンと呼べない気がするが…。

微妙な距離感で、べたべたしてもあやしまれなくて、でも本気の気持ちは言えなくて、壊れるなら今のままの方がいい、とかいうバランスがいいと思うのに、「兄妹で好きなのは自然で当たり前」的なハードル下げすぎた設定の作品はいまいち。


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