2005-01-03(月)
_ 陳淑芬+平凡『自撰画集 スイート・デイズ - 花好月円』(小学館プロダクション)
陳淑芬+平凡はしばらく買ってなかった気がするが、新しい本が平積みしてあったので。古墳の壁紙のような表紙イラスト。
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_ 葉室頼昭『CDブック 大祓 知恵のことば』(春秋社)
著者は春日大社の宮司で、他にもいろいろ本を出している人。
この本は大祓詞の解説とCDによる祝詞奏上のセット。
収録されている大祓は平成15年の春日若宮御出現千年祭での奏上の録音とのことだが、同じようなのが4曲入っててどういう位置づけなのかよく分からない。なんども(ほんとは千度ほどやりたいとか)奏上したとのことなので読み上げた分入っているのかも…。
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_ 『キャラクター・デザイン・バイブル(vol.5)』(グラフィック社)
このシリーズは表紙を見ると村田蓮爾とか出てて買いたくなるけどパックされてて中身が確認できないので買わずじまいになることが多い。
今回は立ち読みして購入。
表紙の寺田克也、長澤真、増田幹生、獅子猿、司淳などのメイキング。
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_ 高柳憲昭『みんなの弓道』(学研スポーツブックス)
ちょっと弓道づいてしまったので買ってみる。
弓道はWEBではそれなりに情報があるのだけど、一般向け雑誌がなく(弓道連盟の機関誌はある)書籍も少ないのだった。高校・大学でやってるところは多いのだけど、それ以外からで習うルートもいまいちわかりにくいのが難点。
この本は3冊ほどあった内で図解が多めだったので。右手のグローブのようなもの(「かけ」。弓偏に「葉」から草冠をのぞいた字)の種類の解説がやたら多かったりするのがおもしろい。
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2006-01-03(火)
_ またも風邪でダウン
夕べの夜から関節が痛みだして、熱を測ったら37.7℃ぐらいあって、横になっていたが寝る前や朝方には38℃をこえていた。それでもまた横になってたらマシにはなった。でもまあ、関節が痛くて起きてるのもつらいので医者に連れて行ってもらって薬をもらう。
去年も正月はインフルエンザで救急治療の病院にいったんだよなあ。環境が変わると体調を壊しやすいやつ…。
_ スウィングガールズ雑感
12月に買ったDVDを正月に見ました。
ちなみに、わしは「スウィングガールズ」のムックを立ち読みしたのと、n-mixの表の会議で話をしていたのを眺めた程度の予備知識。
日本映画っぽいというかなんというかわからんけど、前半のいろいろいたたまれない状況というのが、わしあまり好きじゃないんだよね^^; トラブルメーカーというのはいいのだけど。
パチンコ屋の前の演奏にみんなが集合するところは、さすがにちょっと出来すぎで、今まで練習もさぼってただろうにいきなり楽器買って来たばっかりで演奏出来るんかよ :-)ってところはあるけど、まああれはあれで再集結が見せ場だからよいか。
それはそれとして、主人公の知子もいいけど関口(本仮屋ユイカ)がよいですねえ。クラスに必ず一人はいそうなまじめでおとなしい眼鏡っ娘だけど、いつも微妙なにこにこ顔。タケノコの話みたいにやばいときもあるけど^^;
4人+1人組のなかには入ってるけど、横断歩道やタケノコ狩りや、演奏会でみんなを止めてチューニングを言い出したり、肝心なところで重要な働きを見せたりしていい役柄。
ギターとベースの二人はスカート丈がかなり短いけど、みんなは普通。関口はちょっと丈が長めで、まじめな感じを出している。でもジャケの4人の立ち姿は紺プリーツスカートにハイソックスが並んでいてすばらしいですわ :-)
暑苦しい板金屋の兄弟(あの歌がまた:-))とかもいい味だしてるし、途中で絡んだ人間が最後に全員出てくるのは大団円らしくてよいですねえ(甘い、とかうまくできすぎとかいえなくはないが)。
ラストは演奏会からそのまま終わってしまってコンクール?結果も後日談も何もなしという終わり方は微妙ですが、これはこれで別の余韻があるか…。
2007-01-03(水)
_ 宮下未紀『ピクシーゲイル(2)』
やっぱり高河ゆんを連想させる絵。前からこんなタッチだったかなあ…。
まあ、それはいいとして、あいかわらずエレイン・リデルにねらわれるりかのであった…。いやまぁ他の連中にもねらわれてるけど。
_ 神崎京介『女運』(祥伝社文庫)
『女薫の旅』の神崎京介の別のシリーズ。既に何冊か出ている模様。とりあえず1巻を買ってみる。
友人からは「強運の持ち主」と言われながらもなかなか就職先が見つからない大学生・倉木慎吾で六本木で知り合った女性五代美佐子。美佐子の推薦で面接出来ることになった会社では女社長と一対一で面接になり、採用される。採用の条件は、彼女たちのグループと付き合うことだった…
_ 神崎京介『他愛』(祥伝社文庫)
Amazon
これはシリーズではないもの。
左遷されて閑職においやられた主人公。ネットでSのフリをしてSMパートナーを探していたら、M女性とコンタクトが取れたので、野外プレイとして夜のトイレで裸になるように命じる。
そのとき、同じく左遷されてくすぶっていた上司が自殺したとの連絡を受けて…。
SMから始まっているようで、SMではない話になる。たいしたことは起きないのだが、ちょっとおもしろかった。
2009-01-03(土)
_ ケント・ベック『実装パターン』(ピアソン・エデュケーション)/評価は…ううむ
実装パターン
ピアソンエデュケーション
(no price)
ケント・ベックの新刊。
XPのMLに流れていたもので、発売の案内というよりは紹介セミナーの案内でしったのだけど。『実装パターン』っていってもパターンになるのかいなと思って(いわゆる「イディオム」レベルになるのではないか)、元のタイトルを確認したら、原著も"Implementations Patterns"というらしい。
それでその中身ですが。
うーん。
パターンというので、どういうパターンが出てきているのかと思って読むとですね。。。1ページぐらいの大きさにまとめられた章立ての最少単位がパターンらしい。いわく「条件分岐」「委譲」「オプション引数」。あまりにも頻出用語すぎて(読まない限り)観点がつかめない。
読んだ印象では、カーニハン&パイクの『プログラミング作法』をJavaに特化したような本なのだが、『プログラミング作法』のほうがはるかに読みやすい。
前からちゃんと読んでいくと話の流れがあってなぜそのテーマを取り上げているかわかるのだけど、拾い読みには向いていない本だなあ。
どうもわしはケント・ベックの文体と相性が悪いのかなあ。『エクストリーム・プログラミング』の白本のときも感じたが、とりとめのない流れで読みづらい。ケント・ベックの構成もうまくないとは思うけど:-)
(実はむしろ訳者の訳し方に工夫が足りないのではないかと思うのだが、今回は原著を見てないのでなんともわからない)
_ 『Wings(2009/01月号)』(新書館)
Wings (ウィングス) 2009年 02月号 [雑誌]
新書館
¥ 660
雨隠ギド『まぼろしにふれてよ』新連載
雨隠ギド、新連載です。
昔、山ではぐれて山を守っていた狸?の親玉と知り合ってから変な力を授けられた百地ひとこ。高校に入ったのもつかの間、おばあちゃんの大切な楊枝を探すことになって。。
「ギドワールド」という煽りも似合ってる雨隠ギド。『ファンタズム』もいいです。
ファンタズム (ウィングス・コミックス)
新書館
(no price)
古張乃莉(藍川さとる)『水面下のキス』カラー付き読切40P
文学的表現だと、相手に直接好きだと言わないで、きれいで好きなものを挙げてから相手に重ねるという、、、という話をクラスメートにしていたら、、、。
トラッシュカン (短篇集) (WINGS COMICS)
新書館
¥ 594
那州雪絵『魔法使いの娘』
無畏の騒ぎのあと、初音の本当の両親を殺したのは無山だという警告を受け取った初音。そんなこんなで初音は逃げ出し、無山も行方不明に。初音のもとには、無山の助手だという(兵吾ではない)人間から電話がかかってきたので家に戻ってみると、実は無山の顧客リストを狙っている連中だったようで無理やり家の中に連れ込まれるが、無山が仕掛けた罠が動き出して。。。
鈴木有布子『BINO!BINO!』
『丘の上のバンビーナ』の続きのシリーズですが、鈴木有布子すきやわー(^O^) まあほんとはひなの出番が多いほうがいいのですが :-)
御徒町鳩『みどりのまきば』
小学生5年の5人組の話。御徒町鳩も好きやわー。『象の背中 -秘密-』『腐女子っス!』もよいです。
今回は小学校の話ではなくて、自分の色の出し方に悩む若手俳優が公園にいるところに5人組がやってきて…みたいな話。
9784403670473 9784048673150
久世番子/大崎梢『成風堂書店事件メモ サイン会はいかが?』最終回
『成風堂書店事件メモ』シリーズも最終回ではないですか(;_;)
今回は、書店でちょっと会話を交わしただけの女子高生に一目ぼれをして、再会の機会がほしくて本屋のバイトに入ったという高校生が主役。
再会できたのはいいものの、彼女からお礼としてもらった雑誌の付録の意味を測りかねて、変な憶測をして嫌われてるのではないかと悩むのだが、実はその付録は…。
_ イラストレーターenaのオフィシャルサイトができていた。
Digmeoutや、Adobeやラブコトその他もろもろの場で見かけるイラストレーターenaのオフィシャルサイトができていた。 壁紙かスクリーンセーバーバーは出してくれないかなあ。
2010-01-03(日)
_ 『ITアーキテクトのやってはいけない』(日経BP)
アーキテクトとかシステム構成を考えたり面倒を見たりメンバーの育成をしていかないといけないので、ヒントになりそうな本を物色していて買った本の一つ。
しかし玉石混合だなあ。「マジックナンバーを使ってはいけない」とか出てくるとがくっとくる。そのせいであまり読んでない。
「ITアーキテクトの」というタイトルがマッチしていないのかもしれないが。
_ TAGRO『宇宙賃貸サルガッ荘(1)』(KCDX)
講談社から再販された『サルガッ荘』。テルも管理人さんも昔のままです(当然)。
これ、最終巻どうなったか読んでないんだよな〜たしか。
しかし一番受けたのは、帯に書いてあった、あらゐけいいちが写植屋時代にサルガッ荘の写植打ってたというやつですな :-)
_ TAGRO『DON'T TRUST OVER 30』(KCDX)
TAGROの過去作品短編集。の中でも割とうっとしい:-)作品を集めたもの。あの、うるさい父親と我慢している母親とそれを見ている息子と娘とか。
ほかの作品も再版されるのかなあ。『マフィアとルアー』は講談社BOXですでに出ているけど。
_ PMBOKの第4版が出ていた
PMBOK第4版の日本語版が暮れに出ていた。 →PMI日本支部の書籍紹介
むう、、、先に知っていれば買ったのに、今はちょっとつらい。
それはそうとAmazonのカスタマーレビュー、第3版日本語版がでたころのコメントが載ってて紛らわしい。
2011-01-03(月)
_ 館淳一『母娘におしおき』(二見文庫)
館淳一の文庫新刊。
夢見山市が舞台で主人公も元ブルゴン社員と、館淳一の頻出設定です。
その夢見山市の小さなバーを経営している主人公の所にやって来た女子大生。店でこっそりやっている賭ポーカーの景品となる女性、ポディウムガールになるために来たという。その女子大生はマゾ志向が強く、今のパートナーでは物足りないので見知らぬ男たちに体を差し出すことになるポディウムガールに志願するためだった。(名目上は先輩が賭で作った借金のかたなりに来た)
小道具がインターネット動画サイトとかブログとか割と新しくて(まあブログなら『魅せられて』でもあった気がするが)、館淳一も精力的だなぁと感心してしまう。(最近は80年代の再版が多いのだ。それに『姉と弟 監禁調教』が『地下室の姉の七日間』に改題されたとき、元はパソコン通信だったのがSNSサイトという設定に変わってたので、後でちょっといじっただけという可能性もあるが)
初出が書かれてないので書き下ろしなのか再版なのかわかりませんが。
『母娘におしおき』というタイトルはあまりないようにあっていないなあ。「母娘 奴隷志願」とかそんな感じ。
2012-01-03(火)
_ 越谷オサム『陽だまりの彼女』(新潮文庫)
帯に「前代未聞のハッピーエンドへ」とか最近だと「女子が男子に読んでもらいたい恋愛小説」とか書いてあるのだけど、誇大だったり外してるとしか思えない。
仕事の取引先で出会った彼女は、中学時代に縁があった女の子。
昔は頭が悪い感じだったが、今ではてきぱきと進めていて上司にも認められているようだった。
仕事で再開したことがきっかけで急速に親密になって、結婚もするつもりで両親に挨拶に行ったところ、娘が迷惑をかけているのではないかと言われて反対されてしまう。こんなにしっかりした彼女なのになぜ反対されるか判らないまま、ムキになった彼女の意志もあってなかば駆け落ち気味に入籍して同居することに。
結婚してからはやや気まぐれなところもある彼女に振り回されるとこともあるけども、仲良くやっていたつもりだったが、彼女がどうも秘密を隠しているようで…。
みたいな展開。
彼女が隠していたことは何か、というのが大きなどんでん返しの肝なんだけども、この小説はむしろ手前の恋愛〜結婚のドタバタの辺りを楽しんでおく作品のような気がする。
_ 上田早夕里『リリエンタールの末裔』(ハヤカワ文庫JA)
初めて読んでみたんだけどもしっくりこなかった。しっくり来た人は読み飛ばして下さい。
「リリエンタールの末裔」
両腕以外の腕が背中にある一族の少年が、グライダーでの飛行にあこがれて、お金を貯めて、背中の腕を操縦桿として使えるグライダーを作って貰う話なのだが、その少年(というか手に入れた時には少年では無くなっているけど)の腕が。。。と言うところだけは特異なんだけど、空を飛ぼうとしてるのは彼だけじゃなくて元々都市の富裕層は同じようにグライダーで飛んでいて、主人公だけが特殊でもないその他大勢なので、今ひとつぴんとこなかった。
「マグネフィオ」
これは他の作品とは違っていて、仮想の技術を突き詰めたらこんなコミュニケーションもあり得るという思考実験みたいな感じで、これだけは読んだ甲斐があった気がする。
ただし、主人公(語り手)は結局手が届かないことが判った、という挫折を伴う話なので、読んでいて楽しいわけでは無い (^_^;)
「ナイト・ブルーの記録」
インタビューの時のときに相手が長々と語ったことの記録、というような形式を取ってるのだけど、モノローグが合わないのか、読んでると眠くなってきてしまった。
「幻のクロノメーター」
これも同様に、相手が長々と語ったことの記録形式で、連チャンなのか…、と思ってしまった。それと、この内容ならこんなに長くなくてもいいのでは無いか、とも思った。
2017-01-03(火)
_ ハルミチヒロ『あにいもうと』(白泉社)
『楽園』掲載分。『楽園』執筆陣はほんと素晴らしいよね。
表題作は、ブラコン妹が、兄が婚約者を連れてきて驚き、徹底的に嫌うが、最終的には和解して…。その婚約者の彼女も根性が座ってる。まあ兄もシスコンでしたが。
その他、あこがれてた親戚のお兄ちゃんがチャラくなってしまって残念だとかそういう話で、みんな感情の起伏を見せているなあ。
あとがきの「イライラカリカリしている女の子が大好き」というのがわかる気がする。
_ 佐野靖之『隠れぜんそく』(幻冬舎)
キミの喘喘喘息な僕は、隠れぜんそくじゃなくて判ってる喘息なんだけど、 「咳がひどくても治まると治療しなくていい・薬飲まなくていいと思って祖サボる人が多いが、喘息は自然治癒しないので悪化する事が多い」 ことに対する本。
参考になりそうだったので。